November 20, 2016


Patrick Reed(パトリック・リード)の 攻撃的パッティング

 

PGAツァー入り四年目にして四勝を挙げ、2014年の米欧対抗Ryder Cup(ライダー・カップ)においてアメリカ勢の中で一人気を吐いて一躍人気者となった新鋭Patrick Reed(パトリック・リード、当時24歳)。二年後、2016年のRyder Cupのシングルスでも、強豪Rory Mckilroy(ロリィ・マカロイ)を破り、アメリカ・チームの優勝に貢献しました。彼は「長短全てのパットを沈めるつもりになれ、それが3パットを回避し、バーディ・チャンスを生む」…と主張します。

'I've got the secret to more birdies'
by Patrick Reed with Michael Chwasky ('Golf Magazine,' October 2015)

「私はかなり長い距離であろうと、カップに寄せて満足するタイプではない。私はどんなパットも沈めたい。それが私にとってスコアを良くする鍵である。グリーンはスコアの埋め合わせをするのに最適の場所であり、基準ストローク数より減らしたいと思うなら攻撃精神が不可欠だ。

攻撃的であることと無謀であることとの間には一線を画すべきであり、どのパットでも1.5〜2メートルもオーヴァーするようなのは、スコアを滅茶滅茶にするものでしかない。私が『攻撃的であれ』と云う時、それはラインと強さを見定めたら、ボールがカップに落下する様(さま)を見る以外の全ての想念を排除せよという意味だ。

 

どのパットも沈めるという攻撃精神を心構えとする第一歩は、ロングパットを気楽に感じることだ。10〜12メートルのパットの場合、あなたにとっては1メートルに寄せられればハッピーなものかも知れないが、私にすればそれは失敗以外の何ものでもない。1メートルの円内に寄せよという方針には問題がある。少しでも逸れれば、簡単にカップから1.8〜2メートルも離れてしまいがちだ。練習グリーンで10〜12メートルの距離を、どのボールもカップで息絶えるように打ってみてほしい。この方法だと、ミスしたとしても残るのは60〜90センチの楽なパットである。3パットは珍しくもない高くつくミスであるが、このドリルによってスコアを急速に改善することが出来る。

ロングパットの練習として、3〜4メートルに数個のボールを散らばらせる。この距離はバーディやパーを得る鍵であるとともに、『入れて当然』と看做される距離でもある。前の練習と同じ攻撃精神でこの距離に取り組んでほしい。グリーン上でのあなたのお経の文句を忘れてはいけない。それは『どのパットも沈めるぞ!』である」

(November 20, 2016)

パッティング・アドレスとパターのロフトとの相性

インストラクターJim McLean(ジム・マクレイン)によるアドレス体勢とパターのロフトとの相性診断。

'The 3 Scoring Clubs'
by Jim McLean (Gotham Books, $30.00, 2005)

「パターフェースに備わっているロフトと、アドレスおよびインパクトでの手の位置とをマッチさせるのは昨今のトレンドなのに、ロー・ハンデの人々でさえそのトレンドに乗り遅れている人がいるのには驚かされる。

パターを選ぶ時、ロフトに関しては次の大まかな基準を参考にされよ。

1) 両手をボールより前に出し、実質的にパターのロフトを減らす傾向がある人は、もっとロフトを増す必要がある。4°〜6°の間で選ぶように。

2) パター・シャフトを垂直にする人は3°〜4°のロフトのパターが最適である。

3) あなたがややオーヴァーな上昇軌道のインパクトを迎えるタイプであれば、パター本来のロフトより実効ロフトを増しているので、それを相殺するため約1°〜2°のロフトのパターを選ぶべきだ。

4) 遅いグリーンのコースでは、芝に埋まっているボールを先ず弾き出し、それから転がさなくてはならないので、ロフトを増す必要がある。

 

5) 極端に固く早いグリーンのコースでは、ボールを芝から弾き出す必要がないので、ロフトは少なくてよい」

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…と云われても、パターにロフトの数字が刻印されているわけではないので、Internetでメーカーのサイトやデータベースなどでスペックを調べないといけません。パター・デザイナーの大御所Scotty Cameron(スコッティ・キャメロン)は、「最適のロフトは4°だ」と云っているそうですが、上のようなゴルファー個々のパッティング・スタイルを無視して「最適のロフト」を云々することは出来ないでしょう。

ちなみに、私は(2)のパターを垂直にしようとするスタイルですが、古強者のOdyssey(オディスィ)製 Rossie II(ロズィー・トゥー)のロフトが3°であることは、Jim McLeanの基準に合致しています。なお、控えのパターGuerin Rife(ゲリン・ライフ)製 2 Bar(トゥー・バー)マレットのロフトは1°ですが、私のコースは固く早いグリーンに該当するので、これでも問題無いようです。

(November 20, 2016)

不調なパッティングのリカヴァリー作戦

 

'Golf Magazine's Handbook of Putting'
by editors of 'Golf Magazine' (Harper & Row, 1959)

「パッティングにはフィーリングが不可欠だ。それがあなたに備わっている間は、誰もあなたに助言する必要などない。あなたは至福の境にあり、全て世はことも無しである。ところで、あなたのそのフィーリングが薄れ始め、だがまだ完全に去ったわけではないと感じられた時、どうやっていいフィーリングを取り戻すか?多くのよいゴルファーは練習グリーンに急行し、次の四つのどれかを以下の順序で行う。

1. 右手を左手よりシャフトの方に5センチ下げる。これは右手のフィーリングを取り戻してくれる。

2. ボール位置を変える。1インチ(約2.5センチ)ターゲット方向へ動かすとストロークに自由な感覚が得られる。また、ボール全体でなく、ボールのどこか一点を見つめることに注意。針に糸を通す時、針全体を見たりせず、針の目を見る筈だ。

3. パターを換えてみる。プレイヤーの中には“死が二人を分つまで”同じパターを使う人もいるが、ツァー・プロにもわれわれ同様パターを換えることでスランプを脱しようとする人がいる。多くのゴルファーは軽いパター、重いパター両方を持っているもので、グリーンの重さに合わせることが出来る。

4. 新しいスタンスを試してみる。多分あなたのスタンスが近過ぎるか遠過ぎるかも知れないからだ。右足を少し下げてみると、腕の動きが楽になったりする。かなり多くのインストラクターが、長いパットには広いスタンス、短いパットには狭いスタンスを勧める」

 

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僭越ですが、私からもいくつかお試し候補を。パッティング・スランプに陥った重症の際の手当も含みます。

5. グリップ圧を変えてみる。【参照】「パッティングを音で改善する」(tips_173.html)

6. ストロークのリズムとテンポを変えてみる。【参照】「自分固有のテンポでパットせよ」(tips_163.html)

7. パッティング・ストロークで"Fixed Left Wrist"(フィックスト・レフト・リスト、固定した左手首)を試してみる。【参照】「パットでもFLW」(tips_159.html)

8. スタンス幅を広くしてみる。【参照】「スタンス一つで、あっと云う間にパット巧者になれる法【実話】」(tips_163.html)

9. パター・ハンドルの太さを変えてみる。【参照】「ハンドルの太さがパット軌道を変える」(tips_173.html)

10. ストレート・ストロークの人は「円弧型ストローク」を、「円弧型ストローク」の人はストレート・ストロークを試してみる。【参照】「アーク・パッティング vs. ストレート・パッティング【理論篇】」(tips_145.html)

11. パターの持ち方を変えてみる。【参照】「3(スリー)ジョイント・ストローク™」(tips_169.html)

12. 手首でポンと弾くようなポップ・ストロークを試してみる。手首で弾いている人は、手・腕を殺して肩でストロークしてみる。【参照】「Brandt Snedeker(ブラント・スネデカー)のパッティング」(tips_149.html)

13. スタンダードな長さのパター(33〜35インチ)を使っている人はロング・パターを、ロング・パターを使っている人はスタンダードな長さのパターを試してみる。Champions Tour(チャンピオンズ・ツァー)のBernhard Langer(ベルンハード・ランガー)は、アンカーリングせずにロング・パターを使って2016年の賞金王となりました。

(November 20, 2016)



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