November 02, 2016


ピッチングにピッチングウェッジは使わない

 

インストラクターHank Haney(ハンク・ヘイニィ)によるピッチングの極意。

'The Only Golf Lesson You'll Ever Need'
by Hank Haney with John Huggan (HarperCollins, 1999, $25.00)

「私が考えるピッチングの定義は、《通常、芝の上からサンドウェッジで打たれる短いショット》というものだ。典型的なピッチ・ショットは90%空中を飛び、地面を10%転がる。

奇妙なことに、ピッチングウェッジでは絶対にピッチ・ショットをしない。このクラブの命名は間違っている。ピッチングウェッジはフル・ショットかチッピングのためのもので、ピッチ・ショットをするためのものではないのだ。地面が固く風の強いスコットランド辺りでは、ピッチングウェッジでピッチ・エンド・ランをするだろうが、それは長いチッピングであってピッチングには該当しないとも云える。

いずれにせよ、真のピッチングではサンドウェッジを用いる。そのリーディングエッジは砂に潜り、底部のバウンスは砂の中でヘッドを滑らす役目をする。あなたがクラブフェースをスクウェアにしてボールを打つと、ボールは高く上がらず、ヘッドで地面を掘る傾向が出てしまう。だから、バンカー・ショットと同じようにフェースを寝せてオープンにし、それからグリップを固める。こうすれば、ロフトを増し、クラブヘッドはボールの下をスライドする。

オープンにしたフェースだとボールを右に打ってしまうんじゃ…などと想像して怖がってはいけない。実際には、フェースをオープンにすればするほど、ボールの下を打つことが可能になる。あなたのボールとの接触点は、ややボールの内側だろうが、大部分ボールの下側であって、ボールを空中に舞い上がらせる。

クラブフェースをオープンにしたら、それに合わせて身体もオープンにする。ボール位置はスタンスの前方にするが、体重は左右の足に均等。

スウィングの勢いは、主に両腕で作られるが、コックも重要である。ピッチングは掃くようなスウィングであり、大きなディヴォットを取ったりしない。ボールの下でクラブヘッドを滑らすだけだ。ピッチングの下手なゴルファーは、ボールを宙に浮かべようと手を使い過ぎる。その仕事はクラブのロフトが担当するのだから、あなたがやる必要はない。

スウィングは両肩を結ぶ線に沿って開始するべきであって、爪先を結ぶ線に沿ってではない。肩は普通両足ほどオープンではない筈だ。真に高あ〜いロブ・ショットを打つ時だけ、肩も両足と同じようにオープンにし、爪先を結ぶ線に沿ってスウィングする。

 

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バックスウィングで最も重要なのは、シャフトが地面およびターゲット・ライン双方に平行になる時点だ(左図)。この時、クラブのトゥは上向きでなくてはならない。右手首はどちらかと云えばフラットであるべきだ(もし、右手首を後方に折ると、クラブは身体の後方に廻り、フェースをクローズにしがちになり、地面を掘る結果となってしまう)。

ピッチングのアドレスでは、少なくとも僅かにクラブフェースをオープンにし、スウィングの間じゅうオープンにし続ける。さりながら、クラブフェースをオープンにし過ぎて害があるわけではない。フェースをオープンにするプレイヤーは普通ピッチングが上手で、フェースをクローズにする人は苦労が絶えない。

ピッチングに問題があるゴルファーは、多くの場合フル・スウィングのスタート時点でも問題を抱えている筈だ。ピッチングの最初の部分は、実際にはフル・スウィングの開始と全く同じなのである。フル・スウィングでは、初期の過ちを途中で修正するチャンスがあるが、スウィング幅の短いピッチングでは、そんな風に修正をする時間の余裕がない。だから、ピッチングはあなたのスウィングの第一段階の弱点を曝け出すものだと云える。

ボールを高く上げたい時は、スタンスを広げ、膝を折り、股関節から屈む。重心を下げるため、ボールから離れて立つ。これらの変更は、アドレスで両手を低くする効果がある。高いボールを打ちたければ、両手を下げる。すると、クラブの物理的ロフトにさらにロフトを加えることになる。

忘れてはいけないこと:両手を下げ、ロフトを増すことは飛距離が減ることを意味する。手を高く構えた少ないロフトの時と同じ距離を打ちたければ、スウィング・スピードを上げなくてはならない

(November 02, 2016)

ワン・バウンドして急停止するピッチング

 

距離は30ヤードだが、ピンは手前に切られており、普通にピッチングをしたのではボールは着地後ピンを大幅にオーヴァーしてしまう。インストラクターJim Murphy(ジム・マーフィ)が教えてくれる、ボールを急停止させるショット。'Golf Magazine'誌編纂のショートゲーム大全より。

'Golf Magazine: The Best Short Game Instruction Book Ever!'
edited by David DeNunzio (Time Inc. Home Entertainment, 2009, $32.00)

「ボールを急停止させるには、クラブヘッドのスピードと、インパクトでボールをヘッドと地面で押し潰す動きとの二つが重要である。多くのアマチュアは、フルスウィングでボール押し潰すのが苦手だ。だが、スタンスの工夫一つでそれを自動的に達成することが可能になる。

1) サンドウェッジのフェースを数度オープンにする。急速なスウィングをするので、ロフトを増やさないとボールが飛び過ぎてしまう。

2) ボール位置は左爪先の前方で、全体重を左足にかける。これがボールを地面で押し潰すのを助けてくれる。この左足体重を維持するため、右足は爪先で立つ。この状態で、右腰の高さがトップのバックスウィングをし、体重を左脚に保ち続ける。

3) ダウンスウィングは、腕だけではなく身体でもクラブを動かす。身体の左サイド全体でクラブを引っ張り下ろすように。これは、ボールをクリーンに打つショットではなく、ボールに向かって加速し、いくばくかのディヴォットを取るべきショットなのだ。

4) インパクトの間加速し続け、ターゲットの左へ振り抜く。ボールを押し潰すのが主眼なので、腰の高さでフィニッシュする。クラブヘッドと胸がターゲットの左を指していれば、このショットを正しく遂行したと云える。

ボールが急停止するので、攻撃的な着地点を選び、楽なバーディを得るように」

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芝がふかふかのコースでもなく、ProV1を使ってもいない者に「ワン・バウンドで急停止」は絵に描いた餅に思われます。しかし、私のコースではバンカー越えで2バウンドあるいは2バウンド半の急停止でもありがたいホールがいくつかあるので、何とかこの技を習得したいと思いました。

 

コースへ出て実際にやってみました。No. 14(440ヤード)パー5が私の仇敵のホールです。バンカー越えで横長のグリーンのため、普通の軌道でオンしたボールは全て奥へ転げて崖下に転落してしまいます。最初は、右爪先で立って左足体重にすることだけ印象にあって、他のポイントはうろ覚えだったため、当然ながらうまく行きませんでした。で、数日後、上の青色のポイント全てをメモして出直しました。

56°のサンドウェッジが64°ウェッジになったかのように、ボールが高く上がります。予想通り、私のコースの地面と私のボールではワン・バウンドで急停止とはいきません。短い2バウンド半の後40〜50センチほど転がる感じ。同じことを60°ウェッジでやってみましたが、これでは30ヤード飛ばず、バンカーに捉まってしまいます。

しかし、30ヤードの時だけしか使えないショットというのは不便極まりない。必ず30ヤード残るとは限りませんからね。私のアイアン・セットはほぼ10ヤード刻みに打てるので、上の方法でギャップ・ウェッジなら40ヤード、ピッチングウェッジだと50ヤード…として使えるのではないかと考えました。練習してみるとギャップ・ウェッジによる40ヤードはうまく行きましたが、ピッチングウェッジは駄目でした。シャンクしたり、ショートしたり。Hank Haney(ハンク・ヘイニィ)は「ピッチングウェッジでピッチショットするな」と云っていますが、それが正しいのかも知れません。

30ヤード、40ヤード、いずれも五発ずつ打って一発だけ成功という感じでした。これでは実戦には恐くて使えない感じ。しかし、その日の本番のラウンドで、このホールの二打目が実際に残り30ヤードになってしまいました。「えーい、おれも男だ、やってみよう!」普通30ヤードのショットにサンドウェッジなど使わないのですが、練習した通りを実践しました。このショットで大事なのは《身体の左サイド全体でクラブを引っ張り下ろす》ことです。これがオープンなフェースの角度を保ち、ボールを地面とクラブで押し潰し、ボールにバックスピンを与えます。私のボールは高あ〜く上がり、奥目のピンの手前に着地し、ころころと転げました。(オーヴァーか?)と鳥肌立てる私。"Bite!"(止まれ!)とチームの一人の叫び。その叫びが通じたのか、ボールはピンの左上約1メートルで停止。あと1メートル転がっていたら崖下でした。「ラインを反対側から見ることの重要性」(10/26)を実行した私のパットは、読みもストロークも申し分なく、難なくバーディ。

いやぁ!、ゴルフってほんっとに面白いもんですね〜(水野晴郎調)。

(November 02, 2016)

3(スリー)バーディ再び

10月17日のラウンドで3バーディを達成した時、「私の3バーディなんてオリンピックの年に一度あるかないか」と書いたのですが、その二週間後の10月31日にも3バーディを達成しちゃいました。これは東京オリンピックの年の分かも知れませんが(^^;;。

好調の理由はいくつかあります。

一つは「スクウェアに振り抜くインパクト」(10/23)によって、ショットの正確さが増し、パーオン(=バーディ・チャンス)が増えたこと。もう一つはパッティングです。

「3(スリー)ジョイント・ストローク」(tips-169.html)は驚くべき正確さを発揮する日と、僅かにカップを逸れる傾向が出る日がランダムに出現します。自分で考案したメソッドなので、セットアップ手順を完全にマスターしたと思っていたのですが、それは早計で、カップを逸れる日はその手順を完全に実行していなかったことが判りました。

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「3ジョイント・ストローク」のバックストロークは手・腕を使わず、ターゲットラインに沿って左肩を右に押さなくてはいけません(右図)。これを忘れて、手・腕でパターを後退させていたのです。「3ジョイント・ストローク」の最初の手順である左右の手首の調整だけに気を取られ、それが済むと左肩を右に押さずに、FLW(Fixed Left Wrist、固定した左手首)だけを念頭にパターを手・腕で引いてしまったりする。肩を動かせば手首の角度は不変ですが、手・腕を動かすと手首の角度は保証されません。頭でいちいち考えなくても、全ての手順を身体が自然に遂行するという域に達していなかったわけです。

Dave Pelz(デイヴ・ペルツ)は、次のように述べています。「改善されたストロークを長期的なマスル・メモリに記憶させるには20,000回のストロークが必要である。それまでは古い悪しきストロークが甦って来ることを覚悟せよ。一日の練習時間を30分(100ストローク)として週に五日練習した場合、約九ヶ月で20,000回を達成することになる」【参照「Yips(イップス)治療法」(tips_122.html)】

私は毎日100ストロークも練習しませんから、色々綻びが出て当然です。せいぜい、自分で書いた記事を頻繁に読み返そうと決意しました。

最近の私は、ラウンド前に10メートルと5メートルのパットの練習をし、距離感を回復しようとします。その後、ラウンド直前までは1〜1.5メートルのパットを繰り返します。これは絶対に入れなくてはならない距離なので、ティータイムぎりぎりまで練習します。

あ、それから、「自家製Rockstar(ロックスター)」(tips_172.html)は引き続き飲用しています。どれだけ役立っているかは不明ですが(^^;;。

(November 02, 2016)



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