November 12, 2017

コースと球筋の相性を考慮せよ

 

数名のU.S.オープン優勝者を助けたインストラクターChuck Cook(チャック・クック)による、ゴルフ・コースの地形やレイアウトによって球筋を変える戦略の必要性。

'Perfectly Balanced Golf'
by Chuck Cook with Roger Schiffman (Doubleday, 1997, $25.00)

「もし高いボールを打つJack Nicklaus(ジャック・ニクラス)が、フェアウェイが固く強い風が吹くテキサス州西部で育ったとしたら(そこでは高いボールではなく低いボールが望ましい)、彼は無名のままだったろう。同様に、もし低いボールを打つLee Trevino(リー・トレヴィノ)がJack Nicklausのホームグラウンドであるオハイオ州あるいはオーガスタでゴルフをしていたとしたら、彼もまた無名のゴルファーだったと思われる。

だから、あなたが先ず直視しなければならないのは、あなたがプレイするコースである。フェアウェイが固く早いか、遅いのかを見極める。コースが早いのなら、低いボールで遠くに転がしたい筈だ。フェアウェイが遅いのなら、高いボールで最大のキャリーを得たいに違いない。

次いで、グリーンの特徴を見極める。高低差があるだろうか?もし、岡の上のグリーンや、ティーからキャリーで越えなくてはならないマウンドが多いコースなら、あなたは高いボールを打つ必要がある。隆起が少ないコースであれば、低いボールが必要だ。フロリダ州やテキサス州は、低いボールを打つべき完璧な例である。ニューヨーク州のWestchester(ウェストチェスター) C.C.やニュー・イングランドの大部分は高い軌道のボールが望ましい。高いボールが必要な地域としてはカリフォーニア州San Diego(サンディエゴ)も入る。そこは通年完璧な気候で、太陽がいっぱいであり、さして風も吹かない。

 

さらに、ゴルフコースに最適なショットを考えること。例えばthe Masters(マスターズ)開催地であるオーガスタ・ナショナルは、ドローを沢山打たねばならない。テキサス州のColonial(コロニアル)C.C.はその反対。そこには右ドッグレッグが多い。フェードを打つBen Hogan(ベン・ホーガン)は、そこで成功を収めた。トラブル(ハザード)の大多数はどっちか?右か左か?もしあなたが一つのコースでプレイするのであれば、そのコースに適したプレイを身につけるべきだ。

あなたがツァー・プロのように国内の異なるコースでプレイするのであれば、成功するためにはニュートラルなスウィングが必要だ。フックだけ、スライスだけ、高いボールだけ、低いボールだけでは駄目だ。あなたがお手上げになる状況が沢山訪れるだろうからだ。

最後に、あなたのライフスタイルを検討せよ。どれだけ練習に時間を割けるだろうか?練習場に赴く時間がさほど無いのであれば、自分の通常のボール軌道に甘んじ、それを有効活用出来る戦略を学ぶべきだ」

(November 12, 2017)

肩先でなく肩甲骨で狙うべし

 

[scapula]

Dr. Robert Neal(ロバート・ニール博士)はオーストラリアのスポーツ研究所で経験を積み、現在はフロリダでツァー・プロなどを指導している生体力学の権威。

'Golf Magzine: The Best Driving Instruction Book Ever!'
edited by David DeNunzio (Time Inc. Home Entertainment, 2012, $32.95)

「アライメントの基本は、両足、両膝、骨盤、および上体を意図したターゲットラインに揃えることだ。だが、多くのゴルファーは両肩を結ぶ線で狙うというミスを犯す。何故ミスかというと、両肩は上体とは別個に動くことが出来るからだ。もし私が『肩をクローズにして』と頼んだら、あなたはためらうことなく左肩を前に出すか、右肩を後ろに引くかするに違いない。この変更は両肩をあたかも右を狙うようにするだろうが、上体は全く動いていないのだ!

肩を指標として用いるこの曖昧さを避けるには、あなたの背(肩甲骨【図の赤い骨】の上端)で狙いを決定すべきだ。これはかなり信頼出来る方法である」


【おことわり】図はhttps://upload.wikimedia.org/wikipedia/commonsにリンクして表示させていただいています。

(July 12, 2017)

功名心がスコアを壊す

 

私の場合、自信過剰と共にラウンド(=スコア)を損なうものの一つは功名心です。

功名心、あるいは「やったぜ症候群」は誰にでもあるようです。ドライヴァーの飛距離、アプローチの寄り方、ロング・パットの成功…等々。私の周囲では、同じチームのチームメイトに敵愾心を燃やす輩さえいます。「おれの方が飛んだぜ。どんなもんだい」「おれの方が寄ったぞ。ざまあ見ろ」こういう、ただの瞬間風速の結果に一喜一憂するのは愚かです。

競争相手を凌ごうとする姿勢がいい結果をもたらすなら、それはチームにとって有益ですが、チームメイトの誰かより飛ばそうとして力んで大振りしてダフったのでは馬鹿みたいです。

私のはそこまで愚かではないのですが、「おれの腕前を見せてやろう」という態度が出ることがあります。それは、このホールのこの距離からの攻撃は研究し尽くしてあり、○番のクラブを使えばバッチリだというような局面です。私の脳裏には、既にピン傍30センチに寄ったボールが見えています。これはプロセスより結果を重視する(ヘッドアップと同じような)ミスを犯す危険性を多分に孕んでいます。任務を達成すべくプロセスに集中したとしても、自己顕示という邪(よこしま)な態度に根ざしたスウィングは、どこか歯車が狂うことが多い。虚心なスウィング、あるいは必死のリカヴァリー・ショット等に較べると、心に夾雑物が混じり過ぎている。

こういう時、役に立つのはHarvey Penick(ハーヴィ・ピーニック)の「贅沢を云ってられない場合のように打て」(tips_154,html)というtipです。裸地から打つ時のように、飛距離や方向などよりも、先ずボールとの完璧なコンタクトを最優先しなくてはならない局面だと考えろ…という趣旨。

ある日のNo.14(440ヤード)パー5。私はいいティー・ショットを放ったものの、二打目の5番アイアンをプッシュして右の軽いラフへ。残り90ヤードは、私の場合普通なら9番アイアンを20センチ短く持つ距離ですが、【註】このグリーンは砲台なので、それに1.25センチ増やしてハンドルを握ることに。贅沢を云ってられない場合のように打ったボールは、ピン傍90センチへ。

【註】私の9番アイアンのハンドルには白、緑、赤の三つのマークがつけてあり、「20センチ短く持つ」は赤いマークで握ること、「1.25センチ増やす」は緑のマークで握ることを意味します。いちいち計ったりはしません。【参照】「グリップのマーク」(tips_99.html)

 

この時チームのキャプテンだった男が「エイジ、おれはまだ(あんたのショットを)"Good shot!"とは云わないぜ!」と声を掛けて来ました。彼は、ピンまで50ヤードから三打目を打つ直前で、私よりもピン傍に寄せようと自信満々だったのです。これぞ功名心に毒されたゴルファーの権化。彼のランニング・アプローチは欲張り過ぎたせいで遥かにピンを越え、グリーンをすたこら駆け下りて崖下5ヤードへ。彼は寄せた後のパットにも失敗してボギー。私は90センチのパットを難なく沈めて、バーディ。謙虚に打ったリカヴァリー・ショットがくれた幸運でした。

(November 12, 2017)



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