December 04, 2016


バーディ・パットを沈めるには

 

フロリダ州にあるKeiser(カイザー)大学の教授兼インストラクターT.J. Tomasi(T.J.トマシ)による、スコア向上へのヒント。

'How to pencil in low numbers'
by T.J. Tomasi ('Golf Magazine,' August 2014)

「多分あなたはパー・パットの方が、バーディを狙う時よりも成功率が高い筈だ。なぜか?科学的リサーチは、悲しいことにわれわれがバーディを成功させる喜びよりも、ボギーやダボへの嫌悪感に呪縛されていることを示している。いまこそ、スコアリングの好機を活かす術を得る時である。

シカゴ大とペンシルヴェイニア大のグループがPGAツァー・プレイヤーたちの四年間250万回以上のパットを研究し、優れた公式を用いて次のような事実を発見した。すなわち、プロたちはパー・チャンスと同じ距離のバーディ・パットを平均7.4ミリほどソフトに打った。(イーグルだともっと悪く、約3センチもソフトに打つことが判った) 全体として、同じ距離であればプレイヤーたちはバーディやイーグルよりも、3%も多くパー・パットを沈めるのだ。

以上の事実を一般ゴルファーに同じように当てはめても、拡大解釈とは思えない。われわれは皆、潜在意識的にパーを失うことを恐れる点で有罪である。バーディ・パットをカップの向こう側の壁にぶち当てる代わりに【編註:その強さは、失敗すればパーを得ることさえ難しくなる危険を孕んでいる】、ショートしても容易にパーが得られるよう穏やかに打つのだ。スリー・パットだけは回避したい。←この心理は、われわれが勝利を愛するよりも、敗北を嫌うということを意味している。科学者たちはこれを“損失回避”【編註:失うことを嫌悪する感情】と呼ぶ。守りの姿勢に害はないとは云え、正直になろうではないか、バーディ・トライは生きるか死ぬかの問題からはほど遠いのだ。【編註:ゴルフは遊びに過ぎない】 もしあなたが生涯ベストのスコアを達成したいと思うなら、常にショートするパー偏重の態度を変えるべきである。その方法をお教えしよう。

① 練習グリーンのカップのすぐ前に、カップの直径より長い鉛筆を寝せ、ティーを刺して鉛筆が動かないようにする。【編註:記事の写真ではティーを左右に二本ずつ、計四本刺して鉛筆を挟んで固定しています】 ボールが鉛筆をぽんと乗り越えてカップインする強さでストロークする。3メートルの距離で始め、2メートル、4メートルへと距離を伸ばし、どの場合もしっかり打たないといけないという感覚を身につける。

 

② ラウンドではカップの前に横たわっている鉛筆を視覚化する。必ずしっかり打つという基本を遵守する。ボールにイメージ上の鉛筆をぽんと乗り越えさせる強さで打ち、パーに甘んじる連中をハラハラさせながら、あなた一人バーディを連取するのだ」

(December 04, 2016)

パットの方向ミスをチェックする

 

これはストレート・ストロークをする場合に役立つ診断法です。

'Service your stroke'
by editors of 'Golf Magazine' ('Golf Magazine,' April 1999)

「3メートルの真っ直ぐなラインでパットし、フィニッシュでそのまま静止する。静止状態のまま、パターヘッドをチェックする。ヘッドはターゲットライン上のかなり低い(地面に近い)位置にあり、フェースはターゲットにスクウェアでなければならない。パットに成功したとすれば、これらの全ての条件が満たされている筈である。

・左にミスした場合

インパクト前に左手首が折れて、クローズになったせいである。多くは、左手のフィンガーでパターをコントロールした際に起りやすい。パームでしっかり握り、左手甲がターゲットを向くようにする。こうすればストロークの間じゅう左手首はぐらつかない。

・右にミスした場合

フィニッシュでパターフェースが右を向いている筈だ。それはターゲットラインにスクウェアではなく、インサイド→アウトサイドの軌道によってフェースがオープンになったことを意味する。右掌がターゲットラインに直角になっているかどうか確認せよ。それがストレート・ストロークを助けてくれる」

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われわれはパットに失敗すると(フル・スウィングをミスした時でも同じですが)フィニッシュで静止したりしません。失望と挫折感ですぐ歩き出したりします。上のtipは、かっかとせずフィニッシュでのパターフェースを確認するという冷静さが求められます。誰にでも出来る業ではありません。しかし、上達を望むゴルファーなら、この程度の分析をする余裕がなくてはならないでしょう。

(December 04, 2016)

パッティング・スタイルへの指針

 

インストラクターJim Flick(ジム・フリック、1930〜2012)は、Jack Nicklaus(ジャック・ニクラス)の二人目のコーチとなり、Nicklaus-Flick Golf School(ニクラス=フリック・ゴルフ・スクール)の共同経営者ともなった人。

'On Golf'
by Jim Flick with Glen Waggoner (Villard Books, 1997, $24.00)

「一般ゴルファーは滅多にパットの練習をしない。だから、グリーンで膨大な数のミスを犯すのも不思議ではない。だが、イーヴン・パーで廻るための打数の半分はパットである。半分というのは50%だ。さ、云ってくれたまえ、あなたの練習時間の50%をパッティングに費やしているだろうか?

強さをコントロールするためのストローク法のお勧めは、"hit"(打つ)でも"accelerate"(加速する)でもなく、振り子式である。パッティングにおける最重要な要素は"speed"(速度、強さ)である。そして、その強さの供給源は一つであるべきで、それ以上だとトラブル以外の何ものでもない。

『手と手首派』は腕を両脇につけ、強さは手と手首によって生み出す。この代表はArnold Palmer(アーノルド・パーマー)とBilly Casper(ビリィ・キャスパー)である。

『腕と肩派』は手首の動作は皆無で、腕と肩が全ての推進力を提供する。Tom Watson(トム・ワトスン)とBob Charles(ボブ・チャールス、ニュージーランド、1936〜)がこの一派の優等生だ。PGAツァーとLPGAツァーのプロの大半はこれに属する。

最後に、『Ben Crenshaw(ベン・クレンショー)派』がある。彼は腕・手・手首の組み合わせを用いる独特のストロークをする。何人か彼の真似をした者がいたが、誰も成功しなかった。彼の秘密は驚異的な感性と自信によるものだ。もしBen Crenshawにホッケー・スティックを持たせたとしても、素晴らしいパットをすることだろう。

パット巧者(名人クラスの多数派)は『手と手首派』であるが、彼らは毎日パットするプロであり、彼らは両手にずば抜けた感覚を開発させている。あまり練習時間をとれない一般ゴルファーには、両手・両手首の自由を制限させた腕と肩によるストロークを勧める。これは強さをコントロールする最善の方法である。

自由な手はインパクトで多くの強さの変化を生み出す。特に緊張した局面において。

クロスハンデド・グリップ(=レフト・ハンド・ロー)は手首の活動を排除し、腕と肩によるストロークを構築する。強さをコントロールする方法としてはクロスハンデド・グリップはベストである」

 

【参考】「奇跡のパッティング・グリップ」(tips_70.html)

(December 04, 2016)



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