August 13, 2017

ウェッジ・ゲームを精密にせよ

 

インストラクター集団GolfTec(ゴルフテック)による、ウェッジ(およびアイアン)の正確さを身につけるための心得。

'Golf Magazine's The Par Plan'
powered by GolfTec edited by David DeNunzio (Time Home Entertainment Inc., 2013, $29.95)

「ウェッジ・ミスの主たるもの(ひどいダフりとトップ)を撲滅すれば、ラウンドにつき少なくとも二打減らすことが出来よう。そのために必要なのは全く新しいスウィングではないのが嬉しいニュースではないだろうか?あなたに必要なのは、ウェッジ・スウィングのためのスウィング弧の最低点を一寸調節するだけなのだ。

ミドル・アイアンやロング・アイアンでグリーンにパー・オンさせることは、スコアを引き下げるチャンスを増大させる。しかし、フェアウェイからのフル・スウィングで毎回パー・オンを期待出来るものではない。【編註:出来たらプロになれる:-)】 一方、あなたがウェッジを手にしたら、あなたはグリーンに乗せなくてはならない。われわれが現在想定しているのは60〜100ヤードの距離で、ウェッジはバッグの中で最も短く、最も使い易いクラブだからだ。だがアマチュアはピンから遠くに打つだけでなく、グリーンそのものに乗せられないという不可解なことをする。

ウェッジでミスしても、次に楽なチップ・ショットが待っているのであればいいが、多くの場合グリーン周辺の過酷なラフからのショットや、バンカー越え、下り斜面へのチップなど、難しいショットに繋がるものだ。60〜100ヤード以内のウェッジ・ショットのミスは、先ず一打のロスであるが、その次の難しいライからの一打すらもロスする恐れ大である。お粗末なウェッジ・ショットはOBや3パットと同じようにあなたのスコアを破壊する。

ドライヴァーでは、スウィング弧の最低点を過ぎて上昇軌道になった時点でクラブヘッドがボールと接触するのが理想である。翻ってウェッジでは、クラブヘッドがボールとコンタクトした後でスウィング弧の最低点に達するべきなのだ。ボールの先(ターゲット方向)にスウィング弧の最低点を移動するのは、"ball-first"の(ボール・ファースト=ボールを先に打つ)インパクトを意味する。これはウッドとパターを除く全てのクラブで、安定してボールを打つために重要な方式である。"ball-first"は、近頃の早いグリーンに着地させるのに相応しい正しい弾道を生み出す。地面を打つ前にボールを打つことはまた距離調節にも役立つ。

 

[ball-first]

あなたのゴールはボールを先に打ち、次いで地面を打つことである。しかしながら、多くのゴルファーがこれをボールをヒット・ダウンすることと勘違いする。この論理的誤解は過度に急角度なダウンスウィングで、ボールを薄切りにするように打ち、あまりにも多くのターフを取るミスに繋がる。そうではなく、あなたの通常のスウィングでよいのだ。必要なのは、自動的に"ball-first"のインパクトが生じるよう、スウィング弧の最低点を調整することだけである。

【編註】"eye-hand coordination"(アイ=ハンド・コーディネーション、目と腕の協調作業)を賢く利用する必要があります。アイアンを打つ時は、ボールを見つめるのではなく、ボールの先(ターゲット方向で、スウィング弧の最低点)つまりディヴォットを取るべき場所を凝視します(左図の赤矢印の地点)。

クラブヘッドがスウィング弧の最低点に達する前にボールを打つのが目的となれば、クラブヘッドは下降軌道でインパクトを迎えなくてはならない。そのためにはクラブシャフトがターゲット方向に傾いでいるべきである。それはまた、インパクトであなたの両手がクラブヘッドに先行していることをも意味する(両手の位置はクラブヘッドよりもターゲットに近い)。これらはピュアなコンタクトの明らかな証(あか)しである。《ターゲット側に寝せたシャフトでボールを打て

アマチュアはターゲットと反対側にシャフトを寝せてボールを打つミスを犯す。トップしてゴロを打った過去の記憶が、地面からボールを掬い上げる悪癖を生むのだ。ダフった過去の記憶もまた掬い打ちを強制する。これらはスウィング弧の最低点をボールの後方(ターゲットの反対側)に移したことになる。

上手いウェッジ・プレイヤーは左手首をフラット(平ら)にし、右手首を若干窪ませる。掬い打ちする人は逆で、右手首をフラットにし、左手首を窪ませてしまう。インパクトで左手首をフラットにするために特別な努力をする必要はない。両手を多用しなければ、自然にそうなるのだ。

友人にあなたのウェッジ・ショットを正面から撮って貰い、以下のようになっていれば正しくウェッジを打っていると云える。
・インパクトでシャフトがターゲット方向に傾いている。
・左手首がフラットである。これは、インパクトへあなたの両手がクラブヘッドをリードしており、掬い打ちをしていない証拠である。
・左腕が真っ直ぐであり伸ばされている。これを完璧に遂行していれば、シャフトと左腕は一直線になっている筈だ。また、あなたの左肘の後部は(ターゲット方向ではなく)あなたの身体を向いている。

ウェッジ・ショットは正確さが命である。80%以上のパワーで打ったりしないこと」

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上に述べられているように、急角度でヒットダウンする必要はなく、通常のスウィングでボールを先に打ち、その後地面を打つだけ。また左手首をフラットにしようと、きついグリップをするのも逆効果です。どちらの場合も意識が手・腕に集中し、手・腕主体のスウィングを招き(=手打ち)、ひどい場合はシャンクに繋がります。左膝をターゲット方向に動かすことで始まる下半身主導のダウンスウィングをし、手・腕(およびクラブ)がそれに引っ張られるようにすれば、最良の結果が得られます。

【参考】
・「Tom Watson(トム・ワトスン)のディヴォット」(tips_131.html)
・「インパクトの研究(照準篇)」(tips_131.html)
・「インパクトの研究(フルスウィング篇)」(tips_114.html)

(August 13, 2017)

ウェッジ・ショットは90%のパワーで

 

'Golf Magazine'誌編纂のショートゲーム大全から、ウェッジでショットする時の心得。

'Golf Magazine: The Best Short Game Instruction Book Ever!'
edited by David DeNunzio (Time Inc. Home Entertainment, 2009, $32.00)

「飛距離を伸ばすためにパワーを使うのは、場合によっては賢い選択だ。フェアウェイウッドやミドル・アイアンで攻撃的になれば、いい結果を生む可能性がある。だが、ことウェッジを手にした際には、そんな考えをすべきではない。

ドライヴァーのような長いクラブは、スウィングの間に遠心力を生み出す。あなたの身体は、その力をサポートするために反応する。その結果、もしあなたがドライヴァーをぶっ叩こうとすると、あなたはスウィングの間に身体をいい位置に保ち続けるべく充分な遠心力を作り出す。しかし、ウェッジのシャフトはドライヴァーよりほぼ30センチ短いので、スウィングの間に作り出せる遠心力はかなり少ない。結果的に、短いクラブだとあなたの身体は高速のスピードについていけない。

ウェッジによる過度にハードなスウィングは身体の位置をスライドさせがちで、お粗末なコンタクトかミス・ショットに繋がる。

ウェッジ・ショットは正確さ第一をモットーとすべきであることを忘れてはいけない。90%以上ハードにスウィングしようとしないこと。90%ではターゲットに届かないというのなら、もっと長いクラブを選ぶべきだ。楽にスウィングする方がいい結果が得られるものだ」

 

(August 13, 2017)

ウェッジの精度を見極める

インストラクター集団GolfTec(ゴルフテック)が紹介する「11個ボール中央値アセスメント法」。

'Golf Magazine's The Par Plan'
powered by GolfTec edited by David DeNunzio (Time Home Entertainment Inc., 2013, $29.95)

「Dr. Rick Jensen(リック・ジェンセン博士)はパフォーマンス・コーチであり、スポーツ心理学者でもある。博士が考案した「11個ボール中央値アセスメント法」は以下のようなもので、ウェッジ・ショットを正確に放つ能力を測定し、スコアカードからいくつもの打数を省くことが出来る素晴らしい方法である。

練習グリーンの空いた部分(あるいはコースの人気のないグリーン)に打ったボールが、どこで停止するか明瞭に分るターゲットを探す。11個のボールを同じウェッジを用い、同じ距離から打つ。ターゲットから最も遠いボール五個を取り除き、最も近い五個も取り除く。残った一個のボールのターゲットからの距離を得る。それが今回の結果のメディアン(中央値)であり、今回使用したウェッジであなたが期待出来る成果である。

もちろん、あなたはこのメディアンを可能な限り短くしたい筈だが、慌てる必要はない。現在のメディアンを知り、このドリルを何度か繰り返し、その後のメディアンの改善を期待することが重要なのだ。

この『11ボール中央値アセスメント』は、次のようにコースでのプレイに利用することも出来る。ウェッジによるアプローチに直面した時、このアセスメントを実行した時のボールの典型的拡散状態を思い出し、その状態(図面)をグリーンの上に重ねてみる。もし、何れかのボールがグリーンを逸れたりトラブルに突入する恐れがあるようなら、エラーの許容値を広げるようターゲットを調整(移動)すること」

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この練習法はとても過酷なものです。何せ、ターゲットに寄った(惚れ惚れする)五個のボールを取り除かねばならないんですから。しかし、最も遠くへ逸れた五個のボールも無視出来るのが、唯一の慰め。そして、残った一個が自分の掛け値無しの赤裸々な実力となる訳です。(おれはもっと上手い筈だけど…)と云ったって、その結果を受け容れるしかない。それが嫌なら猛練習すべきだということになります。

 

(August 13, 2017)



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