December 21, 2016


ドローの秘訣

 

この本はインストラクターの組織であるPGAの中の、GolfTec(ゴルフテック)というグループが'Golf Magazine'誌と提携して出版したものですが、これまでに紹介したドローの打ち方には全く見られなかった痒いところに手の届く説明が素晴らしい。

'Golf Magazine's The Par Plan'
powered by GolfTec edited by David Denunzio (Time Home Entertainment Inc., 2013, $29.95)

「あなたの持ち球が右方向に向かう傾向があるなら、ドロー技術を開発すべきだ。ドローはフェードより飛び、着地後のランが多いので、より短く振り易いクラブを用いることが出来る。

左ドッグレッグ、フェアウェイ右にトラブルが並んでいる場合や、ピンへの道を左の木が邪魔していてそれを迂回せねばならないとか、グリーン後方左にピンがある場合等々。これらのケースでは、いずれも緩やかに右から左にカーヴさせなくてはならない。

1) 両手を右に廻したストロング・グリップを用いる。両手ともグリップ圧を軽くする。これがインパクトでクラブを返す動きを助けてくれ、右から左へのボール軌道を生み出す。

ドロー・スウィングはロフトを減らすので【編註:ランが増す】、1クラブ短いものを選ぶのを忘れないこと。

2) ターゲットにクラブフェースを合わせて狙う。スタンスライン(両爪先を結んだ線)は最初にボールを打ち出す方向に揃える(この時、クラブフェースの角度を変えないように)。スタンスをクローズにする際、ボール位置に注意。スタンスをクローズにすると、ボールは実質的に前方(ターゲット側)に位置してしまう【下図参照】 ボールがもっと後方になるよう、微調整しなければならない。【編註:これは編者が読んだことも聞いたこともなかった素晴らしいtipです】

クラブフェースを左に向けたまま身体を右に廻しているので、クローズ目のスウィング軌道は完璧な右から左へのカーヴを生む。

3) クローズなセットアップのせいで、スタンスラインに沿ってターゲットラインの内側から外側にスウィングすることになる。このセットアップはまた、バックスウィングでの腰のターンを多めにし、ダウンスウィングでのそれを制限するが、それがさらにインサイド・アウトのスウィング軌道と理想的なドローを生む。

 

[draw]

インパクト・ゾーンで左肘の回転に集中し、それが地面に向かうようにする。これがクローズなクラブフェースでボールを鞭打つのを助けてくれる。クラブシャフトが頭の背後で左の耳へと巡り、スウィングが身体の周りで回転して完結する感覚が得られたなら、あなたのスウィングは正しいと云ってよい。

・ドローのコツは、インパクト・ゾーンで右掌が地面を向くようにすることだ。また、インパクトで左右の前腕部が互いにキスする感覚も必要。何故なら、クラブを返さなければならないので、両方の前腕がほとんど接触するリリースが望ましいからだ。キスするかどうか、スローモーションで練習されたい。

・もう一つ重要なコツは、あなたが充分だろうと思うより以上に右を狙うことだ。ドローのセットアップではクラブフェースがスタンスラインの左を向いているので、ボールは想像以上に左へ飛んで行く。ボールのスタートする方向と望ましいカーヴを得るため、どの程度右を向いてスタンスを取るべきかは、実験によって確認されたい」

(December 21, 2016)


低いドローで距離を稼ぐ

 

'Golf Magazine'誌がPGAインストラクターを総動員して執筆させた、ラウンドのあらゆる局面に役立つtips集より。

'Put a low draw in your bag'

from 'Golf Magazine: How to Hit Every Shot'
edited by David DeNunzio (Time Inc. Home Entertainment, 2008)

「この通常より低いショットは右から左へカーヴし、着地後力強く転がり10ヤード増やしてくれるショットである。これはそう難しくない。いくつかの注意点を守ればすぐ実行出来る。

1) 身体のアライメントが、ボールが最初に打ち出される方向(右)を決定する。ターゲットの右の一点(例:フェアウェイ右端)を選び、両足・両膝・腰・肩をその一点に揃える。これがショットをカーヴさせる。

2) クラブフェースをボールの終点となるべきターゲットに向ける。このターゲットラインは、ボディラインに対してはクローズになり、ボディラインに沿ってスウィングされると右から左へのサイドスピンを生じる。

3) 通常のスウィングで、ボディラインに沿って振り抜く。最も大事なことは、インパクトでクラブフェースを返すことである。力んでいるとフェースが返らず、ボールは右へ行った切り戻って来ない。インパクトでクラブフェースを返すには、前腕を柔軟にしておくこと。

ボールは右へ出るが、穏やかに左に方向を転じ、ターゲットへと向かう」

 

[icon]

市営ゴルフ場のNo.14(440ヤード)パー5は、シニア・グループの年齢75歳以上のメンバーは赤ティーから打て、飛ぶ人の二打目は残り150ヤード付近になります。グリーン手前は100%バンカーで防御されているのですが、スウィングに自信のある者は、真正面から攻めてバンカーを転がし上げてイーグルを狙います。二打目が平均210ヤード以上ある私などは、彼らの挑戦を指をくわえて見ているしかありません。このホールのバンカーはさらさらの砂なので、私の3番ウッドによる二打目はバンカー内で息絶えてしまい、グリーンに駆け上がる余力がないのです。

しかし、最近のドライヴァーの飛距離が伸び始め、残り190ヤードになることが増えたので、なんとか私もイーグルに挑戦出来ないかと欲張り始めました。そこで見つけたのがこのtip。低いドローでバンカーを駆け上がらせられないか?という野望が湧きました。チャンスがあり次第試そうと思っています。

(December 21, 2016)

飛ばない男はドローで攻めよ

ツァー・プロとしては飛ばない方に入るCorey Pavin(コリィ・ペイヴン)のドローの練習法。

'Golf Tips from the Pros'
edited by Tim Baker (David and Charles Limited, 2006, $14.99)

「ドローの打ち方としてはいくつかのメソッドがあるが、私はセットアップ時のアライメントを変えることで右から左へ打つ簡単な方法を見つけた。

・練習場で、ターゲットの右を向くようにアイアンを一本地面に置く。

・足・膝・腰・肩・前腕などでターゲットの少し右を狙う。(もっと右を向けば、ドローの度合いが増す)

・ドライヴァーのクラブフェースがターゲットを指すようにグリップする。このセットアップはシャット(クローズ目)に感じられる筈だ。

・地面のアイアンに沿ってスウィングする。

・ボールはターゲットの右方向に出るが、ドロー軌道で左に戻る。簡単だ」

(December 14, 2016)

シニアのためのドロー講座

 

身体が固くなったシニアのためのスウィング・テクニックというのは少なく、それゆえこの記事は貴重です。インストラクターJim McLean(ジム・マクレイン)のメソッドは、青壮年向けのオーソドックス版に較べるとかなり過激ですが(←固い身体を甘やかしてくれるという意味で)、「これならオレにも出来そうだわい」と思わせるに充分です。

'Swing your age'
by Jim McLean with Pete McDaniel ('Golf Digest,' January 2013)

「身体の柔軟性を失ったゴルファーほど通例飛距離が必要であり、それにはドローを打つことを学ぶべきだ。

1) ボール位置を後方にし、上体を右に傾げたアドレス

ボール位置を数インチ(約5〜8センチ)スタンス後方に下げ、右足をターゲットラインから下げてクローズド・スタンスにする。これがバックスウィングで身体の回転と、インサイドからのインパクト・エリアへの接近を促進する。背骨の右方への傾斜を少し増やすと、ワインドアップを助けてくれる。

【編註】この記事には筆者Jim McLeanのスウィングのイラストがついています。彼のスタンスは肩幅、そのスタンス中央のややターゲット寄りをボール位置としています。上体を右に傾げるため、頭はスタンス中央と右足の中間。

2) スウィング動作が身体を後方に引く

頭を自由に右へ動かしつつ、上体をボールから少し水平移動させることが、さらなるワインドアップを生む。腕を後方に伸ばすことに集中し、手首のコックを最大にする。バックスウィング開始に当たって、明瞭に掃く【編註:クラブを水平移動させる】動きがあり、腕が身体を引っ張りつつ回転させ、体重を右サイドに移す。柔軟性に欠けるゴルファーは、パワーを増すために全体にモーションを大きくする必要がある。

【編註】バックスウィングのトップで、Jim McLeanの頭は右足の上まで水平移動しています。腕を伸ばすことを優先したトップの手の位置は、頭の右横。クラブシャフトは水平ではなく30°ほど斜めに立っています。

3) ダウンでは手首をリリースしてよいが、インサイドに留まる

ダウンスウィングの開始で、手・腕はボールにまっしぐらに向かう。右肘と右肩はトップから落下し、インパクトへのインサイドからの接近をセットアップする。『トップからクラブを投げ出す』動きは、しばしば過ちとして議論されるが、それは柔軟性を失ったゴルファーには最適なのだ。急速な動きの投擲アクションが出来なくなったゴルファーの腕のスピードを上げ、手首のアンコックが段階的なパワーの増幅をもたらしてくれる。

【編註】イラストでは、トップで大幅に水平移動したJim McLeanの頭はアドレス時の位置に戻っています。両手は腰の高さまで下りていますが、クラブシャフトはまだ水平より上にコックされたままです。

4) 手と腕でクラブを放り出す

身体が固いと、青壮年ほどダウンスウィングのスピードを上げられない。右足は上がらず、身体はインパクト後も正面を向いたままだ。この回転速度の欠如を補うため、上の(3)で説明した手と腕のリリース(投げ出す動き)を継続しなければならない。

【編註】イラストはインパクト後のフォローの初期段階ですが、頭はまだアドレス時の位置のまま留まっていますし、身体もほぼ(ターゲットではなく)正面を向いたままなので、クラブを横に薙ぎ払っている感じに見えます。

5) 腕を曲げ、身体を反り返さない

動きの幅の制限がフォロースルーでも主な障害である。大きな、身体に巻き付くようなフィニッシュの代わりに、快適に腕を折ってよいが、両肘は地面を指し、どちらかというと身体に引きつけられるべきだ。腰と肩はほぼ同じ程度に回転され、背中に負担を与えない。これは背骨の湾曲がない、直立したフィニッシュである。

 

・フォロースルーから始めるドリル

フォロースルーの形から素振りを開始する。これは、ターゲットから反対方向に腕を伸ばすこと(より大きな動きが必要なゴルファーに必須のアクション)を教えてくれる。後方へのバックスウィングは、最初のフォローの体勢のミラー・イメージ(左右対称)で行う。腕が身体をバックスウィングへと引っ張る。これは通常のスウィングと同じである。

・クラブヘッドを『ヒューッ!』と唸らせてスピードを上げる

クラブを上下逆さまにし、ヘッド近くを右手だけで握って、ボール位置付近で大きな『ヒューッ!』という音を作り出す。これは右手首のアンコックとボールに向かってのクラブのリリースを学ぶいい方法である。後方に引く時、パワーを蓄えるため右肘を折って手首をコックせねばならない。ダウンではそれらの角度をインパクトで解き放つ。この投げるアクションはスピードを増すだけでなく、ドローを生む助けともなる」

(December 21, 2016)



[Anim icon]

 Copyright © 1998−2016   Eiji Takano    高野英二
[Mail]
 Address: Eiji Takano, 421 Willow Ridge Drive #26, Meridian, MS 39301, U.S.A.