August 02, 2017

上昇軌道で最長飛距離を得るための手順

'Golf Magazine'誌編纂のドライヴィング大全の中でインストラクターDr. T.J. Tomasi(T.J.トマシ博士)が公開した、詳細なドライヴァーのヒッティング手順。

[Sadlowski]

'Golf Magzine: The Best Driving Instruction Book Ever!'
edited by David DeNunzio (Time Inc. Home Entertainment, 2012, $32.95)

「ドライヴァーで最高の飛距離を得るには、ボール速度、発射角度、そしてスピン率の正しいバランスを必要とする。飛距離を最長にする鍵は、高い発射角度と低いスピン率とが、それらを最適化するに足るボール速度を伴うことだ。問題は、スピン率を増すことなく発射角度を増すのが難しいことで、それゆえ単純に多めのロフトのドライヴァー(例えば10.5°ではなく12°)を用いてもスピン率を落とすことは出来ない(クラブヘッドのロフトがスピンを増やしてしまう)。

TrackMan™の発明者であるFredrik Tuxen Ph.D.(フレドリック・タクスン博士)は、ティーアップされたボールへの正しい攻撃角度について、以下のように述べている。

『あなたのクラブヘッド・スピードが90 mph(40.2 m/s)で、マイナス5°の攻撃角度(=下降角度のインパクト)でボールを打つと、あなたの最適の発射角度は約10°で、スピン率は3,100 rpmとなる。一方、同じクラブヘッド・スピードであなたの攻撃角度がプラス5°で(=上昇角度のインパクト)の場合、あなたの最適の発射角度は約16°で、スピン率は2,200 rpmとなる。後者の組み合わせは前者よりほぼ30ヤードもキャリーが増す』

TrackManのリサーチは、ボールを4〜6°上昇角度で打てば、あなたのクラブヘッド・スピードは同じでも、低スピンで長い距離が得られると断言している。この上昇軌道は、クラブからボールへのエネルギーの伝達を増すため、最適の発射を生み出す。

以下はその上昇気味の攻撃角度を得るためのいくつかの調整法である。多分、以下の全部は必要でないだろうが、あなたの発射特性が最大になるまで、それぞれを試すことを勧める。

1) クラブフェースはターゲットに向けたまま、身体をターゲットの右に揃える。これは自動的にスウィングをインサイド・アウトにし、ボールに向かってクラブを自然に上昇させる。

2) ハンドルの上で両手を左に廻したストロング・グリップを用いる。これによるクローズ目のフェースは、ヒールでのコンタクトを防止する。【編註:ヒールで打つとスライス・スピンを生じる】

3) アドレスでドライヴァーのシャフトを若干ターゲットから遠ざけ、ハンドルの末端がズボンのファスナーを指すようにする。【編註:ロフトを活かす工夫かと思われるが、「Mr. Xの逆Kのアドレス」を採用している私には実行出来ません】

4) ボール位置をよりターゲット側にすると、トゥでボールにアドレスしがちになる。ボールに近く立ち、クラブフェースの中心をボールに揃える。

5) ボールを高くティーアップし、スタンス前方(ターゲット側)に移す。次いで、右足を6インチ(約15センチ)ターゲットと反対側に動かしてスタンスを広げる。こうすると、自然に背骨を右に傾斜させ、上昇軌道でボールを打てるようになる。

6) 彼方の高い目標に向かって打つ。雲があればそれを目標にして、上昇する打撃を助ける。

7) 右足をターゲットラインから引いて、クローズ目のスタンスにし、両足の踵のライン(爪先ではない)に肩を揃える。これがインサイド・アウトのスウィングに繋がる。

8) インパクトからフォロースルーにかけてスウィングをブロックせず、前腕が自然に返るように振り抜く。

9) ダウンスウィングを地面と平行な浅めの軌道にする。可能な限り、右肘を左肘より低く保つ。これはターゲットの右に打つような感覚を抱かせるだろうが、それは錯覚なので恐れてはいけない。

10) 攻撃角度変更に成功したら、クラブフィッターに会うべし。スピン率をコントロールするには、ロフトの少ないドライヴァーが必要だろう。

11) "Hit up on the ball!"(打ち上げるぞ!)と自分に云い聞かせながら素振りをする。

12) 警告:ボールを打ち上げることは、身体を伸び上がらせることとは違う。インパクトにかけて背骨の角度を一定に保つこと」

 

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現在の私は3 1/4インチ(約8.2センチ)のティーを用い、ボール位置は左肩の前方(向かい側)とし、上昇軌道で打つためクラブヘッドはその20センチ後方で構え、その地点(20センチ後方)を凝視し続けます。【参考:「シニアの飛距離増強法」(tips_153.html)】 大振りはせず、肩を90°廻すだけに抑制したスウィング。てんぷらも無く、トップも無く、私個人の最長飛距離を楽しんでいます。

また、インパクト・シールで確認すると、私のスウィングはドライヴァーのスウィートスポットのマークの1センチほどトゥ寄りでアドレスすると、ヘッドの中心で打てることが判り、ビニール・テープを細く切ったものを自分用の目印として付けています。

【参考】
・「飛距離増のための決断」(07/02)
・「二つのスウィングで武装せよ」(tips_128.html)

【おことわり】Jamie Sadlowskiの写真はhttp://www.acentro.it/にリンクして表示させて頂いています。

(August 02, 2017)

ロング・ドライヴ・チャンプに学ぶ [long]

The Golf Channel(ザ・ゴルフ・チャネル)で、World Long Drive Championship(世界ロング・ドライヴ選手権)の地区予選かと思われる催し'Mile High Showdown'を見ました。開催地Denver(デンヴァー、コロラド州)は、標高1マイル(海抜1,609メートル)の都市なので、ボールのキャリーが34ヤードも増え、他州より抜群に飛ぶことで知られています。

男子の部は474ヤードも飛ばしたりするのですが、プレイヤーたちは筋肉もりもりで、暴力的スウィングをするので、到底私には真似出来ません。

女子の部は多少オーヴァー・スウィング気味ですが、身体の捻転を使ったごく普通のスウィングです。それでも370〜406ヤードも飛ばします(開催地の標高のせい)。印象に残ったのは、私と同じようにドライヴァー・シャフトと両腕をほぼ一直線にして構えること。私は自分のこの構えがオーソドックスなものではないだろうと思っていたのですが、彼女たちのスウィングを見て自信がつきました。TVではティーアップの高さや、ボールとヘッド間の距離などを見せてくれませんでしたが、ボールの軌道から見て、かなり高くティーアップしている模様です。

私が参考にしたいのは、フィニッシュです。LPGAツァーのプロの多くも同じですが、エネルギーを完全放出し切った大きなフィニッシュ。私などはプッシュやプルが恐いので、臍がターゲット方向を向く程度の控え目なフィニッシュですが、ロング・ドライヴ・チャンピオンたちのフィニッシュは、臍はターゲットの遥か左方を向き(写真)、首の後ろに廻ったヘッドがターゲットを指しているのです(!)。これぞエンジン全開の証し。【この写真の女性はこの日雨の中で374ヤードで優勝しましたが、空振りも一回していました(^-^)】

やってみました。大きいフィニッシュを目的にすると、最初は早め(強め)のスウィングをしがちになりますが、別にテンポは関係ないのだと思い至りました。ゆっくり目のスウィングでも大きいフィニッシュは可能です。そこまで到達する意志があるか無いかの問題です。この方式で五、六発打った中の一個のボールは、私の平均飛距離より10ヤード伸びていました。全部ではありませんけど。多分、スウィートスポット(というよりホットスポット)で打てたせいだと思います。

【参考ヴィデオ】https://youtu.be/kxPSnSbnxVM

(August 02, 2017)

シャフトについて知っておくべき二、三の事柄

 

アメリカの各ツァーのクラブ・フィッターとして活躍するChris Demsey(クリス・デンプスィ)とインストラクターKevin Walker(ケヴィン・ウォーカー)両名による、クラブシャフトの分析用語解説。

'Golf Magzine: The Best Driving Instruction Book Ever!'
edited by David DeNunzio (Time Inc. Home Entertainment, 2012, $32.95)

「クラブヘッドの選択に満足したら、その機能を最高に発揮させるのはシャフトである。ドライヴァーに付いて来たシャフトで満足してはいけない。適切なクラブ・フィッターはヘッドとシャフトの組み合わせをウン千も持っているのだ。【編註:これはクラブ・フィッターが書いている記事なので、多少我田引水の嫌いがあります(^-^)】

1) シャフトの重さ

最近のドライヴァーのシャフトの重さは30〜125gの範囲である。シャフト・メーカーの中には、40gシャフトを80gのように機能させる技術を用いたものもある。シャフトが軽いとスピンが増えるからである(逆も真)。

 

2) シャフト特性

シャフト特性はフィッターに様々な可能性をもたらしてくれる。これを微調整することによって、クラブフェースをよりスクウェアに安定させたり、ボール軌道を高くしたり、スピンを減らしたり、スウィングを早くしたりも出来る。シャフト・メーカーが"tip-stiff"(ティップ・スティッフ、先端が硬い)と称していても、何と比較して硬いのか?自社の製品の全てと比較して?市場にある全ての製品と比較して?経験豊富なフィッターなら、シャフトに関しての黒い霧を晴らしてくれる。

3) シャフト・フレックス

シャフトの硬さはCPM(cycles per minute、分当りサイクル)で計測される。これはシャフトの実際の硬さの率なのだが、驚くべきことに業界標準というものが存在しない。あるメーカーのXフレックスは他のメーカーのRフレックスかも知れない。どうやって知ればいいか?それは不可能だ。これはフィッティングが欠かせないもう一つの理由である。

4) シャフト・トルク

トルクとは、シャフトの軸を中心とする捩れに抗する能力の尺度である。簡単に云えば、硬くて重いシャフトであればあるほど、トルクは低い(軽く柔らかいクラブはトルクが多い)。クラブヘッドが大きくなって以後、460ccのクラブヘッドの過度な回転を止め、クラブフェースをスクウェアにするため、トルクは低くなった。最近のゴルフ用品製造技術の進歩の一つは、シャフトの重量を低くしつつトルクを低くする能力である。

5) フープ強度

これは極めて新しい用語で、長期に亘るグラファイト技術の大きな進歩の一つである。シャフト・メーカーは、スウィングが早くなればなるほどシャフトが丸みを失い、ボールに伝達しようとするエネルギーを損なうことに気づいた。メーカーは製造工程で(軽く強い素材の使用とともに)グラファイトの層を異なるようにし始め、シャフトがその丸みを長く保ち、ボールに伝えるエネルギーの量を増やしたのだ」

 

(August 02, 2017)

鷲は舞い降りた

 

[eagle]

No.6(430ヤード)パー5で、私は長めのティー・ショットを放ち、3番ウッドによる第二打も狙った通り(右に下る崖を避けて)左の固い地面に着地して多めのランを得ました。残りは60°ウェッジのフルショット。

「アイアン・フェースのどこで打っているか」(7/23)に書いたように、ほとんどのアイアンを私はヒール側で打っていることが判明し、それらのアイアンに付けたトゥ側の目印でアドレスして打っている始末。しかし、Vokey Designによるこのウェッジ(60-07)だけは、ほぼフェース中央に打痕(擦れ痕)がついており、妙な調整をする必要はないことが分っています。

このグリーンは右へ急傾斜していて,ピンの右に着地したボールの多くを右崖下に追いやる意地悪い設計。私はピンの左60センチぐらいを狙いました。左肩をボールの真上まで捻転させ、右肘を折ったスウィング。高く上がって狙い通りピンの左を目指したボールは、ピンから3メートルほど手前に着地し、1バウンド、2バウンドしてピンに向かって転がりました。(しめた!ピン傍のバーディ!)と思った時、ボールはぽこんとカップイン、イーグル!

実は数年前にも一度このホールでイーグルを得たことはあるのですが、それは右の崖下の遥か彼方から打ち上げたので、どんな風にカップインしたのか全く見えませんでした。岡の上でグリーンを見ていたチームメイトの一人が、「ワオ!」と云ってカップインした仕草をしてくれただけ。100%幸運というか、まぐれというか。

しかし、今度のイーグルは完璧な狙いとスウィング遂行によるものであることが、一部始終を見ていて判りました。われながら惚れ惚れする完璧さ。私の近くで見守っていたチームメイトの二人は呆気に取られていました。

この日、私はNo.10でも15ヤードのチップイン・バーディ…と活躍したのですが、チームメイトのサポートが無くゲームに勝つことは出来ませんでした(タイ)。

【おことわり】白頭鷲の写真はhttp://cdn.wallpapersafari.comにリンクして表示させて頂いています。

(August 02, 2017)



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