December 14, 2016


フェードの秘訣

この本はインストラクターの組織であるPGAの中の、GolfTec(ゴルフテック)というグループが'Golf Magazine'誌と提携して出版したものですが、これまでに紹介したフェードの打ち方には全く見られなかった痒いところに手の届く説明が素晴らしい。

'Golf Magazine's The Par Plan'
powered by GolfTec edited by David Denunzio (Time Home Entertainment Inc., 2013, $29.95)

「持ち球が左に向かうゴルファーはフェード技術を開発すべきだ。フェードはドローのように距離は出ないが、高く上がりソフトに着地するので、現代風の早いグリーンに向かって打つのに最適のショットである。

フェードが必要な場面は色々ある。右ドッグレッグ、フェアウェイ右にトラブルが並んでいるとか、ピンへの道を右側の木々が邪魔していて、安全に乗せるにはその木々を迂回せねばならないとか、グリーン前面右にピンがある場合等々。これらのケースでは、いずれも緩やかに左から右にカーヴさせなくてはならない。

1) ややウィークな(両手を僅かに左に廻した)グリップを用いる。これはインパクトでクラブフェースをオープンにするのを助けてくれる。フェードは距離が伸びないので、長めのクラブを考慮すること。

2) クラブフェースはターゲットを狙い、スタンスライン(両爪先を結んだ線)は最初にボールを打ち出す方向に揃える(この時、クラブフェースの角度を変えてはいけない)。スタンスをオープンにする際、ボール位置に注意。スタンスをオープンにすると、ボールは実質的に後方に位置してしまう。ボールがスタンス前方になるよう、微調整しなければならない。【下図参照】

 

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【編註】私がフェードをかけようとして盛大なプッシュになることがあったのは、上の説明のようにボールがあまりにもスタンス後方となり、フェースが過度にオープンなままインパクトを迎えたせいのようです。上のアンダーラインの一行だけでも、この本を購入して良かったという気になります。実際には安売り店で3ドルで買ったのですが(^^;;。

3) スタンスラインに沿ってスウィングする。その際、クラブフェースの向きなど気にしないこと。オープンなセットアップなので、スウィング軌道は自然にアウトサイド・インでターゲットラインを横切るものとなる。このオープンなセットアップはバックスウィングで腰の回転を抑制させ、ダウンスウィングでそれを増大し、フェードに望ましいアウトサイド・インのスウィング軌道を助長する。

4) ダウンスウィングでは、通常より少し身体の回転を早くする。オープンなクラブフェースで打つのだから、前腕を返してはならない。クラブシャフトが垂直に天を指すフィニッシュを心掛ける。

・フェードのコツは、インパクト・ゾーンで右掌が地面を向くように、次いでフォロースルーではその右掌が天を向くように集中することだ。インパクトで左肘が折れるチキン・ウィングはフェードに役立つ。リリースする際、両方の前腕の間に隙間があるべきだ。このスウィングの練習をスローモーションで実施し、両前腕の間に空間があるかどうか確認するとよい。

・もう一つ重要なコツは、あなたが充分だろうと思うより以上に左を狙うことだ。フェードのセットアップではクラブフェースがスタンスラインの右を向いているので、ボールは想像以上に右へ飛んで行く。この点は、木やその他の障害物を迂回させたい場合に考慮すべき重要なポイントである」【参照】「Johnny Miller(ジョニィ・ミラー)のフェード上級篇」(tips_137.html)の「プッシュ要因」

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市営ゴルフ場のNo.11(360ヤード)パー4は残り150ヤード付近で右ドッグレッグしています。ティーショットをフェアウェイ右に打ってしまうと、意図的スライスをかけないといけません。これまでの成功率は30%といったところでしょうか。スタンスをオープンにすると、ボール位置が自然にスタンス後方になることに気づかなかったので、フェースが過度にオープンな時点でボールと接触し、右の木に当ててキンコンカンか、スライスがかからず左にプルするミスか、どちらかに見舞われていました。

今回、オープンスタンスにした後、ボールがスタンス前方になるよう微調整したら、狙い通りの意図的スライスが実現し、ボールはグリーン正面へ。まこと《知識は力なり》。この知識は私の財産です。もう怖いもの無し(^-^)。

(December 14, 2016)

フェードもどきで軟着陸

 

Gay Brewer(ゲイ・ブリューアー、1932〜2007)は1967年のthe Masters(マスターズ)に優勝したほか、計17勝を挙げたツァー・プロ。もとの言葉"tail-end fade"には訳語はなく、純粋なフェードでなく最後の瞬間にボールが右に向くだけだそうなので「フェードもどき」としました。

'Score Better Than You Swing'
by Gay Brewer (Golf Digest. Inc., 1968)

「スライスは誰に対してもお勧め出来る代物ではないが、スライスも程度問題である。実力派のプレイヤーあるいはフックに悩めるゴルファーにお勧めしたいのが”tail-end fade"(フェードもどき)だ。ボールはほぼ真っ直ぐか、あるいはフェアウェイ・センターの僅かに左寄りに飛び始め、そのまま力強く飛行する。ボールが着地する数ヤード手前で、ボールは徐々に右に向かう。このショットの大きな利点は、軟着陸するショットであり、通常は(固い地面であっても)着地したところで止まるということにある。

私に関して云えば、フェード系のスウィングは、悲惨なフックの恐れなしにボールをハードに打てるのが利点だ。

この”Tail-end fade"を打とうとする場合、グリップ、セットアップ、スウィング・プレーンをドローとは反対にすることになる。このショットの目的は、ボールにごく僅かなカット・スピンを与えることだ。そうするには、クラブはインパクトで少しオープン目のフェースで、ターゲットラインの外側からボールを横切るように進まねばならない。だが、こうした調整は全てごく僅かでなければならない。【編註:過剰投与をすると純正スライスになってしまう】」

(December 14, 2016)

フェード用ティーアップ法

 

'Golf Magazine's Complete Book of Golf Instruction'
by George Peper et al. (Harry N. Abrams, Inc., 1997, $45.00)

「Bruce Lietzke(ブルース・リツキ)はフェードしか打たない。彼がドライヴァーで強打してパワー・フェードを打とうとする時、彼は異常なほど低くティーアップし(クラブフェースの上にボールの一部がほんの少し見えるだけ)、両手はボールの後方で構える。【編註:左手とクラブシャフトは一直線ではなく、Yの字になっているという意味】 これらの調整の組み合わせが彼のスウィングをアップライトにし、ターゲットラインに対しアウトサイドインに横切り、左から右へのカーヴを生む」

(December 14, 2016)

[fade] フェードの知られざるコツ

 

'Golf Magazine: How to Hit Every Shot'
edited by David DeNunzio (Time Inc. Home Entertainment, 2008)

「プル・フックを防ぐため、ティーアップを低くすること。【編註:高いティーアップは、爪先上がりのライと同じようにフックになり易い】

アドレスし、上から見たボールを四分割した場合、右上の部分の外側(右図の赤点周辺)を狙うとフェードを打つ助けとなる」

(December 14, 2016)

ドローとフェードを両手の高さで打ち分ける

 

これは素晴らしいtipです。ドローとフェードの打ち方については、既にいくつものtipを紹介して来ましたが、それらの全ては狙い方、グリップ、スウィング軌道について触れているだけで、手の構え方(高さ)に言及したものは一つもありません。

'Hands up, hands down'
by editors of 'Golf Magazine' ('Golf Magazine,' October 1997)

「ドローやフェードを打つというショットメーキングにおいて、手の役割に無頓着なのはゴルファーの最も一般的な過ちである。ボールを真にコントロールするには、ドローでは手のアクションを活発にさせ、フェードでは制限せねばならない。

【ドロー】手を低く構える

ドローを打つ際のセッティングは、通常のポスチャーをとり、次いで太腿から5〜8センチのところまで両手を下げる。これはまた、あなたの上体を下げることになるが、注意すべきは股関節から上体を折るのであって、背を曲げてはならないということだ。この姿勢を横から鏡で見れば、左腕とシャフトにはいつもより角度がついている筈だ。

この両手を下げる効果には二つの要素がある。両手のコックをプリセットし、インパクトにかけてのアンコックとリリースを容易にする。第二に、これはフラット目のバックスウィング・プレーンを促し、それはインパクト・ゾーンでインサイドからスウィングすることと、クラブフェースをスクウェアにするため右手を左手の上に返すリリースを助ける。

アドレスで、スタンスとクラブフェースをクローズにする度合いによって、ボールをどの程度右から左に曲げるかの幅が容易に増減出来る。

【フェード】手を高く構える

 

フェードを打つ鍵は、手のアクションを最少限にし、腕と肩によるスウィングをコントロールすることだ。両手の仕事はインパクトにかけてクラブフェースをオープンに保持することである。アドレスでやや左を狙い、次いで通常より両手を上げる。手首がアーチ状隆起を呈する(=弓なりにする)と、両手と手首は自由に動けなくなり、肩と腕にスウィングの制御を委ねることになる。あなたのインパクトの鍵は、両手をアドレス時と同じ状態に戻すことだ。

(December 14, 2016)



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