Golf Tips Vol. 52

●適切なグリップ圧

'Lighten up'
by Chuck Winstead ('Golf Tips,' December 1997)

「私(Chuck Winstead)の師のインストラクターJim Flick(ジム・フリック)はよくこう云った、『クラブの重さは450g以下だし、ボールときたら57g以下。これらを相手に暴力的になろうって、本気で考えてんの?』一生懸命になろうとすると緊張が生じる。緊張はどのスポーツにおいても大敵だ。

飛距離が長くストレートなボールを打つ条件はいくつかあるが、その基盤は適切なグリップ・プレッシャーである。正しくないグリップ・プレッシャーは手首、前腕部、肘などをきつくする連鎖反応の因になり、続いて上半身の筋肉を硬くし、クラブヘッドのスピードを落とし、ヘッドをボールにスクウェアに戻すことを難しくする。

【グリップ・プレッシャー確認手順】

1) クラブを握り、地面に直角に立てる(ヘッドが天を指す)。この場合はグリップ・プレッシャーが緩すぎることを確認しなさい。
2) そのままクラブを身体の前に倒して地面に平行になるように伸ばす。これはきつすぎることを確認しなさい。
3) 上の状態から45゜上にクラブを持ち上げる。この時が適切なグリップ・プレッシャーである」

これは非常にいいtipですね。Sam Snead(サム・スニード)の「緩く握ればフック、きつく握ればフェード」という、素晴らしいtipがありますが、では真っ直ぐ打つにはどの程度がいいのか、ずっと悩んでいました。このtipは簡単明瞭で、利用価値絶大です。しかし、考えてみたら私の「国定忠次@赤城山」は両手でクラブを45゜に上げ、ターゲットに向けていました。この時のグリップ・プレッシャーを維持すればいいわけです。ますます簡単。

(January 01, 2001)


●最適のスタンス

'Take a Stance'
by Laird Small ('Golf Magazine,' November 2000)

「足の幅をどの程度開いたら最適なのかは、非常に曖昧だ。“肩の幅”とよく云われるが、それは足の内側なのか、外側なのか?また、自分で見下ろした場合、それが肩の幅かどうかよく分らない。

私のスタンス決定法はこうだ。素振りをして、フィニッシュで止める。この時、あなたの両膝と両太股の内側は軽く接触しなくてはならない。両太股の間に隙間があれば、あなたのスタンスは広過ぎる。右膝が左膝より突出していれば、そのスタンスは狭過ぎる。

両膝と両太股が接触するかしないかのフィニッシュになるように、スタンスを調節する。それが、あなたの体型にぴったりの広さである」

(January 03, 2001)


●レイト・ヒットの研究・練習篇

65歳のオジンにアウトドライヴされて頭に来ました。まあ、当方もオジン化しつつあるわけですが:-)、ちゃんと年齢差を見せつけなければ…。ピュアスピン・ドライヴァーが何でい。Bubble 2の方が優勝回数は多いんだぜい。で、65歳を常時オーヴァードライヴするには、レイト・ヒットをマスターするしかないと思いました。

[Smith]

'Spin the top'
by Marshall Smith with David DeNunzio ('Golf Tips,' April 2000)

「ダウンスウィングの開始では、肩を廻すより前に両手を落とさなければならない。しかし、これはゴルフで最も難しい部分だ。私は息子がクラブを握れるようになってからすぐ、この動きを教え始めたが、彼が習得したのは15歳になった頃だ。それだけ練習が必要ということだ。

両手を落とすには、
1) ダウンスウィングで右手の内側によって右ポケットを擦り切らすように考える。

【編註】これは原文では"Think of wearing your right pocket out with the back of your right hand on the downswing."となっています。“右ポケット”というのはズボンのポケットだと思いますが、しかし、右手でズボンの右ポケットを擦るとしたら、右に屈んでベラボーなインサイド・アウトにしなければならず、全く現実的とは思えません。私は「レイト・ヒットの研究・解明篇」で「Fred Couples(フレッド・カプルズ)の右肘はインパクト直前まで右ポケットを越えない」ということを発見しました。こちらの方が妥当ではないでしょうか。

2) トップで右肘が地面を指していること。肘を引きつけておくことは自然に両手を落とすばかりでなく、スウィングを正しいプレーン上に保持しトップから打ちにいくことを防止する。

Marshall Smith(マーシャル・スミス、写真)は「どうしてもうまくいかない人は右脇の下にハンケチを挟み、それを落とさないようにスウィングする」という練習法を薦めます。確かにレイト・ヒットにはなるのですが、スウィング・アークが小さくなりそうな恐れを感じます。

'Special Delivery'
by Joe Thiel ('Golf Tips,' October 2000)

「クラブ無しで鏡の前に立つ。トップまで身体を廻してストップし、ダウンスウィングへの推移をスローモーションで実行する。体重を左へ移動させた時、両肩が戻るのを許してはいけない。下半身と、静止した上半身の分離を感じる。これは、現実的には非常に些細な動きだが、絶対に必要な動きなのだ。腰と共に戻ってしまう誘惑に抗すること。

同じスローモーションを6番アイアンを手に繰り返す。両肩を静止させる感じを掴むことから始める。何度か最後まで通してスウィングする。ここでの目標は、この新しい動きが以前のものと違うことを認識することだ。ダウンスウィングの開始で、両腕とクラブがインサイドに落ちることに気付くだろう。上半身、下半身の分離によって生み出された、ムチのような感覚も理解し始めるに違いない。

練習場でボールをティーアップし、7番アイアンを使う。ターゲットのやや右へ向うショットを指向する。これは過去のショットと反対のものだ。

練習の最後はメカニカルなことを考えないでアイアンを打つ。アドレスとターゲットだけに集中すること」

【おことわり】画像はgolftipsmag.comにリンクして表示させて頂いています。

(January 08, 2001、増補January 06, 2017、改訂January 06, 2019)


●ショート・ゲームのリズム

インストラクターLaird Small(レアード・スモール)のtip。

'Brush, Look and Hit'
by Laird Small ('Golf Magazine,' August 2000)

「ピッチングやチッピングに余計な時間をかけることは、ショットの助けにはならず台無しにするだけである。

私が勧める方式は"Brush, Look and Hit"(芝を一回掃いて、ターゲットを見、直ちに打つ)である。

ボールに歩み寄ったら、状況を注意深く検討し、どういうショット(ロブ、バンプ&ラン等)、およびどのクラブが相応しいか選ぶ。ターゲットに弧を描いて飛ぶ軌道、着地点、ランの長さを思い描く。ここだけがショート・ゲームで熟慮を要する部分である。即断をした場合、ボールをキッチリ打ったとしてもまずい結果になり易い。

数回、休みを入れずに、地面を軽く掃くように素振りする。ヘッドが芝にめり込んだり、空振りしたりしたら、適度に芝を掃くスウィングになるまで繰り返す。スムーズでイーズィなリズムを構築する。

掃くような動きが完璧になったら、ボールにアドレスし、ショットのイメージが鮮明になるまでターゲットを見る。目をボールに戻し、もう間を置かないでヒットしてボールを目標に送り届ける。こうすることにより、ゴルファーの心に忍び寄る邪魔な想念を阻止出来る」

(January 14, 2001、改訂January 06, 2019)


●自然のタイミング

「I Got Rhythm(リズムの研究♪♪♪)」でヴィデオの駒数を数えて、プロ達のスウィングのリズムを研究しました。私はTV映像が16mmフィルムの頃からのカメラマンですから、駒数を数えるというのはごく自然の成り行きでした。ティーチング・プロのFred Shoemaker(フレッド・シューメイカー)にとっては、ヴィデオで時間を計るというのは大変な“発見”だったようです。彼の「クラブ投擲レッスン」を未読の方は、まずそれをお読みになってから戻って来て下さい。

'Extraordinary Golf'
by Fred Shoemaker with Pete Shoemaker (Perigee Book, 1996, $12.95)

「ヴィデオ・テープは1秒間に30駒で回転するので、1駒は1/30秒を表示する。私のゴルフ・スクールの典型的な生徒の普通のスウィングとクラブ投擲を記録したヴィデオ素材により、スウィング各部の駒数をカウントしてみた。

【普通のスウィング】

バックスウィング:30駒
ダウンスウィング: 9駒
フォロースルー: 17駒

【クラブ投擲】

バックスウィング:26駒(普通のスウィング-4)
ダウンスウィング:13駒(普通のスウィング+4)
フォロースルー: 12駒(普通のスウィング-5)

これらの不一致は驚くべきものがある。普通のスウィングにおけるバックスウィング対ダウンスウィングの比率はおよそ3:1である。ところが、本能的かつ自然なクラブ投擲における比率は約2:1なのだ。何たる変化!

【編者註】「I Got Rhythm(リズムの研究♪♪♪)」で素材にしたプロ達のスウィングの比率は、【全て齣数】

ProBackswingDownswingRatio
Ernie Els (1995)28112.5:1
Fred Couples (1988)28122.3:1
Ben Crenshaw (1993)31093.7:1
Tom Kite (1993)37103.4:1
Tiger Woods (1999)22092.4:1
David Duval (1999)28093.1:1

典型的な普通のスウィングでは、ためらいがちで、過剰にコントロールされ、全体の中でバランスが悪い長さのバックスウィングとなっており、急速で早めのアンコックがあり、インパクトで身体とクラブが失速している。

クラブ投擲では、ダウンスウィングがゆっくり始まり、ボールに向って加速している。

二つのスウィングのタイミングの違いは“自己妨害”によって作られている。クラブ投擲では生徒は端的に目的を与えられている。生徒は細かい指示無しにどうすればよいか知っている。その結果、イーズィでパワフルかつ安定したスウィングとなっている。生徒一人に付き数回ずつ撮影したが、クラブ投擲のタイミングは各自常に一定していた。

普通のスウィングは全く別な話となる。ボールがあると、自己妨害の団体(希望、心配、恐れ、どうすべきかの知識、どうすべきでないかの知識、たら、れば、べき等)も同時に出現する。その結果、スウィングは自然なものから劇的に異なるだけでなく、安定性にも変化を来たす。4回のうち3回はタイミングが異なっていた。

生徒自身が「快適だ」というスウィングは自然のスウィング(クラブ投擲)に近いものだった。

この教訓は明白だ。誰かのスウィングやタイミングを真似すべきではない。自分のタイミングを見つけることだ。

ところで、ここまでの説明を読んで、文字通り2:1の比率のタイミングにしたいと思われるかも知れない。次第に加速するスウィングにしたいと望まれるかも知れない。それはよくある傾向なのだが、しかし自制されたい。

私は生徒達にこう云う、『どうクラブを振ったらいいかなんて誰も知らないのだ。スウィングに参加する筋肉の数量は我々の理解を超えるものである。あなたはどうしたらいいかの見当もつかない。しかし、実行は出来る。知識ではなく、経験がものを云うのだ』」

(January 18, 2001)


●視覚の死角

検眼医であり、ゴルフを始めとする各種スポーツの視覚のコンサルタントを務めるDr. Craig Farnsworth(クレイグ・ファーンズワース博士)によるパットの際の方向と距離を正しく合わせる方法。

'Golf Channel Academy Live'
by Dr. Craig Farnsworth ('The Golf Channel')

パッティングで、ターゲット・ラインから一歩下がってカップを見ながら素振りをし、一歩上がってアドレスする人が多い。素振りの時のターゲット・ラインを脳が記憶しているので、この場合角度にズレが生じる。ターゲット・ラインの後方で素振りをするか、全く別の場所で素振りする方がよい。

パターヘッドを完全にスクウェアに添えるには、ターゲットが見えないように利き目でない方の目を閉じてアドレスする。

アドレス後ラインを見る際、リアルタイムでボールが転がる様(さま)を見る(スピードの緩急も合わせる)。これが実際の距離感を脳にインプットする。

'See for yourself'
by Dr. Craig Farnsworth ('The Golf Magazine,' October 1997)

同じ筆者による「距離感養成法」のヴァリエーションです。練習グリーンか居間でコインを20フィート(6m)ほどの距離に投げる。その位置を記憶し、目を閉じてコインに歩み寄る。右にズレる人は両目がターゲット・ラインの内側に位置する傾向があり、ボールをプッシュし易い。左にズレる人は、その反対でプル。

方向が正しく、行き過ぎたり手前だったりする場合、目の位置は正しい。ターゲット後方からボールまでの距離を再確認する。

ショートする場合は、立って距離を推定するようにする。しゃがんでラインを読むと距離を短く見積もりがちになる。

実際に練習グリーンでやってみました(コインではなく、ボールを使いました)。私はショートしがちな方でしたから、10歩と見積もったら12歩という風に上乗せししましたが、それでいい場合と、まだ少ない場合もありました。30分ほど、この特訓をやった後パッティングしてみたら、距離感は抜群に良くなりました。いつまで保つか分りませんが:-)。

(January 20, 2001、追補May 30, 2015)


●ウェッジの極意

Marshall Smith(マーシャル・スミス、写真右)は65歳見当のティーチング・プロで'Golf Tips'の常連ライターの一人。過去にGary Player、Chi Chi Rodriguez、Craig Stadlerなどをコーチし、現在はMatt Gogel、Glen Dayの面倒を見ているそうです。

'The right way to start your season'
by Marshall Smith with David DeNunzio ('Golf Tips,' February 2001)

[Smith]

「一月となると、我々の誰もが来るゴルフ・シーズンへの計画を練る。コースで何を達成するか考えるには適切な時期である。我々の99.9%は更に上達したい、ハンデを数打減らしたいと念じる。結構。残念なのは、それは去年の一月にも念じたが達成出来なかった計画であることだ。しかし、今年は違う。今年は、あなたは正しい方法でシーズンをスタートする。サンド・ウェッジの使い方を学ぶのだ。

Byron Nelson(バイロン・ネルスン)は云った、『サンド・ウェッジが正しく打てれば、他の全てのクラブで同じことが出来る』。冬の間、TVの側にウェッジを置いておく。CMの際クラブを握ってコック、アンコックを繰り返し、快適な感覚を作り出す。時々、裏庭で小さなスウィングによって草の上の雪を薙ぎ払う。私の関心は加速すること、タイミング、そしてエフォートレスな動きだ。信じなさい。こういう小さな練習が大きな配当となって返って来るのだ。

気候が良くなったら、先ず考えるのはショート・ゲーム。練習場にはサンド・ウェッジ一本だけ持って行く。裏庭でやっていたように腰の高さのスウィングを続け、加速することに集中する。ショットを通じて加速することの重要性を知らずして、一人前のゴルファーとは云い難い。

もう一つ大事なのは、"Down and through"(下へ、そして貫く)という感覚だ。ディヴォットをチェックせよ。コースの管理者はこれを読んで苦々しく思うだろうが、私はあなたに大きいディヴォットを取れと云いたい。芝の心配をしなさんな。すぐ生えて来る、保証する。ディヴォットを取ることは、それは同時に"Down and through"がスウィングに染み込んだことを意味する。

ハーフ・スウィングであっても、加速のためには右肩がアクティヴでなくてはならない。ダウンスウィングで右肩は顎に当たるほどであるべきだ。大抵のアマチュアは、右肩がターゲットに向う動きをしない。

次に、スウィングの長さを変え、手を肩の高さにする。サンド・ウェッジのスウィングは狭いスウィングである。「長いスウィング」ではあるが、「ワイドなスウィング」ではない。開始と同時に手首を折る。腕を緊張させては加速させることが出来ないので注意。

セットアップの要点としては、屈み込まず背を伸ばすこと。顎も上げる。膝を曲げないで、単にリラックスさせる。

数週間にわたってセットアップ、加速、タイミングの練習をした後、30ヤードのピッチングの練習に移る。ラウンドで最も多いのは20〜50ヤードのショットだ。これらがボギーをパーに、パーをバーディに変える。低いボールを打ちたければ後方の足の前にボールを置く。高いボールを打ちたければボールはスタンス中央。更に高く上げたければややフェースを開き、逆により低めのボールを打ちたければフェースをかぶせ気味にする。

アマチュアが高いボールを打つと、ショートするのが常である。カップを狙うのではなく、ピンのてっぺんを狙うように打ちなさい。

短いスウィングにおいては手がリードする。手に関して私のベストの助言は、『ターゲットと握手しなさい』というものだ。クラブをヒッティング・ゾーンを通過させつつ、ターゲット・ラインに立っている友人に向って手を伸ばし、握手するイメージだ。これはクラブを低く保ち、いい具合にボールをつまみ上げることが出来る。

辛抱強くウェッジの練習を続け、ショート・ゲームが進歩し、前シーズンの感覚が戻って来たとすれば、他のアイアンやウッドもスムーズでエフォートレス、かつパワフルに打てるようになっている筈だ。スコア・メーキングは手堅いウェッジによって始まる」

この記事を読んで、Marshall Smithの他の記事が気になりました。で、'Golf Tips'のバックナンバーを調べたら、もう一つ驚きました。1999年の春にも似たような記事を書いていて、「ターゲットと握手」もちゃんと出ていたのです。あまり有名でないオジンなので、ちゃんと読まなかったようです:-)。こちらには「右手だけの練習」というのが出ていました。

'Spring Cleaning'
by Marshall Smith with Tom Ferrell ('Golf Tips,' May 1999)

「ウォームアップに一番いいのは右手だけを使う方法だ。グリップを半分以下に短く握り、短いスウィングでいいテンポだけを追求する。右肘はテイクアウェイでは身体近くを通り、ターゲットへと振り抜かれつつ伸ばされる。友人と握手するイメージ。いい感じになったら、右手だけで15〜20ヤードを打つ。スクウェアに打つように集中すること」

【おことわり】画像はgolftipsmag.comにリンクして表示させて頂いています。

(January 22, 2001、改訂January 01, 2017m、増補January 06, 2017)


●バックスピンをかける

プロ達のピンにスルスルと寄って行くバックスピンは魅力的です。誰しもが出来れば真似したいと思っている筈です。以下にその方法を集めてみました。

'Little Red Book'
by Harvey Penick with Bud Shrake (Simon & Schuster, 1992, $20.00)

「アヴァレージ・ゴルファーがTommy Armour(トミイ・アーマー)にバックスピンをかける秘訣を尋ねた。Tommy Armoourはこう云った、『こちらから聞きたいのだが、140ヤードのアプローチを打った時、通常ピンをオーヴァーするかね、それともショート?』アヴァレージ・ゴルファーは『ほとんどショートです』『じゃあ、どうしてバックスピンが必要なわけ?』とTommyは云った」

これは耳が痛い話です。ただ、私の場合、バックスピンまでは要らないのですが、ウェッジ・ショットはワン・バウンドぐらいで止まってほしい。そのためにはバックスピンのかけ方が役立ちそうに思えます。ずっと前の『アルバ』のアプローチ特集に「スピンをかけるには緩く握ったグリップをインパクトでギュッと締める」というのが載っていましたが、これは真似出来ませんでした。コントロール不能。その後、偶然の結果を採用したのが「変則ロブ」で、これはうまく行くと寄ってくれましたが1〜4バウンドぐらいの幅があって、計算が難しかった。

Dave Pelz(デイヴ・ペルツ)はカット・ロブというのを紹介していました。フェードを打つようにアウトサイド・インに振って、転がりを減らす方法です。これは勾配のきついグリーンの上につけてしまった場合には、否応なくやらざるを得ないのですが、距離の案配が相当難しい。ショートしがちなのです。次の記事はなかなか説得力があり、方向・距離のコントロールもし易いので、いい結果が期待出来そうです。

'Spin it, stop it, drop it'
by Tom Ward with Russ Pate ('Golf Tips,' May 1999)

「ショート・アプローチにおいてスピンをかける鍵は、浅い角度でボールを打つことだ。そのためには、バックスウィングで直ちに前腕部をターゲット・ラインの内側に誘導し、ついで両脚(特に右膝)でダウンスウィングをリードする。このスウィング・プレーンはスクウェアなインパクトを可能にするので、余計な調整は全く必要無い。

 

下半身が上半身をリードする。上半身は下半身に全てを任せて受け身でいなければならない。

ピッチング・ウェッジやサンド・ウェッジの理想的スウィングは、タイトで、身体にからみついたような、コントロールされたものである。高い、フル・フィニッシュは無用である。

【留意点】
1) スピンをかけようと大きいスウィングをするのは間違い。これは正確さと距離のコントロールを失う。
2) 短いアプローチ・ショットでは、ボール位置は両足の中間よりやや後ろであって、絶対に前方ではない。
3) 上半身を使うと鋭角のダウン・スウィングになり、ダフるかボールを裂くようなショットになり易い。

以下は100ヤード以内のウェッジ・ショットでより多くのスピンとコントロールを生み出す方法である。

【バックスピンへの5ステップ】

1) クラブを短く持つ。ヘッドを制御する感覚が得られる。
2) アドレスで、前以てインパクトの角度を両手首で作っておく。このコックをスウィングの間中保持するように。両手、両手首はスウィングの間、使わない。これがクラブフェースをスクウェアに保つ秘訣である。
3) クラブをインサイドに引く。
4) しっかりした右膝の上にテイクアウェイする。膝の柔軟性はスウィングの間中、一定に保つ。
5) ボールへ向う右膝の動きがダウンスウィングをリードする。これはインパクトでの肩の位置を水平にし、理想的な浅い角度のヒッティングを可能にする。上半身が下半身にリードされている限り、アドレスした通りのインパクトが迎えられる。

以上が最大限にスピンを生むテクニックである。もし、低い軌道がお望みならフェースをクローズに、高い軌道が欲しければフェースを開く」

[icon]

私はここ数週間この方法を試していますが、上手く行くとこれは凄いです。ピンに絡みます。うまくいかないとホームランあるいはザックリで30cmしか動きません。ラウンド中、ナイス・ショットとミスが代わる代わる出現するので、ある時はプロ・ゴルファー、ある時は超ビギナー…という、目まぐるしい浮き沈みを体験します。

しかし、コツを発見しました。左肘に鉄筋が入っているかのように、絶対曲げてはいけないのです。真っ直ぐ、ロボットのように保持します。力加減ですが、やはりスピンをかけなくてはいけないのでディヴォットを(取らなくてもいいが)取れる程度の力加減にします。私は主にロブ・ウェッジを用いているので、バックスウィングをそう大きくしなくてもボールはかなり上がります。私の技量ではバックスピンにはならず、2バウンドして30cmほど転がって止まる感じ。ヴィデオに撮ってみたら、まだ下半身リードが顕著でないので、それでバックスピンにならないのでしょう。しかし、正確に打つコツは呑み込めたので、練習次第では非常に強力な武器になりそうです。

(January 24, 2001、増補May 30, 2015)


前頁 ← | → 次頁



 Copyright ©  1998-2019   高野英二  (Studio BE)
[Mail]
 Address: Eiji Takano, 421 Willow Ridge Drive #26, Meridian, MS 39301, U.S.A.