April 02, 2017

オープンフェースは飛距離を30ヤード減らす

市営ゴルフ場のNo.3(270ヤード)パー4と、No.14(440ヤード)パー5の二つは、比較的距離が短く、パーオンさせられればバーディ・チャンスに恵まれます。しかし、どちらもバンカー越えで、グリーン奥からは崖下へ下り特急で転げ出てしまう設計。バンカーをぎりぎり越えた地点に着地させ、ごく少ないランでないとグリーン中央には乗せられません。それにはフェースをオープンにしてバックスピンを掛けることが必須です。

ある日、私のNo.14の二打目はグリーンまで残り70ヤード地点へ。70ヤードは、私の場合、ロブウェッジのフル・スウィングの距離なのですが、フェースをオープンにしてランを殺したいので、2クラブ上のギャップウェッジで打つことにしました。オープンフェースと云っても、実効ロフトをたかが5°か7°増やすだけで、10°までは開いていません。私のギャップウェッジのフルスウィングは90ヤードなので、 充分過ぎるくらいだろうという腹づもり。結果は、哀れショートしてバンカーへ。

その次のラウンド前の早朝。前回の失敗が忘れられなかった私は、前後に人気が無いのを確かめてNo.14の70ヤード地点に直行。再度、ギャップウェッジでトライ。やはりボールはバンカーへ。スウィングが悪いわけではなかったようです。で、「えーい!持ってけドロボー!」と3クラブ上げて、ピッチングウェッジで打ってみました。ピンハイにオン!オープンフェースだと、3クラブ上げる必要があったのでした!

私は続いて80ヤード、90ヤード、100ヤードから、オープンフェースで打ってみました。その結果次のような驚くべき法則が見つかりました。(実際には私はウェッジのフルスウィングは滅多にせず、左腕が胸の高さのバックスウィングに留めています。その場合、飛距離はフルスウィングより10ヤードほど減りますが、方向性も距離も乱れず安定するのが長所です)

ピンまでの距離 通常のロフトで
フルスウィング
フェースを5°開いて
打つ場合
70ヤード
LW(60°)
PW(47°)
80ヤード
SW(56°)
9番(43°)
90ヤード
GW(52°)
8番(39°)
100ヤード
PW(47°)
7番(35°)

 

【註】私の平均飛距離は9番アイアンで110ヤード、8番で120ヤード、7番で130ヤードです。もちろん、これらは全てフラットな地形が前提で、上りや下り勾配の場合は調整が必要です。

上の表で判るように、5°オープンフェースの場合、それぞれ距離に応じて通常打つクラブより3つ上のクラブでないと届かないのです。たかが5〜7°フェースを開くだけで、こんなにも飛距離が減るとは想像していませんでした。

ある日のラウンドで、このホールでの私の二打目は残り105ヤードのところへ。「5ヤードぐらい強めに打てばいいだろ」と思いましたが、7番アイアンで打ったショットは5ヤードほどショートしてバンカーへ。誤摩化せませんでした。6番アイアンを1.25センチ短く持って打つべきでした。

110ヤードも試してみましたが、上の法則を適用して選んだ6番アイアンでは届かず、5番アイアンを1.25センチ短く持つ必要がありました。距離が長くなるにつれ、私レヴェルの実力では正確に打てないというボロが出て来るようです。

たった5〜7°のオープンフェースとはいえ、ボールは空中で見事に右へカーヴします。ですから、スタンスと両肩を結ぶラインは、ピンの5〜10ヤード(飛ばす距離に応じて増減)左を狙わないといけません。

(April 02, 2017)

ピッチングのライによるボール位置の調整

 

インストラクターMike LaBauve(マイク・ラボウヴ)は、ライによってピッチングのボール位置を変えるべきだと示唆します。''Golf Magazine'誌編纂のショートゲーム大全より。

'Golf Magazine: The Best Short Game Instruction Book Ever!'
edited by David DeNunzio (Time Inc. Home Entertainment, 2009, $32.00)

「ボールがどんなライにあるかを無視しては、グリーンにうまく乗せるのは難しい。ライによってスウィングを変える必要はないが、草の影響を減らすためにボール位置を変えるべきだ。

・ボールのほとんどが草の上に出ている場合

 この場合は草の影響を受けない。あなたがスウィング弧の最低点を知らないのなら、素振りをして草を擦った地点を調べる。擦った場所の真ん中が、あなたの自然なスウィング弧の最低点だ。  

・ボールが草の中に3/4埋まっている場合

 ボールをスタンス後方(右足の内側)にし、両手をズボンのファスナーのターゲット方向に傾げる。これはボールを先に打ち、次いで地面を打つことを促進する。もし、地面を先に打つと、あなたが望んだ距離は得られない筈だ。

・ボールの半分が草に埋まっている場合

 ボール位置を左足踵に移すが、両手はズボンのファスナーのターゲット方向に置き、シャフトを微かにターゲットから遠ざける。これはクラブのロフトを活かし(長い草はクラブフェースを伏せ目にしがちである)、クラブフェースの面積の大部分でボールとの接触を可能にする」

 

(April 02, 2017)

2/3、1/2、1/3などで振るウェッジを多用せよ

 

インストラクターJim McLean(ジム・マクレイン)は、ハーフ・ウェッジを含め、2/3、1/3などで振るスウィングを"part-shot"(部分ショット)と呼んでいるのですが、これらはまだ日本語になっていないようです。《左足体重でボールを押し潰すショット》である「ワン・バウンドして急停止するピッチング」(tips_177.html)とは異なり、こちらは《左右均等の体重で掃くようなスウィング》でボールを高く上げて停止させる…という、ごく普通のピッチング。

'The 3 Scoring Clubs'
by Jim McLean (Gotham Books, $30.00, 2005)

「『パー5では、短いスウィングのウェッジ・ショットは難しいから、フル・スウィングの距離を残すべきだ』…などと考えるゴルファーが多い。ピンがバンカーや池に近いところに切ってなければ、グリーンに近ければ近いほどいいアプローチ・ショットを打てるチャンスが増大するのに。

PGAツァー・プロや上級アマを教えた経験から云って、40〜50ヤード付近から多量のバックスピンがかかったハーフ・ショットを打てない人はまず存在しない。だから、グリーンへ100ヤード(あるいはそれ以上)を残すべきだというのは、その距離の半分以内に寄せられるチャンスを無視した悪しきアドヴァイスである。全てのショート・ゲーム名人は短いショットの方が易しく、ピンを攻撃し易いという意見に同意する筈だ。以下の手順によって、サンドウェッジかロブ・ウェッジを用いた部分ショットを習得されたい。

1) ボール位置は狭いオープン・スタンスの中央。
2) 体重は左右の足に均等(多くのウェッジ・ショットでは左足体重が普通なのだが)。
3) ややフラット目のプレーンで掃くようにスウィングし、地面を擦る程度の浅いディヴォットを取る。

この掃くようなアクションは(ダウンブローで打たれるフル・ウェッジの反対だが),ショットに即座のボール高度と停止するパワーを与える。打つ前にターゲットにハードに集中すること。なぜなら、どれだけの長さのバックスウィングをすべきかは、目からの情報が距離感を身体に伝達するからだ。

 

このショットを練習する際は、40ヤード、50ヤード、60ヤードを注意深く歩測するように。その距離に応じて、どれだけ長くバックスウィングをするか練習によって知る。これらの距離にフル・スウィングは必要ないし、短過ぎるスウィングも不要である。

[Lob Wedge]

ダウンスウィングでは、インパクトにかけて右膝とクラブをきびきび動かすことに集中する。振り抜きながら、右肩が顎を擦るようにすると、いい加速を推進出来るだろう」

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私の「ピッチングとチッピングの距離調節・完全版」(tips_169.html)は、ロブ・ウェッジ一本で10、15、20、30、35、40、45、50ヤードを打ち分け、サンドウェッジで55ヤード、60ヤード、ギャップウェッジで65、70、75、80ヤード、ピッチング・ウェッジで85ヤードと90ヤード等を打ち分けられます。ですから、私にはこのtipは必要ありません。

上のtipを試される時のヒント。私の経験から云って、手・腕が胸の前で地面と平行になる位置(右図の4)が最も曖昧でないバックスウィングのトップなので、各ウェッジのこの位置で何ヤード打てるかを確認されるといいと思います。この一つのスウィングだけで、ロブ・ウェッジ、サンドウェッジ、ギャップ・ウェッジ、ピッチング・ウェッジによる四つの異なる確実な飛距離を獲得出来るのですから、スコアメーキングに役立つこと請け合いです。


(April 02, 2017)



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