May 24, 2017

Mr. X(ミスターX)の スウィング

アマチュア・ゴルファーMr. X(ミスターX)によるアマチュアのための、簡明なスウィング理論。アマとは云っても、全ゴルファーのたった1%が達成出来る偉業であるエイジ・シュートで廻るのが日常茶飯になった人ですから、馬鹿にしてはいけません。

[Mozo]

'Golf Lessons with Mr. X'
by Mr. X and 'Golf Monthly' (Pelham Books, 1968, $4.95)

「一般ゴルファーの多くは、打つ力は腕と手から来るという印象を持っているように見受けられる。本当は腕と手は、両足から上(特に両脚と腰)の推進力を伝達するだけなのだ。その力は肩の先端を通して働き、実際上バックスウィングで腕・手とクラブを後方にそして上方へと梃子(テコ)のように動かし(=一種のワンピースの動き)、ダウンスウィングで腕・手・クラブヘッドをボールに向かって引き摺り下ろす。

バックスウィングの際、腕による独立した持ち上げる動きはなく、腕は肩と両腕で形成される逆三角形の一部に過ぎない。腰と共に回転する背骨の軸がクラブヘッドを上げ、勢いがそれを完了させる。その三角形を変形させるのは、唯一両膝の左への折り返し運動と素早い腰のアクションがダウンスウィングを開始する際、クラブヘッドの慣性に反応する時である。左腕とシャフト間の角度はさらに狭められ、右肘はプレイヤーの腰へと向かう。

よく『ゆっくり振れ』と云われるが、私はこの助言に同意出来ない。私は、『スムーズに振れ』が適切だと考える。腕の力(特に左腕)次第では、早く振っても、スムーズであり得るからだ。実際には、ゴルファーは、トップへとクラブヘッドを後退させレイト・ヒットを実現するためクラブヘッドを引き摺るには、充分な慣性を生成するため早くスウィングすべきである。名人たちは、レイト・ヒットのためだけではなく、素早い腰の動きによって最大のクラブヘッド・スピードを得る切っ掛けとして慣性を利用するため、早いスウィングをする。

"Hit the ball"(ボールを打て)というのもよく聞かれる文句だが、私はこの"hit"という言葉に篭る意味を好まない。"sweep"(掃く)の方がベターだし、連続した前進が象徴されている。

バックスウィングのトップでの左手首と左前腕のアライメントは特別重要である。これを確実にするには、バックスウィングの長さと左親指の曲がり方が揃っていなければならない。これに関して、一般ゴルファーのうち太目の人に私が助言したいのは、彼がトップで崩壊する左手首を避けたいのであれば、3/4のバックスウィングをせよということだ。

私の信念だが、スウィングをスタートさせるのはクラブヘッドではなく、両脚と腰を上方に引き締める(あるいは誇らしいポスチャーというか、あるいは両脚と両腕の筋肉を延長する)ことである。これはフォワードプレスなどよりいい考えだと思う。

その直後、テイクアウェイが続く。引っ張る感覚が左手首と手の任務である。それが、クラブヘッドを推進する両足から上への筋肉のアクショのサイクルの引き金となる。スウィングは次第に勢いを増しながら進行する。

一般ゴルファーには、私は早期コックを勧める。これはクラブヘッドを手で早めに持ち上げろということではない。その真意は、バックスウィングで両手が腰の高さに達するまでに、クラブシャフトは左手首によって充分早期に角度をつけておくべきだということだ。早期コックのメリットは、トップで左手首を左前腕と一線に保つことが容易に出来ることだ。これは左腕に対するクラブの角度の感覚を確立し、ダウンスウィングでのレイト・ヒットを確実にする。これはそう多くのゴルファーが達成出来ない基本の一つである。

多くの一般ゴルファーにとって、ダウンスウィングを開始するのが何か…は謎である。一つだけ確かなのは、腕の筋肉や手の引っ張りによってクラブが引き下ろされるのではないということだ。ターゲットラインから遠ざかる左方への素早い左腰の動きが、ダウンスウィングを始める。その感覚は、ほぼ左腰で切る動きと云ってよい。これは主に左爪先内側の端から引き摺ることと、膝の左方への折り返すアクションが引き金となる。

クラブヘッドを可能な限り首の近くに保つことは(=レイト・ヒット)手や手首による肉体的努力の結果ではなく、右膝が押すことでサポートされた左腰による威勢のいい動きにクラブヘッドが抵抗する慣性によるものだ。ダウンスウィングで両脚と腰によって生成されたパワーとスピードは、肩の先端を通過して腕とクラブへ下りて行き、腕とクラブを引っ張る。左腕がトップからクラブを引っ張る印象を抱くかも知れないが、その感覚は錯覚である。推進力は腰と両脚の強靭な筋肉から来るものだ」

 

【おことわり】LPGAプロBelen Mozo(ベレン・モゾ)の画像はhttps://s-media-cache-ak0.pinimg.comにリンクして表示させて頂いています。

(May 24, 2017)

Mr. X(ミスターX)の スウィング・ドリル

 

Mr. X(ミスターX)のスウィング理論、その練習法。

'Golf Lessons with Mr. X'
by Mr. X and 'Golf Monthly' (Pelham Books, 1968, $4.95)

「一般ゴルファーがバックスウィングの最初の1/4で、大鎌で刈るように水平に内側へと手とクラブヘッドを上げるのは、至極もっともな成り行きである。以下に、この欠陥をストップさせ、正しくスウィングを遂行するための筋肉訓練法を記す。

[practice]

6番アイアンを手にスタンスを取る。もう一本のクラブを、クラブヘッドを左爪先前方に当て、シャフトがターゲットと両爪先に接するようにする。あなたのスタンスが正しければ、両手は地面のクラブヘッドに重なる筈だ。

ゆっくりバックスウィングする。最初は両手が40〜50センチ動くまで地面のクラブに重なり続けるようにし、その後はトップまで行く。この“離陸”の感覚が心に刻まれるまで次第にスピードアップし、ボールに目を据えて何発か打つ。

ドライヴァーやシャフトの長いクラブでは、当然ながら地面のクラブは爪先から遠く離れて置かれるべきである(10センチ前方など)。人間の手足の長さは異なるので、地面に置くクラブの爪先からの距離は適宜増減されたい。

最初、あなたは両手が右腰から離れてターゲットライン上を動く感覚を得るだろうが、あなたのその理解は錯覚である。それは、壁に面して立ち、クラブの先端をあなたが感じた通りにバックスウィングしてみれば証明出来る。

このドリルは正しいプレーンを身に定着させ、あなたの腰と肩を正しく動かせるようにするものだ。これはまた、右脚が伸び上がって『右脛(すね)の柱』【参照:「Mr. X(ミスターX)のスウィングの土台」(05/14)】の堅固さを損なうことをも防いでくれる」

【参考】
・「Mr. X(ミスターX)のゴルフ」(tips_167.html)
・「Mr. X(ミスターX)のポスチャー」(tips_183.html)
・「Mr. X(ミスターX)のグリップ」(05/07)
・「Mr. X(ミスターX)のスウィングの土台」(05/14)
・「Mr. X(ミスターX)の バランスと体重移動」(〃)

【おことわり】画像はhttp://img-aws.ehowcdn.comにリンクして表示させて頂いています。

(May 24, 2017)



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