November 29, 2017

Fred Couples(フレッド・カプルズ)の 砂の研究

 

'Total Shotmaking'
by Fred Couples with John Andrisani (HarperPerennial, 1994, $15.00)

「バンカーでアドレスする際、アマチュアはまるでアフリカ人のダンスみたいに両足を小刻みに動かして、砂に深く足を埋める。あまりにも深く埋めると、バンカー・ショットはさらに難しくなるのだが。

スウィングする時にスパイクが滑らない程度に埋めれば充分なのだ。一般的に云って、それは砂の表面から0.5インチ(1.27センチ)の深さである。それ以上深く足を埋めると、実際には爪先上がりのライのようにスウィングを難しくしてしまう。突入目標地点の後方の砂を打ちがちになり、結果は脱出失敗か、よくてもかなりショートになる。

必要十分な量だけ深く足を埋め、その分を相殺するためウェッジを僅かに短く持ってボールに近く立つ。全てのバンカーショットはスロー・モーションで遂行すること。サンドウェッジは一番重いクラブなのでコントロールし難いからだ。ゆっくりのスウィングは"U"の字スウィングに必要な肩の回転、手首と腕にコックする時間を作り出してくれる。急速なスウィングだとギクシャクした突き刺すような度合いを増し、チョロになり易い。

砂の知識を深めて、距離のコントロールをすることも重要だ。

1) 大粒の砂は距離が増える

砂の粒が大きいと、その砂がボールの重みを支えるので、ボールは沈まずに表面近くに座っていることが多い。ボールが上にあればあるほどスプラッシュし易い。だから、大粒の砂のいいライでは、距離に必要と思われるよりもスウィングを短めにする。

2) 細かい粒の砂はスウィングを弱めてしまう

粉のように(固まり難い)砂は、インパクトの力がボールを幾分か砂に埋め込む原因となる。だからこれは、悪いライとして扱うべきだ。このライはサンドウェッジのバウンスを深く潜行させるため、クラブヘッドが自由に進まず、ショットの力を弱めてしまう。ゆえに、この細かい粒の砂では、必要と思われる距離感に若干余分のパワーを加えるべきである。

 

3) 砂の深さを知れ

砂の種類がどうであれ、砂の深さ【編註:砂の下の固い地面との距離】が深ければショットは短くなり、浅ければボールのキャリーが増す。砂の層が厚ければ、砂の底でバウンスを得ることは不可能なので、クラブのバウンスは砂の中深くまで進み、ボールの飛行は短くなる。もし砂が浅ければ、バウンスは砂の底に達し易く、クラブは跳ね上がる。その意味するところは、クラブとボールの間の砂が少ないため、ショットは急速になる。

【編註】市営ゴルフ場のバンカーの砂の層は、大体において深いのですが、何故かNo. 16とNo.18のグリーンサイド・バンカーだけはごく浅いのです。僅か数センチで下の粘土層の地面が露出します。ここでエクスプロージョン型のバンカーショットをすれば、クラブヘッドが時期尚早に地面で跳ね返り、ボールを直接打ってホームランを製造します。このバンカーでは、浅く砂を削るスプラッシュ型バンカーショットが必須です。

砂の特質と深さを警戒せよ。特にホームコースでない他のコースへ行った時に。砂についての知識があなたを救ってくれることだろう」

(November 29, 2017)

Jim Furyk(ジム・フューリク)のダウンヒルのバンカー・ショット

 

バンカーでの左足下がりのライは、正しく打つことおよび正しく距離をコントロールすることがとても難しい。ヴェテランPGAツァー・プロJim Furyk(ジム・フューリク)が教えてくれる、このライからのコツ。

[downhill]

'Golf Magazine's Play Like a Pro'
edited by David DeNunzio(Time Home Entertainment In., 2013、$29.95)

「ここ何年もグリーンサイド・バンカーで多大な成功を収めているが、それは私が自分の技法に自信を持っているせいだ。その秘訣は、ごく普通のバンカー・ショットだけでなく、あらゆるバンカー・ショットをどう打てばよいか知ることだ。その最も難しいものは左足下がりのライである。これに失敗すると一気にストローク数を増やし、いいラウンドだったものを並のものに変えてしまう。このライのショットには練習が必要だ。通常の準備と心構えは全く役に立たないからだ。

私はこのショットをゴルフの中で最も難しいショットと呼ぶが、その理由はグリーンサイド・バンカーでの成功にロフトが不可欠なのに、このライは地面の傾斜がクラブのロフトを奪ってしまうからである。

・アドレス

バランスを保つため、通常よりワイドなスタンスを取る。鍵は両肩を地面の傾斜に揃えることだ。その後でクラブフェースをオープンにし、通常のスウィングをする。

・スウィング

この時点で犯す大きな間違いは、あまりにもハードな、あるいはボールの下をカットすることだ。それをやっちゃうと、唸り声を立ててグリーンの反対側のバンカーへボールを打ってしまう。腕と肩でオーヴァー・スウィングするのでなく、傾斜に沿ってクラブをコックするように。

・インパクト

地面と平行にクラブを振り下ろし、ボールの下の砂を打ち抜く。ボールは低く出て、通常のライからのショットよりランが多くなることに注意」

【参考】
・「顎の下から脱出する」(tips_84.html)
・「最も難しいバンカー・ショット」(〃)

【おことわり】画像はhttp://2m848s4av2gr2ly9va16m96l.wpengine.netdna-cdn.com/にリンクして表示させて頂いています。

(November 29, 2017)

超短いバンカー・ショットのコツ

 

インストラクターJim McLean(ジム・マクレイン)によるバンカーtip。

'The 3 Scoring Clubs'
by Jim McLean (Gotham Books, 2005, $30.00)

「バンカーとピンとの間にあまり距離がない場合の秘訣は、バックスウィングではなくフォロースルーの長さでボールを飛ばすことだ。このテクニックは稀にしか推奨されないが、短いバンカー・ショットとして最良のものだ。

バックスウィングで確実にコックし、クラブヘッドを両手より上にすること。フィニッシュでクラブフェースをオープンにし、【編註:長いフォロースルーの衝動に対し】気違いのように抵抗する。《短いバンカー・ショットには短いフォロースルー》と覚えておくこと。

これを達成するため、プレイヤーの中には左手のグリップをきつ目にする者もいる。この方式を試し、効果のほどを確認されたい。その抜群の成果に、あなたが惚れ惚れするであろうことを疑わない。

もう一つ、私が"under-release"(アンダー・リリース)と呼んでいるメソッドがある。右手を左手の下にしてリリースし、クラブフェースを極めてオープンにするショットだ。これは、ボールにバンカーの顎を急速に高く飛び越えさせる。

あなたが右手を下にすることを覚え難いのであれば、《左手のナックルを上に向け続けるインパクト》という文句を思い出すとよい」

 

[icon]

この「短いフォロースルー」というtipは、初・中級者には一寸曲者です。長距離・中距離のバンカー・ショットを完全にマスターするまでは、使わない方がいいと思います。私は「短いフォロースルー」でピン傍に寄せようとして、ぴょんと出すだけというお祖末を何度も経験しました。このtipは上級あるいはプロ向けです。われわれは、少しピンをオーヴァーしてもいいという気持ちで、中距離に出すことで満足すべきでしょう。

「右手を左手の下にしてリリース」というのも、云うほど簡単ではありません。スウィング軌道が浅くなり過ぎて、砂ではなくボールを打ちがちになります。ボールを打てばホームラン。これも上級向けかもですね(;_;)。

(November 29, 2017)



[Anim

 Copyright © 1998−2017   Eiji Takano    高野英二
[Mail]
 Address: Eiji Takano, 421 Willow Ridge Drive #26, Meridian, MS 39301, U.S.A.