July 26, 2017

グリーンの読み方の練習

ヨーロピアン・ツァーのPaul Casey(ポール・ケイスィ)による読み方の初歩。

'Golf Tips from the Pros'
edited by Tim Baker (David and Charles Limited, 2006, $14.99)

「誰にも本当にはマスター出来ないのだが、誰もがマスターすべきもの、それがグリーンの読み方だ。グリーンの読み方は、猛勉強と練習を通して学ぶ芸術である。それはストロークそのものと同じように重要なものだ。だが、人々はストロークの練習ほど読み方に時間をかけない。あなたは完璧なパッティング・ストロークが出来、完璧なショットが打てる。しかし、ボールがカップに沈む方向について練習しなければ、ボールが沈むことはあり得ない。ラインを視覚化することを学ぶべきだ。

友達と一緒に、ブレイクのあるラインを選び、先ずあなたがどれだけカップの右(あるいは左)を狙うべきか読み、その幅にティーを一本刺す。次いで、友達もラインを読んで、ティーを一本刺す。ラインに沿ってパットし、どちらの読みが正しかったか確かめる。

ほとんどのアマチュアは決まってブレイクを少なめに読み、カップから低い側(アマ・サイド)にミスする。上のドリルは、グリーンの読み方を助けてくれる」

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シニア・グループの一人に非常に競争心の強い人間がいます。彼はアメリカ人にしては背が低いので(私より低い)、憶測ですが少年時代から「チビ」とか馬鹿にする奴らを凌ぐために相当精神的、心理的、肉体的に人並み以上の努力をしたのだと思います。彼の専門知識・技能を借りようとすると快く助けてくれるのですが、彼のゴルフに何か助言しようとすると、素直に聞くことも、聞き流すこともせず、必ず「こうこうだから、おれはこうしてるんだ」と反駁して来ます。負けず嫌いの対抗心が滲み着いているのでしょう。というわけで、誰も彼に助言したりしなくなりました。

 

その彼は、グリーンに二打目であれ三打目であれ、ピンに一番近くに寄せると、腰に手を当てて突っ立ち、「おれが一番近くに寄せたんだかんね」と優越感に浸りながら(?)みんなが寄せるのを見物しています。その時間を有効に使って自分のラインのブレイクを読むとか、上り・下りの度合いを測定するとかすればいいのに、そんなことは一切しません。私は、内心彼のことを「文盲」と形容しています。「文盲」は読めないのですが、彼の場合は読めないのではなく読まない(読む努力を一切しない)ので、もっと悪いかも知れません。そして、彼が自分の番になると本能だけでストロークするので、ショートしたりオーヴァーしたり、明々白々なブレイクの反対側に打ったり、もう滅茶苦茶。呆れます。

「いくら慣れ親しんだコースだからと云って、ボールは毎回違うところにオンするんだから、真剣に読んだら?」と云いたいところですが、そういう助言にも必ず反駁して来ることが予想出来るので、誰もそんなことは云いません。彼はチームのお荷物です。

【参考】
・「パットに関する驚くべき事実」(tips_15.html)
・「Corey Pavin(コリィ・ペイヴン)の芝目を読む」(tips_27.html)

(july 26, 2017)

グリーンの裏目読み

コース設計家は、ゴルファーに簡単にグリーンを征服されぬよう、視覚的・心理的にゴルファーを欺くトリックを多数仕掛けます。しかし、彼にも無視出来ぬ物理の法則があり、われわれがブレイクを読むヒントを残さざるを得ません。それらを賢くチェックすれば、ラインの読み方が楽になることでしょう。以下はインストラクター集団GolfTec(ゴルフテック)が教えてくれる裏技。

'Golf Magazine's The Par Plan'
powered by GolfTec edited by David DeNunzio (Time Home Entertainment Inc., 2013, $29.95)

「・パットはクラブハウスの方角からブレイクする

100%絶対とは云い切れないが、クラブハウスは通常コースを見下ろす位置に建てられるものだ。城を建てる時、どこからでも見える場所を選ぶのと同じである。あなたがブレイクの読みに迷っているなら、クラブハウスを探すとよい。

・パットはバンカーから遠ざかる方向にブレイクする

コース設計家とコース管理者が避けたい最大のものは、雨水がバンカーに溜まることである。多くの場合、バンカーの余計な保守作業を省くため、グリーンはバンカー以外の方向に傾いている筈だ。

・パットは"collection area"に向かってブレイクする

"collection area"(コレクション・エァリア、写真)は、グリーン周辺でグリーンと同じ長さに芝が刈られ、グリーンに乗せられなかったボールが地形的に自然に集まる場所。ここはこの周辺で最も低い場所であり、排水のための窪地でもあるため、パットはこの方向に転がる」

 

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「パットは太陽の方向にブレイクする」、「パットは水のある地域(海、川、湖、池など)にブレイクする」、「パットは山やグリーンサイドの岡からブレイクする」、「早いグリーンはブレイクが大きく、遅いグリーンはブレイクが小さい」などの初・中級篇は省略しました。

【参考】
・「グリーンの読み方・達人篇」(tips_82.html)
・「ラインの読み方」(tips_135.html)
・「Gary Player(ゲアリ・プレイヤー)の読み方のヒント」(tips_139.html)

(July 26, 2017)

 

Jack Nicklaus(ジャック・ニクラス)の読み方の手順

 

'Jack Nicklaus' Playing Lessons'
by Jack Nicklaus with Ken Bowden (Golf Digest Book, 1981)

「ゴルフ・コースで一般的に受ける助言には事欠かないのだが、グリーン上ではそれが甚だしい。そういう助言に耳を傾けるのがいい作法だとしても、私は実際には聞かないのが最上だと示唆したい。自分自身でラインを読んで決定すべきだ。その理由としては以下の三つが挙げられる。
1) ブレイクの量は強さ次第だが、あなたがどんな強さで打つかは誰にも解らない。
2) ラインに関する過度な議論は、距離への注意を混乱させる。距離の方が常に判断が難しいのに。
3) ストロークには完全に明快な自信が必要だが、他人のアイデアが介入すると、それが損なわれる。

トーナメントで私を見たことがあるなら、私がラインを見極める際、ボールの後ろかカップの後ろでしゃがむのに気づいていると思う。私はこの姿勢が傾斜の全体像とうねりを見るのに最適だと考える。地面に這いつくばって虫の視点を得るのはもっといいのかも知れないが、それは唯一前景がよく見えるだけで、地勢が露わになるより隠れてしまうように思われる。直立すると遠くの地域はよく見えるが、近くの勾配と角度がフラットに見えてしまう。しゃがむのが最もいい位置である。

常にカップの両側から読むべきだろうか?完全にノーというのが、その問いに対する私の答えである。最初に検討するのは常にボール後方からであり、あなたが知るべき感覚を全て教えてくれる。他の無駄なことはせず、パットすべきである。この方法だと、他の視点との齟齬はなくあなたの自信をぐらつかせることもない。

しかしながら、ボール後方から見て疑念が残るようなら、カップ後方からの視点があなたの読みを裏付けるか訂正してくれるだろう。それでも充分でなければ、最後の手段はラインの横から見ることだ。これは他の視点では得られないグリーンのうねりを見せてくれる。こうした検討は、円滑なプレイのために、他の競技者が読んでいる最中に行うべきである」

 

(July 26, 2017)



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