November 23, 2016


ラウンド後の練習

 

「げっ、ラウンド後に練習なんて出来るかい。相乗りの同僚を待たせるわけにはいかんし、陽があるうちに家に帰りたいし…」解ります。東京から千葉・茨城方面へゴルフに行くと、帰り道は真っ暗でした。現在私はゴルフ場まで片道たった15分なのですが、それでもラウンド後に練習したなんて、三回ぐらいしかありません。ですから、この記事を読んで本気で実行するゴルファーがいるとは思えませんが、不調の原因を見つけ対策を練るのに参考になる点が多々ある記事なので紹介します。筆者は『8ステップ・スウィング』や『Xファクター』などの著書で有名なインストラクターJim McLean(ジム・マクレイン)。

'The 3 Scoring Clubs'
by Jim McLean (Gotham Books, $30.00, 2005)

「あなたがプロ・ツァーのトーナメントを観に行ったら、多くのプロがラウンド終了後に練習場に戻るのに気づく筈だ。その時がスウィングに取り組むには最も有益なタイミングなのだから、あなただってそうすべきなのだ。悪かったラウンドの直後なら、あなたにトラブルをもたらしたショットに即応出来る。よいラウンドの後なら、よいスウィングを定着させ、あなたのスウィングの留意事項を整理出来る。

ただし、ラウンド後の練習をするには肉体的にも精神的にも疲れていないことが条件だ。その気になれないのなら、スウィングについて肉体的・精神的に分析したメモを書いておくに留め、元気もりもりの翌日に練習場へ向かえばよい。疲れている時の練習は時間の無駄である。

あなたが再ウォームアップし、練習のための準備OKと仮定し、ラウンドで明後日(あさって)の方に飛んだドライヴァー・ショットの原因を突き止めたがっているとしよう。あなたのスウィングに大きな欠陥があると看做すよりも、先ずグリップやアドレス体勢などの基本をチェックすべきだ。プロもそうするのだが、彼らはオン・プレーンでのスウィングやターゲットを狙う能力を、たとえマイナーでもセットアップのミスがあれば惨事に至ることを知っているからだ。例えば、左手のグリップが過度にストロングだとティーショットのミスに繋がったり、爪先体重に偏っていると急角度過ぎるプレーンとなってスライスやアイアンでのダフりを招いたり、踵に偏った体重配分は過度にフラットなプレーンとなり、ドライヴァーによるごくありふれたミスを引き起こす。

 

基本をチェックした後は、スウィングのテンポをスローダウンするためウェッジで短いショットを打つ。Sam Snead(サム・スニード)は、ドライヴァーに移る前に、7番アイアンのショットを20〜30発打つことを好んだ。彼がコースでお粗末なショットをしたら、ラウンド後に7番アイアンで100〜150発打って、スウィングをいい状態に引き戻した。あなたのスウィングは、コースでちょっとだけテンポが早過ぎたのかも知れず、それによってタイミングとリズムがずれていた可能性がある。

上級プレイヤーでさえ犯すミスにアライメントの問題がある。ドッグレッグでのボールのコントロールに失敗した時など、スウィング・ミスを疑ってかかったりするが、実はアライメント・ミスであることが多い。このミスは誰もが犯すものだ。練習場に何本かのクラブを横たえて、アライメントを確認しながら打ってみるべきである。

ここまで読んで来れば、私が云わんとすることはもう察しがついていることと思う。多くの場合、ゴルファーたちは、完全なセットアップやスウィングの感覚を回復しようとする代わりに、完璧な動作を求めてスウィングを弄くり廻そうとする。一旦ソリッドなセットアップあるいは感覚を取り戻せたら、問題なくいいスウィングでボールが打てるものなのだ。

プロたちは風の強い日には練習を避ける。あなたもそれを見習うべきだ。

ドライヴァーを練習する際、ドローとフェードを交互に打つように。全盛期のJack Nicklaus(ジャック・ニクラス)はそうしていた。そうすることによって、どちらか一方が強くなり過ぎることを防ぐことが出来る。

トップ・プロはトーナメント会場にもコーチを呼び寄せたりするが、あなたの場合はたった一人であろう。何がいけないのか困惑することが多い筈だ。上述の基本をチェックした後もなおミスの原因が解らなければ、ボールの軌道を分析すべきだ。コースでプッシュしたのなら、あまりにもフラットなプレーンでスウィングしたのかも知れない。プルは多くの場合、アウトサイドインのスウィング軌道のせいであることが多い。スライスはクラブフェースをオープンにしたインパクトでターゲットラインを横切ったのが原因であることが多い。プル・フックはクラブフェースをクローズにしたインパクトでターゲットラインを横切ったのが原因かも知れない。ゴルフは真に《微調整のゲーム》であるとも云え、ドライヴァーを一年中完璧に打てる者など存在しない。

最後に、あなた自身では自分が抱えている悩みの原因が判らず、レッスン・プロに見て貰うことも出来ないのなら、スウィングをカメラで撮影し、自宅でじっくり研究すべきだ。理想的には、あなたが絶好調だった時のヴィデオがあれば、比較して簡単にミスの原因を突き止めることが出来る。

あなたがかなり経験のあるゴルファーで、さらなる上達を望むのならヴィデオ撮影を強くお薦めする。しかし、先ず問題点を診断出来る経験豊かで、評判のよいインストラクターを得るのが第一だ。さらに、撮影する際、アングルとカメラからの距離を常に一定にすることが必須である。僅かなカメラ位置の変化も全てを変えてしまう恐れがあるからだ」

(November 23, 2016)

スタンスと肩の向き・総点検

No 4(175ヤード)パー3で、私は24°ハイブリッド(4番アイアン相当)を使うのですが、八割方プルします。No. 7(160ヤード)パー3では21°ハイブリッドを使って、これまた多くの場合プル。グリップも太くし、スクウェアなスタンスで狙えるようになった筈なのに不思議でした。

上の記事「ラウンド後の練習」を読んで、アライメントをチェックしてみる気になりました。

鏡の前でアドレスしてみて、びっくり。ハンドルの肥満化によって両膝はスクウェアなのですが、肩がスクウェアでなかった!右肩が左より数センチ身体の前に出ているのです。これでは、ターゲットの左を向いてスウィングするのと同じですから、プルして当然です(実際にはプルではなくストレートだった!)。

私のように僅かでも左右の脚の長さが異なると「右脚が左より長いゴルファーへの警告」にあるように、体重の配分に影響し、「脚の長さの違いは、両手の向きに影響する」に記したように、両手の向きにも影響することは分っていました。しかし、脚の長さが肩の向きにまで影響するとまでは考えが至りませんでした。

テストした結果、左膝を内側に押し込むと肩は90%スクウェアになり、僅かに右肩を引くと100%スクウェアになることが判りました。これはハイブリッドだけでなく、ウェッジからドライヴァーまで全部同じでした。この発見によって、これからはプルが消滅し、パーオン率が上がることを期待しています。

フル・スウィング、アプローチ、そしてパットまで、正確な方向性を保つコツが得られたわけです。こんな基本的なことに今頃気づくのはお恥ずかしい話ですが…。そして、これは右脚が左より長いゴルファーだけに限定されたコツなので、あまり威張れたものではありません。しかし、完全に左右対称な身体を持つ人間は少ない筈なので(左右の目の大きさだって皆違います)、これをお読みのあなたもスタンスと肩の関係を再点検してみる必要があるのではないでしょうか。

【参考】
・「右脚が左より長いゴルファーへの警告」(tips_189.html)
・「脚の長さの違いは、両手の向きに影響する」(tips_169.html)

(November 23, 2016)

パッティング・ポスチャーの大きな過ち

 

Hank Haney(ハンク・ヘイニィ)の、当たり前に見えて結構見逃されているパッティングの基本。

'Get square to make putts'
by Hank Haney ('Golf Digest,' January 2011)

「多くのミスはセットアップのミスに起因するが、特にパッティングでそれが顕著である。ゴルファーたちは、ターゲットラインに平行に両足を揃えるが、それだけでは不十分だ。両足、腰、肩、両目、そして腕などの全てがターゲットラインに揃っているべきである。

等身大の鏡に向かって構えた時、あなたの左肩は右肩を覆い隠していなければならない【編註:右肩が見えるか見えないか紙一重の角度】。最も一般的な過ちは、両足はターゲットラインに平行だが、腕と肩をオープンにしているというものだ。これは、パターフェースもオープンにしてしまい、一貫性のないパッティングの原因となる。身体全体をスクウェアにせよ。そうすればスムーズなパッティングによって、どんな距離からでもボールを沈められるようになる」

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私はHank Haneyの指摘以前から、長いこと鏡を使うアライメント・チェック法を行って来ましたし、右肩が出しゃばってプルする弊害にも気づいていました。しかし、それでもパットのラインが定まりません。ある時、《脚の長さの違いは、両手の向きに影響する》ということを知りました。左右の脚の長さが異なると、両手はターゲットラインに完全に平行に動かないのです。私はボールにアドレスした後左膝を僅かに内側に押し込み、左右の脚の長さが同じになるように努めました。

【註】以前LPGAツァーの賞金王だったYani Tseng(ヤニ・ツェン、台湾)も、パッティングの際に左膝を内側に押し込んでおり、両膝は平行ではありません。彼女も両脚の長さが違うのでしょうか。

 

その後、《ハンドルの太さがパット軌道を変える》ということも知り、パター・ハンドルを肥満化しました。これを握ると左右の膝は自然にターゲットラインに平行になり、肩もほぼスクウェアになります。しかし、上の「スタンスと肩の向き・総点検」に書いたように《左膝を内側に押し込むと肩は90%スクウェアになり、僅かに右肩を引くと100%スクウェアになる》のはパッティングでも同じであることが最近判明しました。これは正確なストローク動作の決め手となるだろうと思います。

パッティングの上達のためには等身大の鏡が必須です。上等な鏡は必要なく、プラスチック製の安物で充分です。ストレート・ストロークを志向する場合、アドレス時だけでなく、ストロークの最初から最後まで右肩が見え隠れしない体勢を見つけなくてはなりません。なお、服を着ていると肩の動きがよく判りませんので、上半身は袖無しのシャツ一枚で行うことをお勧めします。パット練習器などで時間を費やすより、鏡を見ながら「右肩が出て来ないストローク」をマスターする方が100倍効果的だと考えます。

【参照】
・「脚の長さの違いは、両手の向きに影響する」(tips_169.html)
・「ハンドルの太さがパット軌道を変える」(tips_173.html)

(November 23, 2016)

2 Bar(トゥー・バー)パターの肥満化

Rossie II(ロズィー・トゥー)に続いて、Guerin Rife(ゲリン・ライフ)製のマレット型2 Bar(トゥー・バー)パター(右図)のハンドルも肥満化しました。

[2 Bar]

SuperStrokeのSlim 3.0は、オークション・サイトeBayで送料込み8ドルぐらいで買うことが出来ます。調べてみると、ハンドル前面が平らになったFlatso 3.0の方が私のグリップ(握り方)にはマッチしているようでしたが、これだとポーンと高くなり25ドル。さらに50gのカウンターバランス用錘(おもり)付きFlatso 3.0 Plusだと35ドルになってしまいます。しかし、どうせ買うならこれが欲しいところ。

2 Barマレットはロフトが1°です。インストラクターJim MacLean(ジム・マクレイン)によれば、パターを垂直に構える私のアドレス体勢には3〜4°のロフトが必要だそうなので、35ドル出してもし役に立たないとお金をドブに捨てることになります。

にもかかわらずFlatso 3.0 Plus購入に踏み切ろうとしたのですが、どうしても「購入ボタン」を押す気になれませんでした。私はそもそもSuperStrokeのロゴが嫌いなのです。字体も嫌いだし、安っぽい色遣いの装飾デザインも気に入らない。バッグから抜き出す時にはパターへの信頼と愛着が必要ですが、私にはあのロゴとデザインのハンドルを備えたパターを、全幅の信頼と愛着を持って抜き出す気にはなれそうもありませんでした。いくらPGAツァーの大物たちが、あのハンドルで大金を稼いでいるとしても。

で、安上がりな方法、テープを巻いて肥満化することに…。以前使っていた2Thumb(トゥーサム)ハンドルを外したままの金属シャフトにいきなりテープを巻いたので、スーパーのテニス用品売り場にあった一枚3ドルのWilson(ウィルスン)製テニス・ラケット用のテープが三枚必要でした。テープのいいところは、その値段だけではなく、結果が悪ければ剥がして元通りに出来ることです。ハンドル交換だと、現在のハンドルを壊さなくてはなりません。ルール上、ハンドルには凸起や凹みがあってはならないとされているので、慎重に滑らかに巻きます。肥満化の先輩Rossie II(ロズィー・トゥー)と同じ太さになりました。

室内での練習では、Rossie IIに負けない成績でした。この2 Barパターは、何よりも打感(感触と打音)が心地よいので見捨てられないのです。フェース表面が平らでなく、細い溝が水平に沢山刻まれているため、非常にソフトな打感が得られます。シャフトの長さも、私の身長に合わせて34インチと少し短いので、「3(スリー)ジョイント・ストローク」の構えをしてもヒールが上がることはありません。是非ともこれでいい結果を出したいと思いました。

室内での練習では、Rossie IIに負けない成績でした。この2 Barパターは、何よりも打感(感触と打音)が心地よいので見捨てられないのです。フェース表面が平らでなく、細い溝が水平に沢山刻まれているため、非常にソフトな打感が得られます。シャフトの長さも、私の身長に合わせて34インチと少し短いので、「3(スリー)ジョイント・ストローク」の構えをしてもヒールが上がることはありません。三種類の錘(おもり)でヘッド重量を変えられるのも私好み。是非ともこれでいい結果を出したいと思いました。

【参考】「ハンドルの太さがパット軌道を変える」(tips_173.html)

【おことわり】画像はcdn.3balls.comにリンクして表示させて頂いています。

(November 23, 2016)

3(スリー)ジョイント・ストロークの改良

「3(スリー)ジョイント・ストローク™」(tips-169.html)を補強するアイデアが出ました。

[elbow]

鏡の前でボール無しでストロークの練習に励んでいると、FLW(Fixed Left Wrist、フィックスト・レフト・リスト、固定した左手首)を維持するには、左肘でフォワード・ストロークをリードすべきであることが判ったのです。私の3(スリー)ジョイント・ストロークは、左前腕をターゲットラインと平行にし、左肘をターゲットに向けます(図の②)。フォワード・ストロークでその左肘をターゲットに向けて引くと、右肩は99%前へ出て来ません。

そう、これは2009年6月に掲載したアイデア「チキンウィング・ストローク法™」(tips_120.html)の復活です。驚くべし、あれはやっぱり正しかったのです。

私はフル・スウィングで意識的にコックするのでなく、手首の存在は忘れて右肘を畳めば自動的に最適のコックが実現出来ることを発見しました。同じようにパッティングでは、左肘に意識を集中して動かせばFLW(固定した左手首)が完全に保たれるのです。どちらの場合も、肝心の手首ではなく身体の別な部分に意識を移すことによって手首を自然に制御する…という高等戦術。これは『将を射んと欲すれば馬を射よ』、一千万円欲しかったら宝くじを買う、子供を東大に入れたかったら先ずいい小学校に入れる…みたいなもんでしょうか。

もう一つの発見。肩は左右どちらも撫で肩にしておくこと。意気込むと肩が持ち上がったりしますが、これは緊張を生むだけでなく、アドレスからフォワード・ストロークまで右肩が前に出る原因となります。是が非でもパットを成功させたい場面では、われ知らず肩が持ち上がるので要注意です。深呼吸と共に、持ち上がった肩を下げるようにします。

上の改良点を発見した翌日のラウンド、エッジからパターによるチップイン二回と、ワンパット八回を記録しました。一夜漬けの即効かも知れないし、只のまぐれかも知れませんが(^^;;。なお、この日のパターはハンドルを肥満化したばかりの2 Bar(トゥー・バー)マレットでした。

(November 23, 2016)



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