June 11, 2017

僕たちの失敗

スポーツ心理学者Dr. Deborah Graham(デボラ・グレアム博士)と夫のJon Stabler(ジョン・ステイブラー)共著より。

'The 8 Traits of Champion Golfers'
by Dr. Deborah Graham and Jon Stabler (Simon & Schuster, 1999, $25.00)

「あなたが感情的になるゴルファーであるなら(特に完璧主義者の場合)、自分のミスと距離を置くことを学ぶべきだ。あなたがショットやパットのミスにしばしば怒り狂ったり落ち込んだりするタイプであれば、われわれが"margins for error"『失敗の許容範囲』と呼ぶものを学ぶことを強く勧める。

手始めに、PGAツァーの最良のプレイヤーたちの現実を認識すべきだ。
・彼らはみな、少なくとも20%はフェアウェイをミスする。
・彼らはみな、少なくとも25%はパーオンに失敗する。
・彼らの平均パット数は(最高で)1.7パットである。

世界のトップレヴェルのゴルファーたち(才能あるスポーツマンで、トーナメントで競い合って生きている連中)でさえこんな数字になるのだが、あなたの現実的なミスの発生率を胸に手を当てて推測してみてほしい。あなたがいかに完璧主義者でも、この際は現実的に考えること。そしてパーセンテージ(数字)を出してほしい。例えば、あなたが25%もミスを犯したら、それは理想的なラウンドではない…とか。

 

 

あなたが必ずフェアウェイをキープし、全てのグリーンにパーオンし、その全てを1パットで上がったとしたら、あなたの『ミスの許容範囲』はゼロである。ツァーのベストの連中と素直に比較すれば、あなたの『失敗の許容範囲』は20〜25%であるべきだ。さらに、他の要素も勘案しなくてはならない。

あなたが推計した『失敗の許容範囲』は、完璧なラウンドの筈だ。完璧なコースであなたの最良のプレイをし、何の破滅的要因もない。現実的に、次のような要素も考慮してみてほしい。
・コースおよびコンディションの難度。
・コースに馴染みがあるか否か。
・現在の心と身体の平安の状態。
・あなたのメンタルおよび身体的強靭さ。
・天候。
・心を乱しそうな要因、期待、予期出来るプレッシャー。

これら全てを勘案して、あなたが算出したパーセンテージを調整されたい。

 

コンペなどに参加する場合、素晴らしいラウンドを期待しながらも、前もって予定したお粗末なショットやパット・ミスが生じるパーセンテージを受け入れる用意をしておくべきだ。それらお粗末なショットやパットを入れる仮想の篭を作っておく。その篭にはパーセンテージの札を貼っておく。その篭をコンペに持ち込み、ラウンドの間じゅう傍に置いておき、お粗末なプレイをしたら2秒以内に直ぐ篭に放り込む。それらお粗末なショットはラウンド終了後まで篭に入れたままにし、それらについて考えたり、腹を立てたり苛ついたりしない。あなたはそういうショットが出ることを充分予期しており、それらの発生に動じることはない。それらについて考えるのはラウンド終了後にする」

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…と、上の記事を紹介しておきながら今さら云うのもナンですが、この記事は当サイトにそぐわないのです。パーセントという言葉に騙されてしまいますが、ホール数に直してみると「パーオン失敗25%」は4.5ホールで、プロたちは少なくとも13ホールではパーオンしている。「パーオン率がゴルフを決める」(tips_89.html)によれば《80を切るには八つのホールでパーオンしなければならない》ので、逆に云えばわれわれは10のホールでパーオンに失敗してもいい理屈になります(約55%)。

現在の私のパーオン率は極めて低く、最近ハーフを4オーヴァーで廻ったケースを例にとってみても、パーオンはたったの二ホール。四つのホールを寄せワンでしのいでいるので、八つのパーオンなんて夢のまた夢。ですから、パーオンのパーセンテージなどではなく、現実的数字で勝負しなきゃなりません。

私の望みは「常に80を切る!」なので、何とか7オーヴァーで廻らなくてはならない。『失敗の許容範囲』はたった7打(ストローク)しかないのです。単純に云えばアウトで4打、インで3打のミスしか許されない。ま、アウトで7打ミスしても、インでパー・プレイすれば帳尻は合うとはいうものの、パー・プレイなんて僥倖であって、われわれクラスが期待すべきものではないでしょう(私のハーフ・パープレイは、長いゴルフ歴で数えるほどしかありません)。

・どっかで二打目をバンカーに入れ、寄せワン出来なければボギーで、7オーヴァーで廻るための残りは6打(ストローク)。
・どっかでグリーン・オーヴァーして、寄せワン出来なければボギーで、残りは5打。
・どっかでシャンクして、寄せワン出来なければボギーで、残りは4打。
・どっかで二打目をショートして、寄せワン出来なければボギーで、残りは3打。

 

つまり、OBだの池ポチャだの3パットだのでうろうろしてる暇なんかないのです。きわどい綱渡り。80を切るということが結構な偉業に思えて来ます。富士山の天辺に立って下界をを眺めながら、「よくまあ登って来たなあ!」と信じられない思いをするのと同じ感じですね。(経験者の言葉)

どの時点で7打(ストローク)の貯金を使い切ってしまうか、最近のスコアカードをチェックしてみました。大体において、前半のラウンドで使い切っています。トホホ。これじゃ、後半を必ずパープレイしなければならない。てんで見込み薄orz

(june 11, 2017)

ラウンドの勢いを取り戻す

スポーツ心理学者Patrick Cohn, Ph.D.(パトリック・コーン博士)による、"momentum"(勢い、気運、推進力)に関する考察。

'Going Low'
by Patrick Cohn, Ph.D. (Contemporary Books (2001, $22.95)

「勢いの波に乗るベストの方法は自信を持ってラウンドをスタートすることである。勢いに乗ってプレイする時、ゴルフは容易(たやす)いように思える。手堅い連続パー、普段沈められないパットの成功、パー・セーヴなどが可能になり、自信があなたを支える。だが、ラウンド初期にあなたを支えてくれる勢いが得られない場合、ゴルフは難しくなる。多くの上級ゴルファーたちが、様々な理由で序盤に悪戦苦闘する。中盤にさしかかるまで集中出来ない時もある。いいショットが出るまで、自信を持てないかも知れない。

勢いが得られない場合、どうしたらよいか?No.2でのダブル・ボギーがあなたを挫折させている。その挫折感を引っくり返し、勢いを作り出すことをどこかの時点で始めなくてはならない。そのダボは過去のものであるが、それを引き摺っていると次のショットに影響を与える。重荷を背負っていてはゴルフにならない。どのショット、どのホールも、あなたのラウンドを好転させる新たな好機である。運命論者であり続けるなら、あなたは決して最初のパーを得られないに違いない。1ラウンドを、18のバラバラのゲームに分解せよ。一つのホールを終えたら、次のゲームにフレッシュな態度で臨み、新たなホールへの挑戦に備えるのだ。

不運なブレイク【ボールが予想外の方向に撥ねること】は偶然であり、悪いお告げではないことを弁えるべきだ。それは今日一日不運に見舞われることを示す前兆ではない。『今日はツイてないぞ…』と自分に語りかけたりしてはならない。そういう考え方は、勢いを捉えるチャンスを台無しにしてしまう。なぜなら、あなたは次なる不運なブレイクを探し求め始めてしまうからだ。運はゴルフの一部であり、それはツァー・プロも認めるところだ。あなたは幸運・不運をコントロール出来ないのだが、不運に見舞われた際にどう反応すべきかはコントロール出来る。不運を記憶から抹消し、次なるショットへと進むべきだ。

勢いは情緒的なものである。もしあなたが序盤でネガティヴな情念を抱いたら、あなたはネガティヴな勢いを生み出すことになる。パーに見放され、落ち込んでいる時、あなたは自分を責めるだろうか?悲観と絶望は、ネガティヴな勢いを加速するだけである。あなたが過去のボギーやお粗末なパットに焦点を合わせていると、絶望は絶大となる。ネガティヴな情緒をネガティヴな勢いにしてはならない。

 

90を切ろうとする場合であっても、ツァーで60台を出そうという場合でも、勢いと自信は強力な武器である。多くのゴルファーは生涯ベストのスコア達成のチャンスを、No.1ティーに立つ前に既に逸している。自信はいいゴルフを先導し、いいゴルフはさらに自信を膨張させる。自分の能力を疑ったり、いくつで廻れるかとか、仲間があなたのプレイをどう思っているか…などで、あなた自身をメンタルに不利にしないように。あなたがミスした時、他者がどう思うかなど考えてはいけない。自分の心とベストのショットを打つこと、そして心の目でショットを見ることに焦点を合わせ、どのホールでもパーを得る最高のゲーム・プランを懸案事項とする。こうすれば、あなたは自分自身にいい結果を生む好機を与え、19番ホールへと向かう勢いの波に乗ることが出来る。

勢いが味方してくれている時、当初のゲーム・プランを捨て、もっと攻撃的に(時として愚かな)プレイをしようという傾向が存在する。その際の選択は偉大なプレイヤーとそうでない者とを隔てる別れ目である。Ernie Els(アーニィ・エルス)はどのラウンドでも一つのゲーム・プランを用い、それに固執し、エラーを犯して勢いを失うことを防止する。ハンデ15のプレイヤーは、ラウンドの最中に20オーヴァーであろうが5オーヴァーであろうが、ゲーム・プランを変更すべきではない」

(June 11, 2017)

ホールインワンかバーディか?

 

'Rules'
by Chris Schrock ('Golf Digest, December 2016)

「【問題】 パー3のティーショットが1オンして、カップのエッジで止まった。転げ込む感じではなかったのでマークし、ボールを拭き、リプレースした。すると、ボールはぽとんとカップに入ってしまった。これはバーディか、ホールインワンか?」

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先ず考え、あなたの結論を出してから解答をお読み下さい。これは1988年のSanta Barbra Open(サンタ・バーバラ・オープン)において、LPGAプレイヤーCindy Rarick(シンディ・ラリック)が得た裁定だそうです。

【解答】→

ただし、この裁定は2019年のルール改定で変わるそうです。ルール通の細貝隆志さんから御注意を頂きました。

 

(June 11, 2017)



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