July 02, 2017

飛距離増のための決断

'Golf Magazine'誌編纂のドライヴィング大全から、ゴルフ・コースの特徴に合わせた打法の勧め。筆者はインストラクターJames Leitz(ジェイムズ・ライツ)。

'Golf Magzine: The Best Driving Instruction Book Ever!'
edited by David DeNunzio (Time Inc. Home Entertainment, 2012, $32.95)

「ドライヴィング戦略の選択肢には、次の二つがある。
a) 最長キャリー
b) 総合最長距離(キャリーとは無関係)

どちらを選ぶかは、あなたがプレイするコースのコンディションに基づくべきだ。もし、湿っぽいコースでプレイすることが多いのなら、『最大キャリー』がより重要であり、固く風の強いコースでプレイすることが多ければ『総合最長距離(追加のランを含む)』が重要である。下の例はクラブヘッド・スピードが90 mph(40.2 m/s)と100 mph(44.7 m/s)の場合。「攻撃角度=0°」は水平の打撃、「攻撃角度=+5°」は上昇軌道の打撃を意味する。(データはTrackMan™提供)

a) 最長キャリー

ヘッド速度 攻撃角度 発射角度 ボール速度 スピン率 キャリー距離 総合距離
40.2 m/s
13.4°
131 rpm
3,093 rpm
203ヤード
228ヤード
40.2 m/s
+5°
16.4°
132 rpm
2,633 rpm
214ヤード
239ヤード
 
44.7 m/s
12.1°
146 rpm
3,118 rpm
235ヤード
272ヤード
44.7 m/s
+5°
14.9°
148 rpm
2,538 rpm
247ヤード
272ヤード

b) 総合最長距離

ヘッド速度 攻撃角度 発射角度 ボール速度 スピン率 キャリー距離 総合距離
40.2 m/s
10.8°
132 rpm
2,517 rpm
196ヤード
245ヤード
40.2 m/s
+5°
13.8°
134 rpm
2,021 rpm
207ヤード
259ヤード
 
44.7 m/s
10.0°
148 rpm
2,570 rpm
230ヤード
278ヤード
44.7 m/s
+5°
12.4°
149 rpm
1,887 rpm
239ヤード
293ヤード

 

あなたがソフトな地面のコースでプレイするのでなければ、総合距離を最長にするのがより効率的であると私は考える。

インストラクターたちは、急角度に落ちるボールよりも緩やかな角度で落下・着地するボールの方が距離が稼げることを以前から経験上知っていたが、TrackMan™が登場するまで、その度合いはよく解らなかった。いまTrackManの助けで云えることはこうだ。《ボールの降下角度を1°減らす毎に1.5〜2ヤード増やせる》 さらに、あなたがドローを打てば、簡単に着地角度を10°減らすことが出来る。【編註:つまり約15〜20ヤードの飛距離増】

ボールの選択も無視出来ない。あなたがドライヴァーで過度にスピンを生むスウィングをしているのであれば、スピン率の低いボールを選ぶべきだ

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私は12°ロフトのR11sドライヴァー購入した際、「FCTスリーブ」と呼ばれるシャフト・アダプターによる弾道調整を"HIGHER"(高め)にして打ってみました。飛距離は全く伸びませんでした。以前から、南部の暑い気候と粘土質の固い地面では、キャリーだけでなくランが重要ではないかと思い、弾道調整は"LOWER"(低め)にしていたので、R11sも直ちにそれに戻しました。

上の記事は、私の直感を裏書きしてくれました。固い地面のコースでは低めの弾道が有利なのです。雨の後の湿った日のラウンドでは、キャリー優先の"HIGHER"に調整し直します。前々日の雨でまだ湿っぽい地面で試してみると、"LOWER"より"HIGHER"の方が最長14ヤード遠くに飛びました。

(july 02, 2017)

ローンチ・モニタのデータ解読法

各ツァーのクラブ・フィッターとして活躍するChris Demsey(クリス・デンプスィ)とインストラクターKevin Walker(ケヴィン・ウォーカー)両名による、ローンチ・モニタ解析項目の説明とツァー・プロたちの参考データ。

'Golf Magzine: The Best Driving Instruction Book Ever!'
edited by David DeNunzio (Time Inc. Home Entertainment, 2012, $32.95)

「現在最高のローンチ・モニタはFlightScupe®とTrackMan⁚の二つである。これらはあなたの打ったボールがどのように宙を飛ぶかについての重要な情報を提供するだけでなく、あなたがどのようにクラブをボールに送り届けているかも教えてくれる。

あなたがローンチ・モニタに対する時、明確に何が計測されるのか知っておくべきだ。次の八つの要素は、最も重要なものとして広く認められている。

1) 発射角度(Launch angle)

ボールがクラブフェースを離れる際の最初の角度。これはクラブのロフト、フェース角度(オープンあるいはクローズ)、そして攻撃角度などによって変化する。一般的に云って、最長飛距離を得ようとすれば高い発射角度と低スピンが望ましい。

PGAツァーのベスト:14.25°
PGAツァーの平均: 10.72°

2) スピン率(Spin rate)

 

ボールのバックスピンの毎分の回転数(rpm)。スピン率は、クラブのロフト、シャフトの重さ(グラム)、シャフト・フレックス(毎分のサイクルで測られる)、あなたの攻撃角度(上昇軌道、フラット、下降軌道等)、フェース角度(オープンあるいはクローズ)、シャフト特性、シャフト・トルク、そしてボールの性能などによって変化する。最長飛距離を生むドライヴァーは、一般的に云って低スピンと適切な発射角度を生み出すものだ。もし、あなたが遅めのスウィングをするタイプなら、ボールを上げるためにもっとスピンが必要である。

PGAツァーの最低スピン率:2,197.5 rpm
PGAツァーの平均スピン率:2,655.4 rpm

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3) スマッシュ・ファクター(Smash factor)

ボール速度をヘッド速度で割って得られる値(エネルギー転換効率)。これはボールとどれだけソリッドに接触したかを示す指標である。もし、あなたのヘッド速度が100 mph(44.7 m/s)、ボール速度が120 mph(53.64 m/s)だとすると、スマッシュ・ファクターは1.2になる。完璧に効率のよいスマッシュ・ファクターは1.5だ。もしあなたのスマッシュ・ファクターが1.5以上であれば、あなたのドライヴァー・ヘッドはUSGA公認の最大CORを逸脱していると思われる。

あなたがゆっくりスウィングすればするほど、効率のよいスマッシュ・ファクターを生むに充分なボール速度を作り出すことが困難になる。あなたのヘッド速度が極端に早い場合も同じことだ。いずれにせよ、可能な限り効率よいスマッシュ・ファクターを得る鍵は、ドライヴァーのスウィート・スポットでボールを捉えることだ。

4) フェース角度(Clubface angle)

インパクトでクラブフェースがターゲットに対し何度オープンあるいはクローズであるかの測定値。これは、あなたのスウィングのタイミング、ヘッド速度・手の速度・シャフトにかける負荷等と関連するシャフト・フレックスおよびシャフト特性などによって変化する。

フェース角度それ自体を完璧に測定することは出来ないのだが、クラブヘッド軌道との関連で測ることは出来る。《ボールが飛び出す最初の方向は主にフェース角度によって決定され、カーヴする度合いはヘッド軌道に対するフェース角度が決定する》

よくある例:ヘッドが5°ターゲットラインの外側からインパクトに向かう(=手打ち)ものの、フェース角度が2.5°クローズだった場合、ボールはターゲットの左に飛び出してスライスする。フェースはクローズなのだが、軌道に対して2.5°オープンだからスライス・スピンを生むのだ。

5) ヘッド軌道(Clubhead path)

ターゲットに対しクラブヘッドが振られる軌道。正の値はインサイド・アウトで振られたことを表し、負の値はアウトサイド・インで振られたことを示す。この軌道は、クラブの長さ、ライ角、あなたの肉体的弱さと強さ、シャフト・フレックスなどによって変化する。あなたが最長飛距離を得たければ、ドライヴァーをターゲットラインにインサイド・アウトで向かわせる必要がある。

6) ヘッド速度(Clubhead speed)

クラブがインパクトへと動く早さの測定値。これはクラブの長さ、シャフト・フレックス、手の速度、スウィング・テクニック、クラブ全体の重さとあなたの運動能力などによって変化する。ヘッド速度は飛距離のために重要な要素だが、いかにボールとコンタクトするかの質の方がもっと重要である。

PGAツァーの最高:125.34 mph(56 m/s)
PGAツァーの平均:112.68 mph(50.4 m/s)

7) ボール速度(Ball speed)

インパクト後ボールがクラブフェースを離れる速度。これは、クラブヘッドとボールの接触のソリッドさの度合い、ヘッド速度、シャフト・フレックス、C.O.R.、そして使用ボールなどによって変化する。ボール速度を増すには、以上の組み合わせを正しくする必要がある。

PGAツァーの最高:185.80 mph(83 m/s)
PGAツァーの平均:166.61 mph(74.5 m/s)

8) 攻撃角度(Angle of attack)

 

インパクト・ゾーンで、クラブヘッドがボールへ向かう角度(地面に対する比較)。これはクラブのスウィング・ウェイト、シャフト・フレックス、スウィング法、そしてヘッド軌道などによって変化する。一般的に、ロング・ヒッターは正の攻撃角度(0〜7°)、そうでない者は概して0に近いか若干負の角度(0〜マイナス3°)になる。基本的に、あなたがボールを遠くへ飛ばしたいなら上昇軌道で打つべきである

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最近の私は、ボール位置は左肩突端の前方とし、8.3センチのティーをかろうじて立つぐらいに長めに地面に刺し、その15センチ後ろでドライヴァー・ヘッドを構えるようにしています。これだと確実に上昇軌道でボールを打てます。これは、私のゴル友のMike Reekie(マイク・リーキィ)がずっと前から実践し、凄い飛距離を得ていた方式です。私も真似しようと試みたことがあったのですが、どうしてもポップアップを打ちそうな恐怖から逃れられず、7センチのティーに撤退していたのでした。

この方式にしてほぼ一ヶ月経ちますが、この記事執筆時点では只の一度もポップアップは出ていません。恐れる必要はなかったのでした。ここ数年の臆病さが悔やまれます(;へ:)。

【参考】「ドライヴァーのロフトに関する知られざる事実」(tips_91.html)

【おことわり】クラブ・フィッティングの画像はhttp://ballgolf.comにリンクして表示させて頂いています。

(July 02, 2017)



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