July 16, 2017

チップインのコツ

ある日のラウンド、私のチーム・メイトのJack Rushing(ジャック・ラッシング、88歳)は、No.7(160ヤード)パー3のティーショットを左の木に当ててしまい、残り80ヤードのピッチングを余儀なくされました。「どこまで寄せられるか?」とわれわれが見守っていると、彼のボールはグリーンエッジに着地し、ポンポーンと弾み、ころころとピンに向かって転がってチップイン!バーディ!

次のNo.8(280ヤード)パー4。同じJack Rushingは二打目をダフってグリーンサイド・バンカーの左横へ。彼の40ヤードの三打目はかろうじてグリーンの端に着地し、上り傾斜をものともせずぽんぽん弾んでピンに向かって転がり、又もやチップイン、パー。

私の場合、「入れよう!」と意気込むとターゲットはカップそのものになってしまいます。しかし、上のJackの例を見ても、私自身の過去のチップインを振り返っても、ボールが直接カップ・インするなんてことは皆無で、少なくとも着地後数回は弾み、その後数メートル(少なくとも1メートル)は転がってから入るものです。つまり、結構なランを見込んで着地点を定め、そこからカップへの勢いを残すようにチップしなければならない。

ある日、No.18(320ヤード)パー4の私の二打目はグリーン左横5ヤードへ。ピンまでは15ヤードですが、砲台グリーンなので20ヤードと見積もって打つことに。この時、チップインなどとはチラとも考えていず、ひたすらギミー(OK)圏内に寄せようとしていました。「ランを見込むこと」…間違ってもピン目掛けて打たないことを心掛けたチップは、着地後とろとろとカップ目掛けて転がり、カップイン、バーディ!実は、二打目を見事にピン傍に寄せたチーム・メイトが二人もおり、私は彼らのバーディ・チャンスを奪ってしまったのでした。彼らはプレッシャーが消えて半ばホッとし、半ば(自分の見せ場を奪われた)怨めしそうな表情をしておりました(^^;;。

その次のラウンド。No.2(350ヤード)パー4の私の第二打は、グリーンオンしたものの、ピンを10ヤードほどオーヴァーして、5ヤードほどグリーンの右外へ。急な下りのラインはパットでも強さ加減が難しいものですが、チップとなるともっと難しい。私は絶対にピンをオーヴァーさせずに寄せようと、全体を10ヤードとして処理することに。間違っても強めに打たない決意で打ったボールは、低く5ヤード飛んでとろとろと転がり、カツンとピンに当たってカップイン、バーディ!この時も私は入れようなどと思っておらず、ひたすらピン傍に寄せようとしただけでした。

 

チップインの可能性を得るコツは、次のようになるでしょう。
1) チップインさせようと思わないこと。チップインは【写真のTom Watson(トム・ワトスン)のように】PGAツァー・プロでさえ喜ぶほどラッキーなハプニング。「入れよう!」と思うと、大体においてオーヴァーします。われわれのゴルフで、オーヴァーしたボールが戻って来てカップに入るなどということは、宝くじの1等に当たるような確率でしょう。謙虚に、ギミー(OK)の距離に寄せようとし、間違って入っちゃう幸運を秘かに祈るのが妥当。

2) カップ目掛けて打たないこと。カップの数メートル手前を着地点とし、惰性で転がったボールがカップに到達する程度の距離感が適切。

期待しないとゴルフの神様が恵んでくれるもの、それがチップイン。

【参考】
・「チップインを目論む」(tips_107.html)
・「Ernie Els(アーニィ・エルス)のチップイン技法」(tips_143.html)
・「Dave Pelz(デイヴ・ペルツ)のチップインの秘訣」(tips_151.html)

(july 16, 2017)

チッピングの距離調節の進化 [handle]

「ピッチングとチッピングの距離調節・完全版」で紹介したように、私は60°ウェッジに図のようなマークを付けています。これは《クラブを1インチ(2.5cm)短く持つと1クラブ短いものに相当する》という原理に基づいたアイデアです。(e)はフル・スウィングをする時に握る位置で、そこから1.25センチ刻みで白、緑、赤、青と色分けし、5ヤード刻みで打ち分けています。10ヤードの距離なら(a)の青い点(最もヘッドに近い方)に左手の親指を当て、左前腕が地面と水平以下(シャフトが約45°)のバックスウィングをします。15ヤードなら同じ青い点で左前腕が地面と平行になるバックスウィング。【詳細は「ピッチングとチッピングの距離調節・完全版」(tips_169.html)を御覧下さい】

最近は、15ヤードではあるが上り勾配なのでもう少し距離が必要…という場合、(b)の赤点で握って20ヤードのバックスウィングを長くするのではなく、(b)の赤点で握るものの15ヤードと同じ左前腕が地面と平行になるバックスウィングをしています。

20ヤードのチップには、通常は(b)の赤点で握り、左前腕が水平を若干越えるバックスウィング(シャフトは約135°)をするのですが、グリーンが上りで若干距離が必要という場合、(c)の緑点で握り、(20ヤードの通常通りの)左前腕が水平を若干越えるバックスウィングをします。

つまり、一目盛り上げるだけで、バックスウィングは変えません。「15ヤードではあるがもう少し距離が必要」という場合に、即20ヤードとして打つのではなく、一目盛り上げるだけの方がオーヴァーする恐れはなく、必ず上りの攻撃(=容易い)を残してくれるからです。この方がチップインする可能性も高い。

ある日、本番のNo.18(パー4)、私の二打目は砲台グリーン右横20ヤードに。ピンがグリーン中央なら、上の通常の20ヤードのチップで済むところですが、この日のピンは何とグリーンの右端から10ヤードも離れてないところに切ってあるではありませんか。普通に20ヤードのチップをしたらピン近くに着地し大幅オーヴァーは必至だし、ショートすると土手に着地しころころ戻って来てしまうという難問。ピン傍で停止させるにはバックスピンをかけるしかありません。私は、たった5°程度でもクラブフェースをオープンにした場合、予想外に飛距離が落ちることを知っていました(研究の賜物)。で、普通の20ヤードなら(b)で握るのですが、「持ってけ、ドロボー!」と二目盛りおまけして(d)で20ヤードのチップ。ブラボー!高めに飛んだボールは、かろうじてグリーンエッジの内側に着地し、ほぼギミー(OK)の位置で止まりました。やったぜ、ベイベー!

後日、No.4(パー3)で右へ外した場合のチップ・ショットも試してみました。ここはNO.18より意地悪で、グリーンが左に急傾斜しており、右から寄せるボールはごろんごろん転がって、グリーンの外へ出て行ってしまいます。是が非でもバックスピンをかけなくてはなりません。ピンまで10ヤードの位置からトライ。前例に従い、フェースを5°ほどオープンにした後、ここでも(a)から二目盛り増やした(c)で握って10ヤードのバックスウィング。ボールはぴたりとピン傍で止まりました。

結論:フェースを5°オープンにして短いチップをする場合、クラブを1インチ(2.54センチ=二目盛り)長く持たなければならない。

 

(July 16, 2017)

 

常識外れの成果

 

「ストローク軌道のチェック法」(07/05)で、「OUTを15パット、INを12パット、計27パット(スコアは計6オーヴァー)に収められました」と書きましたが、先日OUTを11パット、INを14パット、計25パット(スコアは計4オーヴァー)に収められました。私は23パットを過去に何度か達成しており、その記録には及ばないものの、久々の快挙でした。

パットは、あるホールの数ショットに努力した最後の仕上げであり、いくら華麗なティーショットを放ち、目の覚めるようなアプローチ・ショットを成功させても、パットが入らないと「画竜点睛を欠く」ことになります。まこと、「上がってなんぼ」はパット次第、パッティングの上達無しにスコア・アップはあり得ません。それが、当サイトにパッティングに関するtipがベラボーに多い理由であり、私がなりふり構わず珍奇なスタイルでのストローク法を試みるのを厭わない理由でもあります。

[absurd]

「常識外れのパッティング」(右の写真、6/25)を考案したのも、傍目にどう見えるかなど気にせずそれを継続していたのも、何とか頼りになるストローク法を確立したいという願いからでした。こういう新案というのは、当人が恐る恐る真剣に試している間はいい成果を収めるものですが、ポスチャーやスタンスその他に慣れるに従い、いつしかマンネリになり、成功率も減って来るもの。この、ボールを目の下からかなり離し、両手を伸ばしてアドレスするストローク法も、そのような経緯を辿りました。

しかし、この朝(シニアのゲームの前)の練習の際、私に一つのアイデアがありました。《初心忘るべからず》で、このメソッドを開発した原点に戻ろうという決意でした。いつの間にか両手の伸ばし方が不足気味になっていると思われたのです。練習するうちに、両手をどう伸ばすかより、両手と地面の角度を65°程度に保持するといいように思われました。事実、練習では10メートルの距離のパットに何度か成功しました。

「65°なんて曖昧な角度を常に一定に保てるもんかね?」 お任せあれ。私は、パター・ハンドルの先端(ヘッド側)から4センチ上の部分を基点として左右に延長した(仮想の)線に両爪先を揃えると65°になることを発見。その4センチのところに赤いテープを巻き付けました。両爪先をそれに合わせてアドレスすれば、迷うことなく一定の角度を保てます。

この65°のシャフト角に自信を持って臨んだ本番、通常パーを得るのが難しいNo.1で寄せワンのパーを達成し、自信が確固たるものになりました。No.2でチップイン、バーディの後、No.4(パー3)とNo.5でもソリッドなストロークで寄せワン。No.7(パー3)とNo.8でも寄せワン。No.9をパーに収めて、ハーフのパット数11(1オーヴァー)。

INはNo.10をボギーでスタートしたものの、No.11(パー4)を2オン・1パットのバーディ、No.12(パー3)を寄せワンのパー。No.13(パー3)はワンオンしたもののパー。No.14(パー5)ではバーディ、No.17(パー4)を寄せワンで、パット数14(3オーヴァー)。

パット総数25(合計打数4オーヴァー)。実際には5センチほどカップの横に逸らしてミスしたパットが二度ありますので、それが入っていれば【たら、れば】、パット総数23も可能だったところ(^^;;。

《初心忘るべからず》は大事です。マンネリに堕さず、真剣な姿勢に立ち戻ること。そして、練習での成功で自信を持つことも不可欠。

(July 16, 2017)



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