May 07, 2017

Andy North(アンディ・ノース)のグリップ

「またグリップか!」と云わず、まあ読んでみるだけ読んでみて下さい。何せ、著者Andy North(アンディ・ノース、1950〜)は「グリップが悪ければ上達はあり得ない」と断言しているほどですので。

1978年と1985年の二回U.S. Openに優勝しているにもかかわらず、Andy Northの名はあまり知られていません。彼は現在、CATVのスポーツ・チャネルESPNのゴルフ中継の解説者として活躍しています。紳士的な顔立ち、穏やかな声音、真摯なコメントが特徴です。これは、彼が推奨するグリップの方法。

'Long and the Short of It'
by Andy North with Burton Rocks (Thomas Dunne Books, 2002, $24.95)

「ロング・ゲームに上達する秘訣の一つは、よい基礎を構築することだ。余りにも多くの人々が、本や雑誌で読んだゲームを向上させる150もの異なるtipに囚われている。もし、人々が正しいグリップからスタートすれば、彼らのゴルフ全体が良くなるのに…。

私の成功の秘密は自分にとっての自然なグリップの発見だった。それは、私の高校時代、インストラクターManuel de la Torre(マヌエル・デラ・トーレ)【註】と出会って起った。

【編註】Manuel de la Torreはスペインのゴルフ・インストラクターの息子として生まれた。彼はMilwaukee C.C.のクラブ・プロとして働くかたわら、PGAツァーに参加して数々の優勝を遂げ、なおかつコーチとしてプロやアマを教え、マスターズ優勝者、U.S.女子オープン優勝者、全英女子オープン優勝者などを輩出し、世界ゴルフの名誉の殿堂入りを果たしている。彼は、スウィングに要する2.5秒の間のクラブの動きに焦点を当てるインストラクションで知られている。

私は、一般ゴルファーのほとんどが正しくグリップしておらず、正しいグリップを見つけることすら不可能にしていると固く信じている。正しくないグリップをしている大方のゴルファーは、彼らがグリップを変えるまで、どんなに努力しようが絶対にスコアを減らすことは出来ない。私の意見に耳を傾けるか、そうでなければ上達しないことを愚痴ってはならない。

右利きのゴルファーは、クラブを左手の最後の三本指(中・薬・小)で握ってそこで圧を加え、左掌の小さな膨らみ(ヒールパッド)に当てるべきだ。左手の親指と人差し指の間に出来る"V"は頭の右側を差す。右掌の谷間【編註:生命線と思われる】は左手の親指をぴったり覆う。そして、右手の"V"は左手の"V"と同じ方向を差す。グリップ圧は左手にあり、右手は実のところクラブを軽く握るに過ぎない。

 

もし誰もがよいグリップをし、誰もが正しい位置に置かれたボールに向かって良いセットアップをし、正しい方向を狙えば、誰もがゴルフ・スウィングの研究などしなくても、劇的に上達することだろう。良いグリップは良いプレイに続く一本道である」

【参考】「グリップの研究」(tips_181.html)

(May 07, 2017)

Mr. X(ミスターX)の左手親指考

Mr. X(ミスターX)による最初の著作から。

[Left thumb]

'Golf Lessons with Mr. X'
by Mr. X and 'Golf Monthly' (Pelham Books, 1968, $4.95)

「手の親指、特に左手の親指はゴルファーにとって非常に重要である。Sam Snead(サム・スニード)、Jack Nicklaus(ジャック・ニクラス)その他の名人級は、親指が先端の関節から逆“く”の字に反り返るくらい曲がる。一般ゴルファーはせいぜい70°ほど曲がるだけである。

【編註】右の写真は、編者の左手親指を精一杯曲げたところ。原著のイラストでは、名人級の親指先端が緑色のように曲げられています。

なぜ、親指の曲がり具合が必要なのか説明しよう。ヴァードンのオーヴァラッピング・グリップを前提に話を進める。

名人たちのスウィングのトップの写真を研究すると、左腕とシャフトとの間に鋭い角度が見られ、また彼らの左手首は左前腕部とおよそ一線になっていることに気づく。一般ゴルファーのように、シャフトの上や下で曲がってはいない。名人たちの左手首が、トップでこの理想的な位置に達する事実は、彼らの左親指が異常なほど曲がる証拠である。そしてそれは楔(くさび)のように働くのでも、シャフトに跳ね返るバネのように動作するのでもない。

あなたの親指の曲がり具合が充分でないなら(その角度は変えられない)、そのハンディキャップを克服する手段を見つけなくてはならない。あなたには二つの選択肢がある。
1) バックスウィングを短くし、左手親指がシャフトの内側および下側で左手首を曲げるのを妨ぐようにする。
2) ヴァードン・グリップではなくインターロッキング・グリップにする」

【参考】
・「Mr. X(ミスターX)のゴルフ」(tips_167.html)
・「Mr. X(ミスターX)のポスチャー」(tips_183.html)

(May 07, 2017)

Mr. X(ミスターX)のグリップ

Mr. X(ミスターX)の最初の本に書かれたグリップの方法。

'Golf Lessons with Mr. X'
by Mr. X and 'Golf Monthly' (Pelham Books, 1968, $4.95)

「グリップと腰のアクションには相関関係がある。全ての偉大なゴルファーたちは素早い腰のアクションをする。一般ゴルファーは遅く、しかも正しくないアクションをする。【腰のアクションについては別項「Mr. X(ミスターX)の スウィング」(近日公開)で触れる】

名人たちは腰のアクションに、フィーリングによってグリップを合わせる。彼らはその事実に気がついていないと私は考える。なぜなら、彼らは試行錯誤によって最終的に最適のグリップを見つけるからだ。

名人の素早い腰の動きはダウンスウィングで活発であって、彼は左手の三つのナックル、右手の二つのナックルが見えるグリップをする。彼の臀部総体は、インパクト時に両手に遥かに先行する。

一般ゴルファーの多くは背骨から分岐した【編註:真っ直ぐでない】臀部の持ち主であり、その臀部は背骨の軸の背後で大鎌のような動きをし易いのだが、その動きはかなり遅過ぎ、方向性も悪い。この欠陥を相殺するには、ゴルファーは多くて左手の二つのナックル、右手の三つのナックルが見えるグリップを用いるべきだ。これは名人たちのグリップに較べウィークなグリップと看做されるだろうが、大体において貧弱な腰のアクション、左手のコントロールの欠如、ダウンスウィングでの早過ぎる肩の回転の可能性などを相殺してくれる。

一般ゴルファーがスライス、フック、ゴロなどを打つと、もっとストロング・グリップにしろなどと助言されるのが常だが、それは改善策とはならない。そういうプレイヤーの悩みへの解答は、もっと直立し、ダウンスウィングでターゲットラインのインサイドへ(斜めの)左腰の素早いアクションを生み出すことだ。そして、バックスウィングでは右肩を極端に高くしておく。

 

多くの一般ゴルファーは、ダウンスウィングで腰を左へ移動せよと云われると、ターゲット方向へ腰を移すアクションをする。これは間違いだ。左腰はターゲット方向へではなく、ターゲットラインから斜めに(インサイドに)遠ざかるように動くべきである。私が提唱する、とても素早い腰のアクションを実行する時のみ、グリップをストロングにすべきだ。

両手がシャフトの上で双方とも正しく調整されたら、右親指の膨れた筋肉は左人差し指のナックルから1/2インチ(1.27センチ)しか離れていない筈だ」

《クラブの持ち方》

一般ゴルファーの大多数は、クラブの握り方に無頓着である。以下が正しい持ち方の練習法。

1) クラブを選んだら左手で持ち、左脚外側の前方に持って来て、シャフトを肩との正しい角度のプレーンにし、ヘッドを地面につける。
2) クラブを身体の中央に持って来る。右手を次の要領で添える。
3) 右手の谷間(人差し指の根元から手首の真ん中にかけて)は左親指の真上に置かれ、右親指の筋肉の膨らみは左人差し指のナックルから1/2インチ(1.27センチ)以内であること(これ以上離してはならない)。
4) 右手の小指は左人差し指の真ん中の関節の真上に置かれ、右親指はシャフトに斜めに置かれる。
5) 右手の指を閉じ、右人差し指の真ん中の関節をしっかり(鉤のように)シャフトに押し付ける。
以上で、ヴァードンのオーヴァラッピング・グリップが完成した。

さらに、私のお薦めの調整法がある。左手の位置が確定した時、左手とクラブを一緒に持ち上げて垂直にし、シャフトが左の指の根元に沿って一線になるようにする(斜めではなく)。この調整はアドレス時の左手をしっかりさせるだけでなく、ダウンスウィングでのレイトヒットの角度の確立をも助けてくれる。斜めのグリップは余りにも早くレイトヒットの角度を広げがちだ【編註:コックが解け易いの意】。特に左手親指の曲がりが少ない人の場合には」

【参考】
・「Mr. X(ミスターX)のゴルフ」(tips_167.html)
・「Mr. X(ミスターX)のポスチャー」(tips_183.html)

 

(May 07, 2017)



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