August 27, 2017

フェアウェイ・バンカーの対処法

筆者Ray Floyd(レイ・フロイド)はThe Masters(マスターズ)とU.S.オープンに各一回、PGA選手権に二回優勝し、世界中で66回の優勝を遂げたプロ。

[Fairway bunker]

'The Elements of Scoring'
by Raymond Floyd with Jamie Diaz (Simon & Schuster, 1998, $20.00)

「フェアウェイ・バンカーは、ゴルフの中で最も難しい挑戦の一つである。だが、これがアマチュアがよく遭遇する惨事であっていいわけはない。

フェアウェイ・バンカーは、単純に扱おうと思えば簡単に処理出来、テクニックなど必要としない。何がなんでも避けなければならないのは、脱出に失敗すること。それが起るのは、a) ボールの後ろの砂を打つか、b) 顎を越えられない場合だ。

ミスa)ボールが部分的に埋まっているか目玉でもなければ、ボールを打つ前に砂を取ってはならない。フェアウェイ・バンカーではダフるよりはトップすべきだ。

ミスb)顎を越えられないのは、充分なロフトのクラブを選ばなかった判断ミスであり、このミスは絶対に犯してはならないものだ。クラブ選択に迷ったら、ロフトが多く顎を楽に越えられるクラブを選ぶ。たとえグリーンを狙う決断をしたとしても、顎を越えられなければ話にならない。フェアウェイ・バンカーを脱出出来ない失敗は、スコアカードに大きな数字を書くことになり易い。

バンカーに足を踏み入れたら、ライをチェックする。砂を取ることなく打てそうなら、攻撃的になれる。もしパー5や長いパー4で、顎がさして高くなく、出来る限り遠くへボールを運びたければフェアウェイ・ウッドやロング・アイアンを用いてもよい。スウィング中に足が潜らないよう、砂の中に足を埋めてしっかりしたスタンスを取る。ボールの天辺に焦点を合わせ、下半身の動きを抑えたスウィングをする。このショットは(砂を取ることなく)クリーンに、あるいはややトップ気味に打つ。ボールの天辺を余りにも薄く打たない限り、あなたはフェアウェイに脱出出来る。

フェアウェイ・バンカーからグリーンに乗せるには、幾分か進んだ技倆が必要とされる。先ず第一に、グリーンが接近可能でなくてはならない。水やバンカーで守られているとしたら、ボールとのよいコンタクトが必須で、ランではなくキャリーでボールを届かせなくてはならない。あなたが中級ゴルファーだとしたら、このショットの成功率は低いだろうから、刻める地点を選ぶべきだ。だが、グリーンが双手を広げておいでおいでしているなら、多少の調整をして攻撃すべきである。フェアウェイの良いライから同じ距離を打つ時よりも1(ワン)クラブ、多分2(トゥー)クラブ長いものを選ぶ。繰り返すが、ボールの後ろの砂を取らないこと。だが、余りにも薄くトップすると、充分なキャリーが得られないことを覚悟しておく。ラフからのショットのように急角度のダウンスウィングではなく、掃くように打つ。

フェアウェイ・バンカーからのショットは、ドローよりもフェードの方が打ち易い。フェアウェイ・バンカーでライが悪い場合は、大人しく罰を受けるつもりでショート・アイアンかウェッジを選び、エクスプロージョンで出すだけで満足するように」

以下は、インストラクターMark Wood(マーク・ウッド)による細かい注意。

'Better by Saturday: Iron Play/ Long Game'
edited by Dave Allen (Time4 Media, Inc., 2004, $15.00)

「砂に足を埋める際、水平な足場となるよう爪先も踵も同じ深さに埋めること。そして、身体が砂に沈んだ分、クラブを短く持つこと。

例えば、両足を5センチ砂に埋めたとしたら、クラブも5センチ短く持つ。こうすれば、クラブフェースはボール目掛けて水平に戻る」

【おことわり】画像はhttps://usatgolfweek.files.wordpress.com/にリンクして表示させて頂いています。

(August 27, 2017)

Seve Ballesteros(セヴェ・バレステロス)の 長いバンカー・ショットのコツ

この記事の執筆者はトラブル・ショット名人のSeve Ballesteros(セヴェ・バレステロス)です。

'The long and short of it'
from 'Golf Magazine's Complete Book of Golf Instruction'
by George Peper et al. (Harry N. Abrams, Inc., 1997, $45.00)

「大抵のゴルファーは、長いバンカー・ショットにあまりにも攻撃的になってクラブを砂にめり込ませるか、トップしてホームランを出してしまいがちである。このショットはグリーンサイド・バンカーよりも力を篭める必要はない。秘訣は《フラットなプレーンでスウィングし、砂をちょっぴり取る》ことだ。

・ワイドなスタンス。ボール位置はスタンス中央からターゲット寄り。頭はボールの後ろに置く。

・バックスウィングでは、手首と前腕部を自由に廻す。クラブをスリー・クォーターの位置に持ち上げる。

・ダウンスウィングの間中、頭をボールの後ろに保ち続けるが、両膝をターゲットに向けて突進させることによって、インパクトでクラブを砂の下をかすめるように滑らせ、大きなフォロースルーを取る。

 

『ボールの後ろ1インチ(約2.5センチ)にクラブを入れる』という先入観を持っているかも知れないが、その地点はカップとの距離によって変動すべきものだ。長いショットならボールの近くに入れるべきである」

(August 27, 2017)

フェアウェイ・バンカーの攻略

インストラクターMike McGetrick(マイク・マゲトリック)によるフェアウェイ・バンカーへの対処法。

'The Scrambler's Dozen'
by Mike McGetrick with Tom Ferrel (HarperResource, 2000, $25.00)

「フェアウェイ・バンカーは、グリーンサイド・バンカーとは完全に異なる難物である。フェアウェイ・バンカーでは、クラブヘッドは最初に(砂ではなく)ボールと接触しなければならない。掬い打ちの衝動は抑えること。掬い打ちではトップし、顎に捉まって脱出出来ない恐れが多分にある。あるいは、ボールを上げようとすると、ボール後方の砂を打ち、バンカーは何とか出られたとしても、依然困難なアプローチ・ショットが待っている。

幸い、フェアウェイ・バンカーはさほど難しいものではない。フェアウェイ・バンカー・ショットに成功する第一歩は、状況分析である。殊に二つの項目:ボールのライ、そして顎の高さだ。これらがあなたに可能なプレイを決定する。

ライを見極める際はリアリスティックであること、ボールが砂に深く埋まっているか、あるいは適切なスタンスが取れない状況では、爆発型かスプラッシュ型でフェアウェイに戻す選択をするしかない。目的は、一打でプレイを継続させることにある。

ライがお誂えで、フル・スウィングを選択したら、顎の高さを検討する。顎が高ければ高いほど、ロフトが必要になる。グリーンまでロング・アイアンが必要な状況であっても、顎が高ければロフトの多いクラブで刻まなければならない。心しておくべきは、このショットは通常よりやや低く出るということだ。顎を越えられるかどうか確信がなかったら、ロフトの多いクラブを選択すべきだ。

顎が問題無ければ、クラブ選択には別な調整が必要になる。フェアウェイ・バンカーでは下半身の動きを抑え、やや短めのスウィングが望ましいので、通常より長めのクラブで打つべきだ。あなたが普通7番アイアンで150ヤード打つのであれば、フェアウェイ・バンカーからは同じ距離を6番アイアンが必要になるだろう。バンカーでハードに打つとミスが出易いので、スムーズに、コントロールされたショットが出来るクラブを選ぶこと。

グリーンまで遠いのであれば、7番ウッドや5番ウッドなどを考慮すべきだ。最近の浅いフェースのウッドは、ロング・アイアンよりバンカーで打ち易い。よい軌道と飛距離が得られ、ソールのプレートが砂に潜るのを防いでくれる。少しグリップ・ダウンし、大振りしないように注意。

クラブを1インチ(2.5センチ)ほどグリップ・ダウンする。これはクラブを砂に潜らせない予防策である。グリップ・ダウンすると飛距離が減る。【註】これも、長めのクラブを選ぶべき理由の一つである。

【編註】ティーからでもフェアウェイからでも、通常1インチ(2.5センチ)グリップ・ダウンすると1クラブ分(私の場合約10ヤード)飛距離が短くなります。

スタンスを広げる。これは下半身を安定させると同時に、腰と脚の動きを制限し、ダフりを防いでくれる。ボール位置はスタンス中央。

 

左足だけを砂に埋め込み、体重のほとんどを左サイドに掛ける。右足をとんとんし、いい基盤を作るが、こちらは砂に埋めないこと。勾配のあるライなら、その勾配に背骨を垂直にして立つ。

3/4スウィングでのクリーンなボールとの接触が望ましい(目一杯のパワーではなく)。テンポに集中せよ。スウィングはスムーズで、リラックスし、コントロールされたもので、バランスのよいフィニッシュであるべきだ。カート道路の上にボールがあるところを想像し、地面をかすめて打つように努める。こうすると、フェアウェイ・バンカー・ショットの軌道と飛距離の感覚が得られるだろう」

(August 27, 2017)



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