August 30, 2017

情報の洪水の中で

スポーツ心理学者Patrick Cohn, Ph.D.(パトリック・コーン博士)による、ゴルフ版自己防衛。

'Going Low'
by Patrick Cohn, Ph.D. (Contemporary Books (2001, $22.95)

「われわれは、ゴルフ・テクニックに関して過剰な情報に身を曝している。さらに悪いことには、用品メーカーがクラブからボールから練習道具まで、あり余るほどの選択肢を供給し続ける。クラブ・メーカーが新しいパターやハイテク・クラブを登場させる度に、われわれは買い替えなければ競争に負けるような気にさせられる。

年々ゴルフの習得は複雑化する一方だ。数年前までは、クラブ・プロか練習場のプロがゴルフの全ての局面を教えていた。だが、いまやゴルフは細分化された様々な分野の専門家が教えるようになっている。細分化はゴルフの進歩とプレイヤーの選択肢としては結構だが、個々のプレイヤーを混乱させもする。以下はその一例である。
・クラブ、ボールなどのフィッティング。
・インストラクターたちの異なる理論(学び方、練習法、プレイ法など)。
・ロング・ゲーム、ショート・ゲーム、パッティングの専門家たち。
・スポーツ心理学者たち。
・生体力学専門家たちの運動生理学に基づくスウィング理論。
・理学療法士たちの障害防止法およびリハビリ法。
・フィットネス専門家たちのゴルフへの応用。
・栄養士たちのゴルフ・パフォーマンスを向上させるダイエット法。

 

これら全ての情報を摂取する側として、読むもの、聞くものにどれだけ上手にフィルターをかけているだろうか?ゴルフは元々即座にプレイ出来たり習得出来たりするような簡単なものではない。ボールを上手く打つに必要な身体能力だけでも気が遠くなるようなものである。ボールを打つ技能以外に、ゴルファーは異なるインストラクターたちの助言、ゴルフ本、TV番組、ゴルフ雑誌等の集中砲火を潜り抜けなくてはならない。【編者独白:ゴルフ関連ウェブ・サイト、Youtubeなども含められるべきでしょう】ゴルファーは見、聞き、読むもの全てを吸収し試そうとする。彼らのほとんどは、自分のスウィングを最終的に信頼出来るまで充分練習しないからだ。

ゴルフはまた、あなたのメンタルな能力を試そうとする。多くの場合、あなたが懸命になればなるほど、遂行能力は悪化する。あなたの知性は一生懸命努力すべきだと告げる。失敗するともっともっと懸命になるべきだという衝動が湧くのだが、それはスコアを減らす助けとはならない。うまくプレイするには、努力を減らすべきなのだ。これはアマチュアには理解するのが困難な要素なのだが」

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ゴルフは画一的に教えられるべきものではない…ということを実感します。早い話が、左右の脚の長さが違う私が、いくら普通のパッティングの練習をしても現在のような安定したパットは出来なかったでしょうし、痩せ型・中肉中背の私が背の高いDustin Johnson(ダスティン・ジョンスン)や、がっちり型のPatrick Reed(パトリック・リード)のスウィングを模倣しても現在の安定したプレイは望めなかったことでしょう。

現在の私は、このサイトを開設して20年近くにわたるゴルフ研究が遂に実り始め、シニア・グループの中ではドライヴァーの飛距離はトップ5、ショートゲームではトップ3に入る成長ぶり(?)を見せています。私独自の試行錯誤の成果でもありますが、「体型別スウィング」で紹介した'The LAWs of the Golf Swing'という本(1998年刊)に負うところ大です。ゴルファーの体型に準じたスウィングの勧めを論じた本は、私の知る限り今のところこれ一冊しかありません。

既製服ではなく、注文服を着るのが上達の早道です。レッスンを受けるなら、ちゃんとゴルファーの体型に相応しいスウィングを教えてくれるプロを探すべきです。それ抜きで、いくら高いクラブやボールを購入しても無駄です。レッスン・プロがゴルファーの体型に合わせて教えてくれているかどうか、「体型別スウィング」(tips_54.html)を一読しておくことをお薦めします。

(August 30, 2017)

アイアン・フェースのどこで打っているか・その後

「アイアン・フェースのどこで打っているか」(7/23)で、私は自分がほとんどのアイアンのヒール側で打っていることを発見しましたが、これは定期的にチェックすべきだと思いました。

ケチな私は、このチェックに練習ボールを買う必要はないことに気づきました。ボールとクラブフェースとの接触点が判りさえすればいいので、どこへどれだけボールが飛ぼうが関係ない。いや、ボールすら無くてもいいのです。練習マットに付属のゴムのティーを打っても、フェースのどこで打っているかは分ります。大した節約ではありませんが、必要もないのにボールを一篭無駄にするのは馬鹿げています。

さらに、このインパクト・チェックに使用する"Athlete foot"(水虫)スプレー【粉末状】も、アイアンの場合フェース全面に噴霧する必要はなく、下から五本位の溝までで充分であることが判りました(これは節約になる)。

最初のチェックから二週間後、アイアン全部に水虫スプレーを施して三回ずつゴム・ティーを打ってみました。大半のクラブは以前トゥ側に調整したままでOKでしたが、9番アイアンとPWはそれでもまだヒール側で打っていることが判明。

・9番アイアンは、調整ポイントよりさらに8ミリほどトゥ側でアドレスしないと、フェース中央で打てない。
・PWは調整ポイントよりさらに1センチほどトゥ側でアドレスしないと、フェース中央で打てない。

前回、ハイブリッドと3番ウッドは「多分問題無い筈」と除外していたのですが、念のためチェックしてショック!問題大ありでした。
・21°ハイブリッドは、約1.8センチほどトゥ側でアドレスしないと、フェース中央で打てない。
・24°ハイブリッドは、約1.5センチほどトゥ側でアドレスしないと、フェース中央で打てない。
・3番ウッドは、約2.5センチほどトゥ側でアドレスしないと、フェース中央で打てない。

で、それぞれの微調整ポイントにマジック・マーカーで印をつけ、そこでアドレスすることに…。

この調整を施した当日、No.13(168ヤード)上りのパー3。3番ウッドを3センチ短く持ち、新しい目印でボールにアドレス。左膝からダウンスウィングを開始した私のティー・ショットは、オンしてからするすると転げ上がってピンの左横50センチへ。ギミー・バーディ!いかにスウィートスポットで打つことが重要であるかの証明です。同じ日、私のハイブリッドも以前と打って変わって狙った通り真っ直ぐ飛ぶようになりました。

 

これまで私が凡庸なアプローチショットを放っていたのは、スウィングだけが原因ではなく、クラブのライ角にも問題があったようです。こう揃いも揃ってライ角が狂っていると、真剣に考えなくてはならないと思い、顔見知りのクラブ・フィッター(アラバマ州の人)に連絡を取りました。彼は重いライ角調整の道具を車に積んで私のホームコースへ来てくれ、アップライトだったライ角を2°〜3°フラットに調整してくれました。アイアン一本につき$2.50。安い。これでスコアが良くなるなら、ベラボーに安い。

彼が持っているのはアイアンの調整道具だけなので、ハイブリッドやウッドに関しては何も出来ないとのこと。ということは、ハイブリッド二本およびドライヴァーと3番ウッドは、今後とも上記の方法で対処しなければならない訳です。この調整法を開発しておいて良かった。

(August 30, 2017)

右足体重のパッティング

 

[grip]

「脚の長さが不揃いなゴルファーのパッティング・ポスチャー」(8/20)の続編です。不揃いでない方は飛ばして下さい。

なおも鏡に横向きになり、袖無しシャツでストロークの練習をしています。前回の記事は左膝をボール後方に向けると、アドレスで両肩がラインに完璧にスクウェアになるという発見でした。

フォワードストロークでもそのアドレス体勢に戻せるかどうかが問題です。私は終始右肩がしゃしゃり出ないストロークを追求したい。「右肩が出ようが引っ込もうが、インパクトでアドレスと同じラインにスクウェアになりさえすればいいじゃないの?」というのは早計です。インパクトでパターフェースがスクウェアだとしても、パターヘッドの軌道がアウトサイド・インであれば、(それが例えコンマ以下の微細な角度であっても)ボール軌道はそのアウトサイド・インの角度の影響を受けるでしょう。終始両肩がラインにスクウェアであるにしくはありません。

私としては、絶対に右肩が見え隠れしないストロークをしたい。そして研究の結果、左膝をボール後方に向けるだけでなく、右膝も右に向け、ほぼ右足に全体重を乗せると完全に近いスクウェアなストロークが出来ることを発見しました。このポスチャーを正面から見ると、両脚が"≪"のように捩じれたポスチャーになります。しかし、パットは入ればいいのであって、見てくれは関係ありません。

なお、私の場合、以下の項目を遵守する必要があります。
・「遂に発見!ショートパットの秘訣」(8/20、上図)のグリップをする。
・左肘を真っ直ぐ伸ばす。
・右肘も伸ばすが、右腕はあくまでも従なので突っ張らない。
左の膝小僧をボール後方に向ける。【これで両肩が95%スクウェアになる】
体重を右足の右端にかけ、終始そこに保つ。【これで両肩が100%スクウェアになる】
・左手首を緩めない。【緩めるとFLWでなくなり、掬ったり弾いたりするストロークになってしまう】
・左肩を前に出さないバックストローク。
左脚はコンクリートで固められているかのように動かさないでフォワードストローク。【←これがスクウェアなフェースを維持する。重要

上の技法を発見した翌日のラウンド、私はNo.3(270ヤード)パー4で10メートルのボギー・パット(!)を沈め(^^;;、No.9で5メートルの下りのバーディ・パット、No.14でバンカーから1メートルに寄せたバーディ・パット…を手堅く沈めました。【もう一つのバーディについては次項】 この日のパット総数27、計7オーヴァー。ここのところ、5オーヴァー(パット総数28)、7オーヴァー(29)、そしてこの日の7オーヴァー(27)…と、好調が続いていますが、パットが安定しているのがその理由です。

「遂に発見!ショートパットの秘訣」というタイトルは変更すべきかも知れません。何故なら、私は10メートルのパットにも同じグリップ、同じストロークをして成功しているからです。

(August 30, 2017)

右足体重のチッピング

 

この項も、両脚の長さが不揃いでない方は飛ばして下さい。

「右足体重のパッティング」(上の記事)の練習中、右足体重でスクウェアにストローク出来るのなら、チッピングも同じではないか?と考えました。私の記憶にある過去のチップインを思い起こしてみると、何とほとんどが左足上がりのライからの10〜15ヤードのチッピングでした。つまり、右足体重でチップした時のチップインばかりなのです。奇妙な一致ではありませんか!これは重要なヒントです。

これまでの私は(平地の場合)定石通りオープン・スタンスで、60:40ぐらいの左足体重で構えていました。で、これを現在のパッティング・ポスチャーと同じように右足体重にしたらどうなるか?練習してみました。

平地で右足体重にするのはちと違和感がありましたが、この日のラウンド【上の記事と同じ日】ではチップインすれすれが何回かあり、右足体重のチッピングに確たる自信を抱きました。最終ホール(パー4)、私の二打目は砲台グリーンのピン脇左斜面へ。距離は10ヤードですが、私の太腿の高さの砲台なので、15ヤードとして打つべきだと判断。お誂えに自然に右足体重になる斜面なので、余計なことは考えずダイレクトにピンを狙いました。狙い通り10ヤード地点に着地したボールは、とろとろと転がり、チップイン・バーディ!

私の体型には、パットもチップも右足体重が向いているわけです。大発見!

 

(August 30, 2017)



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