いい本を見つけました。「発音を間違えやすい言葉」、「混同しやすい言葉」、「単語とフレーズの誤用」、「スペルを間違えやすい言葉」、「重複語」、「文法と句読法の誤用」、「誤用のトップ10」(後の二つは極めて短いですが)…こういった内容で新書判程度の128頁、お値段はたったの$7.95だ、さあ買った、買った、持ってけ、ドロボー!と云いたいところですが、アラバマ州の本屋が出しているローカル本のようで、今のところamazon.comで検索しても出て来ません。もし、お近くの洋書コーナーで見つけたら、ためらわずにお買いになることをお薦めします。 'What Not to Say!' 似たような内容の本は日本にもあるでしょうが、先ず高いでしょう。そして、当然ながら日本人向けに編集されていることでしょう。この本はアメリカ人向けに作られています。ということは、平均的アメリカ人がどのような間違いを冒しているかが分るということです。いやあ、呆れますよ。アメリカ人の英語ってこんな程度なのか!とびっくりします。で、自信がつきます。元気が出ます。そういう意味でもお薦めなのです。 《発音》の項では「"often"は"t"を発音しない」とあります。私の周りのアメリカ人のほとんどは「オフトゥン」なので、私も「郷にいれば…」にしようか?などと思っていましたが、やはりこれは「オフン」なのです。日本人で「オフトゥン」と発音する人は、帰国子女か「おれはアメリカに留学したんだぜい」と肩をそびやかす輩だけでしょうけど。 《混同》の項では「the Philippines(フィリピン諸島)の人々はFilipinos(複数)である。文字(PHとF)を入れ替えてはいけない」とあります。真ん中の"p"の数も違いますね。私はフィリピンに行ったこともあるのに、全く気がつきませんでした。 「道徳」は"moral"で、語頭にアクセントがあり、「やる気」は"morale"(語尾に"e"が付く)で真ん中にアクセント。確かにこれなどは混同し易い。 「thatとwhichの使い分け」というのが役に立ちます。"A candidate that is not supported by his party will not succeed."と"The candidate, which received his party's endorsement, is rated high in the polls."という例のように、前者(that節)は欠くべからざる情報を付け加えているが、後者(which節)は欠くべからざる情報ではなく、無くても差し支えない。そういう違いだそうです。 《文法と句読法の誤用》の中の「数字」の項では、 昔、コンピュータ用スペルチェッカーは有料の独立したソフトでした。そういう製品には「弁護士用」とか「ビジネス用」とか、色々なカテゴリーがあり、その設定次第で「こう云い換えなさい」という選択肢が変化します。しかし、私などは99.99%「口語」でしたから、そういうカテゴリー別チェックをありがたがったことはありません。文法チェッカーというものもありますが、これはほとんど当てになりません。「受け身を使うな」とか、せいぜい単数・複数の混在を指摘してくれる程度です。 私はアメリカに住んでいるせいで、やりとりするメールの半分はアメリカ人相手です。数年前、そういう英文メール作成に自信を持ち始めた頃は、いちいちスペルチェッカーを使いませんでした。面倒だし、自分は間違いはしないと思っていましたし。 ところが、最近のMacintoshに付属する'Mail'(一般には'Apple Mail'と呼ばれる無料ソフト)を使い出してから、状況は一変しました。そのスペルチェッカーを使ってみると、私のスペルは相当いい加減だったことが分ったのです。今になって恥ずかしい思いをしています。 既に購入済みのスペルチェッカーや文法チェッカーのアップデートは止め、今はこの'Mail'一本槍にしています。電子メールでない時もこのソフトに原稿を流し込んでスペルをチェックします。タダというのが凄いし、しかも結構ちゃんとチェックし、いくつかの書き換え候補を提示してくれるのです。よく使う固有名詞や略語などを無視させる機能もあります。ありがたや。 鯉も英語になってしまいました。御覧の新聞記事には「"koi" or "nishikigoi"」と書いてありますので、黒っぽい食用の"carp"と区別して、錦鯉を"koi"と称しているようです。 広島カープという球団がありましたが、この球団は「野球は複数の人間で行うものだから…」と、登録する時に「広島カープス」としたところ、広島の大学生や教授たちから「"carp"は単複同形なので、“カープス”はおかしい」と批判され、「広島カープ」になったそうです。しかし、『研究社 新英和中辞典(第六版)』にも、『研究社 リーダーズ英和(第二版)』にも「(複)〜、〜s」となっていますし、'Longman Dictionary of Contemporary English'にも"carp or carps"とあるので、単複同形と云い切ることは出来ないようです。 なお、『研究社 新英和中辞典』には"carp"について「英米では泥の中に住む汚い魚として、必ずしもイメージはよくない。食用にもされるが、あまり上等な魚ではないとされる」とあります。アメリカ人が"koi"という言葉を輸入した背景には、泥臭い"carp"ではなく錦鯉の綺麗なイメージを強調したいという意図があったようです。広島カープについて、私はずっと黒っぽい鯉のイメージを抱いていました。それで正しかったとすると、この球団のイメージは英米人にはあまりよくなかったことになります。 コンピュータやその周辺機器のカタログを見ていると、「$135.00は断然安い!」と思わされる商品説明の最後に、小さな文字で"Price after $30.00 manufacturer mail-in rebate. Price before rebate is $165.00."などと書いてあるものがあります。「正札は$165.00だが、製造会社が$30.00を"mail-in rebate"で払い戻す」という意味です。この"mail-in rebate"というのは、製品に付帯する購買証明書に販売会社のレシートを添えて送ると、製造会社から小切手が送られて来るというシステムです。これが実は曲者で、何ヶ月も待たされ、あげくに何も送って来ないという会社が多い(こちらも忘れてしまって気がつかない)。事実、私の友人の一人はそういう目に遭い、「もうここの製品は買わない!」と怒っていました。勿論インチキばかりというわけではなく、大手通販の"mail-in rebate"はちゃんと約束のものを送って来ます(やはり処理は遅いですが)。 TVのコマーシャルを見ていると、「お、安いじゃん!」とその気にさせられるものがあります。こういうCMは大抵、「一時間以内に電話してくれた方には、○○を無料サーヴィスします。今すぐ、この無料電話番号をダイアルして下さい」とデカデカと電話番号が表示されます。で、電話すると、$34.99だと思った製品が何と$133.96だったりします。実はCMでは"4 Easy Payments of"という文句が$34.99の上に小さく表示されていたのに気がつかなかったのです。四回分割払いの一回分だけを大きく見せるので、「安い!」と思わされてしまう仕掛けです。 上の「一時間以内に電話」というのも嘘ですね。アメリカは東海岸と西海岸では三時間の時差がありますし、どの地域でCMが見られたか分らない筈です。要するに「あまり深く考えないで早く注文してくれ」と急かしているだけなんですね。 'Eats, Shoots & Leaves' (by Lynne Truss, Gotham Books, 2003, $17.50)という本があります。イギリスで出版され、ノンフィクションのベストセラーとなり、アメリカ版も売れているそうです。 タイトルの由来は、裏表紙に以下のように記されています。 「パンダがコーフィー・ショップにやって来た。彼はサンドイッチを注文し、食べ、それからピストルを取り出すと天井に向けて二発ぶっ放した。 『何だってんだ?』とウェイターが困惑して聞いた。パンダは出口に向かっていたが、ひどい句読法で書かれた野生動物マニュアルをウェイターめがけて肩越しに投げた。『おれはパンダだ』ドアのところで彼が云った。『読んでみろ』 ウェイターはパンダに関する部分を探し出し、次のような説明に出くわしたのだった。 "Panda. Large black-and-white bear-like mammal, native to China. Eats, shoots and leaves."(パンダ:白と黒の模様の、熊のような哺乳動物。中国原産。食べて、撃って、去って行く)」 "Eats"の後にカンマが無ければ、「若枝と葉を食べる」と正しい説明になるところを、余計なカンマが無用の位置にあるために同音異義語で漫画になってしまったというお話。 実際には、この本は真面目なもので、イギリス人の書き言葉における句読法の混乱(無知)に警鐘を鳴らすのがテーマです。上のように滑稽な話ばかりを集めた本ではありません。 メールにせよ、ウェブ頁にせよ、英文を綴る時にいつも疑問に思うことがありました。括弧を使う時に前後にスペースを入れるべきかどうか?ということです。それからダブってしまうピリオドの問題もあります。次の例文のどれが正しいか、あなたも選んで下さい。
1) I have a car(It's old, though). 【括弧の前後に空白を置かない】 元高校英語教師Diane(ダイアン)にこれを見せましたら、正しいのは(5)だけだそうです。ま、ピリオドが二つ続く(3)や(6)はかっこ悪いので見当がつきますが、(4)も駄目というのは意外でした。彼女の説明では、二つの文に一つしかピリオドがないのがいけないし、括弧内の文にもピリオドが必要だそうです。日本語の文ならよく見ますけどね(たまに)。←こんな風に。なお、Dianeも一目見るなり判断を下したわけではなく、文法書を紐解いてから正解を教えてくれたわけで、アメリカ人にも難しい問題だったようです。 空白についてですが、私が使っているApple社製メール・ソフト付属のスペル・チェッカーでは、 "I have a car(It's old, though)."のように書くと、必ず"car(It's"を一語としてとらえ、修正するように忠告されます。"car (It's"と一字空ければ文句は云われません。 なお、括弧の中が文(主語+述語)ではなく、単に日付や補足の単語の場合はピリオドはつけない。 括弧が文中にある場合、それが主語+述語で構成されていても、その文は大文字では始めない。ピリオドもつけないが、クエスチョン・マークは含めてよい。 アメリカで彼岸花(cluster-amarylis)を見た時はびっくりしました。日本独特のものだとばかり思っていましたので。しかし、よく見ると、アメリカにも一杯日本風なものが溢れています。以下は主に私の住む南部の町の印象です。 つつじ(azalea)が先ず第一。これはThe Masters Tournament(マスターズ・トーナメント)のゴルフ場の名物ともなっています。こぶし(magnolia)はヴァージニア州からテキサス州にかけての平野部に自生するポピュラーな花です。ミシシッピ州とルイジアナ州の州花はこぶしで、特にミシシッピ州の愛称は"Magnolia State"です。Japanese magnoliaと呼ばれる園芸種も人気があります。こぶしは優雅で美しい南部女性の象徴ともなっています。藤(wisteria)も野生やら園芸種やら、色々見られます。椿(camelia)も、そう多くはありませんが、あることはあります。色もいろいろ。紫陽花(hydrangea=ハイドレインジア)も結構多い。 さるすべり(crape myrtle=クレイプ・マートル)は南部の名物と云ってもいいのではないでしょうか?町中に溢れています。ただし、日本のさるすべりのように太い幹のはなく、太いように見えても数本まとめて植えたものだったりします。まとめて植えると、赤、白、紫の花が一本の木に咲いているように見えます。 モミジ、カエデ(maple)もありますが、紅葉の美しいJapanese mapleが珍重されています。 桜(cherry tree)はWashington D.C.では素晴らしい見ものですが、ああいう並木は普通ありません。私の町には何本と数えられるほどです。桃(peach tree)は豊富です。Atlantaの町を走るとPeachtree Streetばかりです。 私の住んでいるところの近くの道路端に蒲(がま、cattail)が自生しています。蒲なんて、日本でも相当田舎へ行かないと見られないんじゃないでしょうか?あ、私の町が田舎だということか:-)。 私の町は"pine belt"(パイン・ベルト)の一角にありますが、とにかく南部には松の木(pine tree)が多い。もっとも、日本の松のように太くなるのは少ないようです。竹(bamboo)も笹竹がほとんどですが、あります。私は見たことはありませんが、梅もあるそうです。 葛(くず、kudzu)は、昔の博覧会に日本代表が木陰を作る材料に持ち込み、アメリカの人々が分けて貰ったのだそうです。ニュー・ディールの建築ブームの時、道路の土留めとして葛が使われ大成功でした。しかし、その葛はどんどん広がり、今やその侵略を防ぐ手だてがないという状態になっています。"kudzu"のあだ名は"beautiful nuisance"(美しい厄介もの)です。 私の町の近くで日本の柿(Japanese persimmon)を栽培している農家があります。わざわざ日本から輸入したものだそうです。これは甘いですが、アメリカの柿は渋いです。 大規模食料品店では椎茸(shiitake mashroom)やえのき茸(enoki mashroom)を売っています。アメリカ人がどのように食べるのか知りません。松茸の値段を聞いたら卒倒するでしょう。大根(daikon)も買えます。ネギ(green onion)は「万能ネギ」にあたるものですが、これはどこでも売っています。 こう見てくると、日本にあってアメリカに無いものはあまり無いようです。 元高校英語教師のDiane(ダイアン)がくれた英文法問題集。全535頁の本なのですが、各頁が六段に区切られており、それぞれの段に一問ずつ問題があります。例えば、119頁から始まる第23課は「分詞の用法」で、以下38問の問題が続きます。只の問題ではなく、先ず用法を易しく説き、噛んで含めるような問題が配列されています。 Present and past participles, as we have seen, are forms of verbs that serve as adjectives. Now we look at verbs that have crossed over into noun territory. Tennis is good exercise. Tennis is an ordinary noun. It is the subject of the verb ...... 上の.......のところに答えを書きます。で、頁をめくると左に答(is)が載っていて、右に次の問題があります。 Tennis is good exercise. Both Tennis and Walking are nouns used as subjects of the verb is. Which one of these two italicized nouns was formed from a verb? .................... こうして、どんどん頁をめくって行く問題集なのです。38問終わると、自然に第24課「不定詞の用法」に続きます。こうして全3,121問を終える頃には、英文法の知識が格段に深まるという仕組みです。 非常にいい本です。アメリカの学校の副読本に使われていたそうですが、残念ながら現在は絶版です。amazon.comを見ると、古書としてならいくつかのヴァージョンが入手可能なようです。 'English 3200' $41.75 注文する場合は、書き込みがないかどうかを売り主に確認する必要があります。解答が記入されていては意味がありません。 又もや恥かき体験から。あるアメリカ国内ロケの前に、日本のディレクターとかなりの数のメールを交換していました。そのディレクターが「既に転送したBetty先生のメールでお分かりのように…」と書いて来たので、過去のメールを全部読み返しましたが、Betty先生からのメールというのは見当たりません。てっきり、そのディレクターの手落ちだと思った私は、「そういうメールは転送されて来ていない。至急送って頂きたい」と、いささか抗議の意を込めて返事しました。 実はBetty先生のメールというのはちゃんと届いていたのです。Elizabethナントカという名前で…。Elizabethのニックネームの一つはBettyなので(私はLizとBethしか知らなかった)、英語に堪能なそのディレクターはごく自然に「Betty先生」と呼んでいたのでした。アメリカに住んでいても、ニックネームと本名の関係なんて以下の表の中の20個ぐらいしか知りませんでした。こういう知識もないと、とんだ人違いをしてしまうことを悟りました。 表でお分かりのように、一つの名前に対し様々なニックネームが存在します。当人がどれを好むのかは、家族や友人の呼び方から察するのが一番です。Michael(マイケル)というあるアメリカ人は、「Mike(マイク)と呼ばれるのは嫌いだ」そうで、Michaelと呼ばなくてはなりませんでした。対照表にあるからといって、勝手にニックネームで呼ぶのは大怪我のもとです。 アメリカ人のある男が、「Andyのように語尾が-yの場合は男、-ieの場合は女である」とまことしやかに私に説明してくれ、私も数週間それを信じました。しかし、これが真っ赤な嘘であることは下の対照表で一目瞭然です。日本人が外国人に「“じゅん”とか“しのぶ”というのは女の名前だ」と断言するのに似た間違いです。 以下はニックネーム→本名の順ですが、本名からニックネームを探したい場合はブラウザの「検索」メニューを使って下さい。 Abe Abel or Abraham(男) Abby Abigail(女) Ada Adaline or Adeline(女) Addie Adeline(女) Aggie Agnes(女) Al Albert, Aldrich, Alan or Alfred(男) Aleck Alexander(男)、Alexandra(女) Alex Alexander(男)、Alexandra(女) Amy Ameria(女) Andie Andrew(男)、Andrea(女) Andy Andrew(男)、Andrea(女) Annie Ann or Anne(女) Archie Archibald(男) Art Arthur(男) Bobbie Barbara(女) Barby Barbara(女) Becky Rebecca or Rebekah(女) Bella Isabel(女) Ben Benedict or Benjamin(男) Benjy Benjamin(男) Benny Benedict or Benjamin(男) Bernie Bernard or Barnard(男) Bert Albert, Bertram, Delbert, Elbert, Gilbert, Herbert, Hubert or Robert(男)、Bertha(女) Bertie Albert, Bertram, Delbert, Elbert, Gilbert, Herbert, Hubert or Robert(男)、Bertha(女) Berty Albert, Bertram, Delbert, Elbert, Gilbert, Herbert, Hubert or Robert(男)、Bertha(女) Bess Elizabeth or Elisabeth(女) Bessie Elizabeth or Elisabeth(女) Bessy Elizabeth or Elisabeth(女) Beth Elizabeth or Elisabeth(女) Betsy Elizabeth or Elisabeth(女) Betty Elizabeth or Elisabeth(女) Bev Beverlee, Beverley or Beverly(女) Bill William(男) Billy William(男) Bob Robert(男) Bobbie Barbara or Roberta(女) Bobby Robert(男) Brad Bradley(男) Briddy Bridget(女) Briddie Bridget(女) Cal Calvin(男) Carrie Caroline(女) Cass Casandra(女) Cassie Casandra(女) Cathy Catharine or Catherine(女) Chet Chester(男) Charlie Charles(男) Chaz Charles(男) Chris Christiana, Christina or Christine(女)、Christopher(男) Chuck Charles(男) Cindy Cynthia(女) Cissy Cecilia or Clarissa(女) Clara Clarinda(女) Cleo Cleopatra(女) Cliff Clifford or Clifton(男) Connie Constance(女) Cornie Cornelia(女) Curt Curtis(男) Dan Daniel(男) Dave David(男) Davey David(男) Davy David(男) Debbie Deborah(女) Debby Deborah(女) Denny Dennis(男) Dick Richard(男) Doll Dorothy(女) Dolly Dorothy(女) Don Donald(男) Donny Donald(男) Dora Dorothea, Dorothy or Theodora(女) Dot Dorothy(女) Doreen Dorothy(女) Dotty Dorothea or Dorothy(女) Doug Douglas(男) Ed Edgar, Edmond, Edmund, Edward or Edwin(男) Eddie Edward(男) Eli Elijah or Elisha(男) Eliza Elizabeth or Elisabeth(女) Elsie Alice or Alicia(女) Elaine Elenor(女) Elsie Elizabeth or Elisabeth(女) Ellen Elenor(女) Elsa Elizabeth or Elisabeth(女) Emily Ameria(女) Emma Emily(女) Ernie Ernest(男)、Ernestine(女) Essie Esther(女) Etta Henrietta(女) Eva Evelin or Evelyn(女) Eve Evelin or Evelyn(女) Evie Evelin or Evelyn(女) Fan Fanny(女) Fannie Fanny(女) Fanny Frances(女) Fay Faith(女) Flo Florence(女) Fran Frances(女)、Francis or Franklin(男) Frank Francis or Franklin(男) Fred Frederick(男) Freddy Frederick, Alfred or Wilfred(男) Fritz Frederick(男) Gail Abigail(女) Gene Eugene(男) Geoff Geoffrey(男) Gerry Geraldine(女) Gerty Gertrude(女) Getchen Margaret(女) Gil Gilbert(男) Ginger Virginia(女) Ginny Virginia(女) Grace Gracia(女) Greg Gregory(男) Greta Margaret(女) Hal Henry(男) Hank Henry(男) Hannah Joanna or Johannah(女) Herb Herbert(男) Harry Henry(男) Hatty Harriet(女) Hetty 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Mathew or Matthew(男) Matty Martha(女) Max Maximilian(男) May Margaret(女) Meg Margaret(女) Mel Melvin(男)、Melanie(女) Mick Michael (男) Micky Michael (男)、Michelle(女) Mike Michael(男) Millie Ameria(女) Milly Mildred(女) Minnie Margaret(女) Mitch Mitchell【姓】 Molly Mary(女) Monty Montgomery(男) Mose Moses(男) Nat Nathaniel(男) Nancy Ann(女) Nann Ann(女) Nanette Ann(女) Nanny Ann(女) Nathan Jonathan or Nathaniel(男) Ned Edmond, Edward or Edwin(男) Nell Eleanor, Ellen or Helen(女) Nellie Eleanor, Ellen or Helen(女) Nelly Eleanor, Ellen or Helen(女) Netta Janet(女) Nettie Janet(女) Nick Nicholas or Nicolas(男) Nina Ann(女) Nora Noreen(女) Norm Norman(男) Pam Pamela(女) Pat Patrick(男)、Patricia, Martha or Matilda(女) Patsy Patricia(女) Patty Martha or Patience(女) Peg Margaret(女) Peggy Margaret(女) Percy Percival(男) Phil Philip(男) Polly Paula or Paulina(女) Ralph Raphael(男) Randy Randol, Randoll or Randolph(男) Ray Raymond or Raymund(男) Reggie Reginald(男) Rich Richard(男) Rick Richard(男) Ricky Richard(男) Rob Robert(男) Robbie Robert(男) Robin Robert(男)、【女性の正式名としてのRobinもあり】 Rod Rodney(男) Ron Ronald(男) Rosa Rosalyn or Rosalinda(女) Rose Roseann or Roseanna(女) Russ Russel or Russell(男) Sadie Sarah(女) Sally Sarah(女) Sam Samuel(男)、Samantha(女) Sammy Samuel(男) Sandy Alexander(男)、Alexandra or Sandra(女) Sara Sarah(女) Saul Solomon(男) Sid Sidney(男) Sonia Sophia(女) Sophie Sophia(女) Stan Stanley(男) Stella Estelle or Estella(女) Steve Stephen or Steven(男) Sue Susan or Susanna(女) Susie Susan or Susanna(女) Suzie Susan or Susanna(女) Suzy Susan or Susanna(女) Tad Theodore or Thaddeus(男) Ted Theodore or Edward(男) Teddy Theodore(男) Terry Terence or Theodore(男)、Teresa or Theresa(女) Tess Teresa or Theresa(女) Tessie Teresa or Theresa(女) Tilda Matilda(女) Tilly Matilda(女) Tim Timothy(男) Tom Thomas(男) Tommy Thomas(男) Tony Anthony(男)、Antoinette or Antonia(女) Tonya Antonia(女) Trudy Gertrude(女) Vern Vernon(男) Vi [ヴァイ] Viola or Violet(女) Vic Victor(男)、Victoria(女) Vicky Victoria(女) Vince Vincent(男) Vinny Vincent(男) Wal Walter(男) Walt Walter(男) Wally Wallace(男) Wes Wesley(男) Will William, Willard or Wilbur(男) Willie William(男) Winnie Winfred(女) Woody Elwood(男) Zach Zachariah(男) Zack Zachariah(男) 私は日本では「茨城県人」で「水戸市民」だったり、「北海道民」で「札幌市民」、「東京都民」で「港区民」だったりしました(ほかに名古屋と福岡もあり)。現在はMississippian(ミシシッピ州民)でありMeridianite(Meridian市民)です。アメリカの場合、州に住む人の総称はなかなか難しい。語尾に-nあるいは-anを付けるというのが一応の原則ですが、そうとも云い切れません。*印が付いたものは変則的な表記をする州です。 Alabama: Alabamian(*) Alaska: Alaskan Arizona: Arizonian(*) Arkansas: Arkansan California: Californian Colorado: Coloradan(*) Connecticut: ??? Delaware: Delawarerrean or Delawarerrian(*) District of Columbia: ??? Florida: Floridan or Floridian(*) Georgia: Georgian Hawaii: Hawaiian Idaho: Idahoan Illinois: Illinoisan or Illinoian or Illinoisian (*) Indiana: Indianan or Indianian(*) Iowa: Iowan Kansas: Kansan(*) Kentucky: Kentuckian Louisiana: Louisianan or Louisianian(*) Maine: Mainer(*) Maryland: Marylander(*) Massachusetts: ??? Michigan: Michiganian(*) Minnesota: Minnesotan Mississippi: Mississippian Missouri: Missourian Montana: Montanan Nebraska: Nebraskan Nevada: Nevadan or Nevadian(*) New Hampshire: New Hampshirite(*) New Jersey: New Jerseyan New Mexico: New Mexican New York: New Yorker(*) North Carolina: North Carolinian(*) North Dakota: North Dakotan Ohio: ??? Oklahoma: Oklahoman Oregon: Oregonian Pennsylvania: Pennsylvanian Rhode Island: Rhode Islander South Carolina: South Carolinian(*) South Dakota: South Dakotan Tenessee: Tenesseean or Tenessean Texas: Texan(*) Utah: Utahan or Utahn Vermont: Vermonter(*) Virginia: Virginian Washington: Washingtonian(*) West Virginia: West Virginian Wisconsin: Wisconsinite(*) Wyoming: Wyomingite(*) 'Entertainment Weekly'の広告欄に、チャットなどでのメッセージを短くする略語表が載っていました。しかし、あまりにも極端なので、私にはたった六個ぐらいしか見当がつきませんでした。相手に解読能力がなければこういうのは無意味ですから、「皆様どうぞお使いください」という趣旨ではなく「意味不明の暗号が届いた時の解読表」としてお届けします。オリジナルは「普通の英語」→「略語」となっているのですが、ここでは反対にしています。 2 To (or Too) 4 For 2DAY Today 2MORO Tomorrow 4WIW For what it's worth AAM As a matter of fact AFAIK As far as I know ASAP As soon as possible B Be B4 Before BFN Bye for now BRB Be right back CU See you CUL8R See you later CW2CU Can't wait to see you DoN Doing F2T Free to talk FY For your information GAL Get a life Got to go GTG GR8 Great GUDLUK Good luck H8 Hate HAND Have a nice day IDK I don't know ILU I love you IMO In my opinion IMTNG In meeting KIT Keep in touch L8 Late L8R Later LDR Long-distance relationship IoI Lots of love (or Laughing out loud) LTNS Long time no see MSG Message MTE My thoughts exactly MYOB Mind your own business N And NE Any NE1 Anyonw NO1 No one NRN No reply necessary NUFN Nothing OIC Oh, I see PCM Please call me R Are RUOK Are you okay? SIT Stay in touch SPST Same place, same time THNQ Thank you THX Thanks TT4N Ta-Ta for now! TTUL Talk to you later U You U4E Yours forever W With W8 Wait W84M Wait for me W8N Waiting WADYA What do you...? WAN2 Want to...? WB Welcomeback WKND Weekend W/O Without WOT What X Kiss XOXOXO Hugs and kisses ANA Super.comという日本食品の通販会社があります。そこのカタログに「料理の目方換算表」というのが載っていました。「なにを今更」と思ったのですが、これが驚きでした。 計量カップ USA (cc) 日本(ccまたはml) 1/4カップ 63cc 50cc 1/2カップ 125cc 100cc 1カップ 250cc 200cc つまり、アメリカのカップで日本のレシピ通りに1カップの牛乳を足せば50cc多過ぎ、日本のカップでアメリカのインスタント食品に1カップの牛乳を足せば50cc不足ということになります。 知らなかったのは私だけかと思い、同じ町に住む日本婦人数人に伺ってみましたら、ほとんどが御存知なかった。ある方はアメリカ版と日本版のメジャーが印刷されたカップという、非常に珍しいものをお持ちでしたが、実際には目分量で味を見ながら調理するので、その恩恵には与かっていないとのことでした。いずれにしても、インターネットなどでアメリカのレシピを読んで料理される日本の方は御注意下さい。 スプーンによる計量は変わりません。小さじはTsp(Teaspoon)、大さじはTbsp(Tablespoon)と略されます。 アメリカはメートル法に統一することを法律で決めたのですが、道路は相変わらずmile(マイル)で、体重はlbs(パウンド=ポンド)、身長はfeetとinches(フィートとインチ),液体はoz(オウンス=オンス)です。長年の習慣は打ち破れず、強制も出来ないということのようです。 医院などに行くと身長、体重を記入する欄がありますので、前もってlb、feet、inchesによる自分のデータを用意しておく必要があります。 私が海外取材経験、アメリカ国内旅行経験から学んだことをお伝えします。日本国内の旅行と大きくことなる点についてだけ触れてみます。 【ホテル】 マレーシアのサンダカンで長期取材したことがあります。一行四人。旅行代理店がアレンジしたホテルに着いてみたら、そこは安宿風の狭い部屋でシャワーしかありません。そんなところに40日もいるのは嫌ですから、他を探すことにしました。みんなで町を歩いていると非常に立派なホテルが見えましたので、いくらぐらいで、どんな部屋なのか調べました。何と、安宿と変わらない値段で部屋も倍ぐらい広く、お風呂も完備しています。こちらに鞍替えしたのは云うまでもありません。 ここでの教訓:旅行代理店を信用してはいけません。彼等はLos Angeles、San Francisco、New York、London、Paris、Romeなどには詳しいかも知れませんが、他は彼等も行ったことがなく、何も知らないのです。闇雲に電話して、部屋を予約しているに過ぎません。インターネットを利用して、自分で予約する方が無難です。 アメリカのホテルが徴収するのは「部屋代」なので、二人なら料金も倍ということはありません。大きいベッドを選ぶと高くなるだけです。夫婦、親子、友人同士なら、日本と違って一室に安く泊まれます。
ここでの教訓:「泣き寝入りしてはいけない」。「宿泊代に見合うサーヴィスを得られなかった」という論理で押せば、向こうも不当な料金を取ることは出来ませんから、少なくともディスカウントはしなければなりません。相手が大きいホテルでしたから全額無料でしたが、小さいホテルでそこまで踏み切るかどうかは不明です。 携行品の一番のお薦めはスリッパ(あるいはサンダル)です。木のサンダルは階下に響くのでいけません。欧米人はすぐ靴を脱いで裸足になりたがるので、彼等はスリッパなど欲しがりません。しかし、裸足になれない日本人は何かが必要です。無料スリッパを提供してくれる飛行機に乗れればいいのですが、そうでない場合、自前でスリッパを用意しましょう。 電球が切れている、TVがおかしい、冷暖房が機能しない…こういうことは遠慮なくフロントに云いましょう。朝伝えれば、午後には直っていることでしょう。隣りがうるさい場合なども、直接客同士が接触するのではなく、フロントを通した方が無難です。怨まれる確率が減ります。 ヨーロッパのホテルの浴室には緊急時に人を呼ぶ紐があります。「洗濯物を吊るす紐だろうか?」と引っ張ってみると、突如ボーイが“救助”に現われるので赤面します。私は二度ほどこれをやり、以後ヨーロッパの浴室では余計な探求心は起こさないようにしています。アメリカのホテルにはこういう仕掛けは無いようです。 どんなホテルやモテルでもアイロン("iron"=「アイアン」)やアイロン台("ironing board"=「アイアニング・ボード)は用意しています。無料です。深い皺でなければ、浴室に衣類を吊るし、しばらく温水シャワーを放出して湿気でアイロン代りにすることも出来ます。 ホテルから掛ける電話は割高です。ベラボーと云っても過言ではありません。市内、市外については売店でPhone Cardを購入して、ロビー付近の公衆電話を利用する方が安上がりです。国際電話は、「無事着いたよ」など留守宅への電話ならコレクト・コールで御家庭での支払いにするのがスマート。部屋からラップトップで電子メールを送れれば最高です。このためには日米共通のプロヴァイダ(AOL、Yahooなど)に加入している必要があります。大きいホテルではコンピュータ・ルームを時間制で貸していて、この場合はホテルのアカウントで電子メールが送れます。 よほど安いモテルでない限り、アメリカのモテルのほとんどは無料の朝食を用意しています。最低でシリアル、パン、ミルク、コーヒー、ジュース、良い方だとそれらに加えてベイグル、ワッフル、ホットケーキ、フルーツ(バナナなど)も用意されています。外の大量の朝食に閉口する日本人にとっては、とてもありがたいシステムです。 『地球の歩き方〜旅のチップ速修ガイド』によれば、アメリカ人は一泊の場合はルームメイドにチップを置かないそうです。2〜3泊で$1.00、一週間で$5.00〜$7.00だそうです。勿論、常識を越えた汚し方をした場合などは別です。また、「枕の下にチップを置く」というのは疑問です。「チップであるとハッキリしないものには手を出すな」と躾けているホテルもあるようで、メイドはお金を受け取って行きません。テーブルの上に"Dear maid: Thank you!"などと書いたメモの下に置くのが間違いありません。 チェック・アウトの後、出発便までかなり時間があるとか、数日後にはまた同じ町に戻って来るというような場合、ホテルは快く無料で荷物を預ってくれます。大荷物に振り廻されるのは馬鹿げています。堂々と頼みましょう。 欧米にはB&B(Bed and Breakfast)という宿があります。古い屋敷の持ち主が一部屋ずつに客を寝泊まりさせるシステムです。いわば「民宿」ですね。近代的なホテルの部屋はどこも同じで味気ないものですが、B&Bは味わいがあります。主人夫婦から建物の由来や昔話などを聞けます。観光地のB&Bは決して安いわけではありませんが、二人で泊まるのならそう高くもありません。自由に飲めるコーフィーが用意されているのが普通。アメリカのB&Bには、大テーブルにお客一同が並んで朝食を頂くスタイルがあります。「どこから来て、どこへ行く途中だ」などと銘々が話し、情報交換が出来たりします。イギリスのB&Bでは小さいテーブルに別れて座るのが多く、そんな和やかな雰囲気はありませんでした。 【航空券】 「日程・目的地変更不可」という航空券があります。変更可の航空券よりかなり安くなっています。私がミシシッピ州からコロラド州に行った時ですが、低予算の仕事だったこともあり、数週間前に購入した往復航空券は日程・目的地変更不可で$352.45でした。実際には日程が一日短縮され、日本から来たスタッフは事前に航空券を変更していました。私も変更しようとしたら、もう出発一週間前ぐらいでしたから、運賃は$665.00と倍近くにハネ上がっていました。それに加えてペナルティを$100.00払わなくてはなりません。$412.55の追加となるわけです。これなら、現地で一泊し元々の便に乗った方が安いという計算になるので、私だけ一日観光が出来ました:-)。 もし、数カ月前に日程・目的地変更不可の航空券を買ってあれば、$100.00のペナルティを払ってもまだ通常料金より安いという考え方も可能です。変更した場合の金額、ペナルティ料金を調べ、落ち着いてそろばんを弾きましょう。 【天候】 どういう衣類を用意すればいいかは、次のようなサイトで気温を調べます。 http://www.wunderground.com/ http://www.cnn.com/WEATHER/ どちらも衛星やレーダーによる映像がアニメーションで見られます。天気がどういう風に推移するのか、一目で分ります。 【飛行機】 国際便は搭乗時間が長いことを考慮しなくてはなりません。窓際の席は眺めはいいのですが、お手洗いに立つ時に(ビジネスクラス、エコノミークラスの場合)他の二人の前をすり抜けなくてはなりません。彼等が起きている間はいいのですが、寝られてしまうとすり抜けることは出来ず、二人を飛び越さなくてはなりません(ウルトラC)。というわけで、私は常に"aisle"(アイル=通路側)を選ぶようにしています。"aisle"はスチュアーデスに何か頼むのにも便利です。 食事はファーストクラス、ビジネスクラス、エコノミークラスの順にサーヴされます。また、それぞれのクラスの先頭からサーヴされるのが普通です。機種や航空会社によっては後部からサーヴする場合もありますが、そう多くありません。日本へ帰国するJALに乗った時のこと。食事メニューを見ると鰻丼が用意されていることが分りました。私の座席の隣りの男は、何故かスチュアーデスが頻繁にやって来て御機嫌を伺っていました。確かこの時はエコノミークラスだったので、彼は重要人物でもスターでもなく、多分JAL関係者か何かだったのでしょう。食事時、まだ他の客の注文を取る前に、スチュアーデスはこの男の注文だけ取って行きました(頭に来る)。暫く経って前部から公式に注文を取り始めましたが、私の番になったらもう鰻丼は売り切れていました。例の特別扱いの男が隣りで鰻丼を満足そうに食べていた姿は一生忘れないでしょう(むしゃくしゃ)。 こういうことにならないためには、もし可能ならそのクラスの前方に座席指定をするのがいいと思います。後方がいいのは、トイレに近いこと、空席が多くゆったり座れる可能性が高いこと、スチュアーデスとおしゃべりが出来ることぐらいです。
【両替】 目的地の現地通貨は到着したその日に必要になります。空港からホテルへタクシーで向う場合、その料金+チップ、ホテルのポーターへのチップなど。空港の両替所は交換手数料が高いとされていますが、市内に行くまでの繋ぎとして最低限の額はここで換えなくてはなりません。手数料は一般的に市内の銀行<空港両替所<ホテルのキャッシャーという順番で高くなります。 到着便が夜中だったりすると空港の両替所は閉っています。また、着くのがローカル空港だと両替所などありません。こういう場合、日本から多少の現地通貨を持って来る必要があります。米ドルはヨーロッパ、アジア、中南米などでも使えますので、どこへ行くにも米ドル($1.00)を数十枚用意しておくのが賢明です。 【乗物】 大都市の場合、空港からホテルへの交通機関は色々あります。あなたが予約したホテルが水準以上であれば、ホテル独自のシャトルバスを用意しているでしょう。空港ロビーにある案内板の無料電話か普通の公衆電話でホテルに聞いてみましょう。大空港では出口に番号がついていますので、それをホテルに伝えて表で待つと、ホテル名を記したバスがやって来ます。このバスは無料ですが、運転手が荷物の積み下ろしをしてくれれば、個数に応じたチップを上げます(普通の旅行用トランク一個に$1.00)。 シャトル・バスの無いホテルでも、高いタクシーに乗る必要はありません。San Francisco国際空港からダウンタウン迄タクシーを雇うと普通$23.00だそうですが、10人程度が乗れる'Door-To-Door Van Service'というのがあり、これだと一人$11.00(+チップ)です。乗る時に客がホテル名を伝え、運転手が効率よく客を落として廻るシステムです。現地の人に聞くと、チップは数ドルとのこと。 タクシーへのチップですが、San Franciscoのホテルのフロントは「距離・人数に関係無く$1.00上げれば十分!」と云います。『地球の歩き方・旅のチップガイド』という本によれば、「メーター料金$3.00以下はチップ50セント、料金$3.00〜$6.00迄はチップ$1.00、それ以上は料金の15%」などと書いてあります。しかし、フロントが断言するので、この時は全て$1.00で通しました。運転手達は感謝しこそすれ、不満顔は一度も見せませんでした。大都市San Franciscoで、ですからね。他は推して知るべしです。 San Franciscoのホテルから空港へも、フロントに希望時刻を云うと'Door-To-Door Van Service'の一社が迎えに来てくれます。予約時に$4.00フロントに払い、当日$6.00を運転手に払います。細かいのが無かったので「$7.00取ってお釣りを頂戴」と運転手に云ったら、$1.00のチップだったわけですが結構喜んでいました。 コロラド州デンヴァー空港にはSuper Shuttleという乗り合いの小型バスがあり、これもホテルを巡って歩きます。往復で$32.00でした。 レンタカーを借りるには国際免許を取って来るのは常識ですが、会社によっては日本の免許証と二つ揃えないと貸してくれないところもありますので、両方持って来るのが賢明です。 【ショッピング】 私が初めて外国の地を踏んだのはイギリスでした。初の海外旅行ですから色々珍談があったのは当然ですが、一つお恥ずかしい一件を披露しましょう。夕食の後、ウィンドウ・ショッピングをしていてWedgewoodという陶芸品店にさしかかりました。連れの方が「お土産には最高だ」というので、ティー・カップとソーサーの六点セットを買うことにしました。支払う段になって青ざめました。そんな買い物をするつもりは無かったので、ドル紙幣も旅行小切手も全部海外旅行用胴巻きに入れてあったのです。仕方なく店の隅へ行ってベルトを外し、胴巻きから小切手を取り出したのですが、もう汗びっしょり。それ以来、胴巻きは止め、腰につけるバッグ専門です。 外国人がルイジアナ州(New Orleansがある)を訪れる場合、州税を払う必要はありません。ただし、買い物の時に免除されるのではなく、一旦払っておいて空港で「戻し税」(Tax refund)を受けることになります。買い物をする時にパスポートなどを見せて外国人であることを証明し、戻し税用のレシートを貰います。空港の戻し税カウンターは狭いので時間がかかることも念頭においておきましょう。 イギリスで何か購入して三ヶ月以内に出国する人は、お店で免税書類を貰い、出国時に免税手続きカウンターでスタンプを押して貰います。小切手かクレジット・カードの口座かどちらかを記入し、これを備えつけのポストに投函すると、後日税金分が戻って来ます。 【シニア割り引き】 アメリカでは、シニア・シティズンへの様々な割り引きがあります。フロリダ州などではホテルの宿泊代も安くなります。チェックインの時に割り引きを要求しないといけません。ミシシッピ州やテネシー州の映画館では55歳以上は成人の半額。テキサス州では60歳からのようです。都市によって違うので、確認の要あり。 レストランにも、シニア割り引きがあるところがあります。席に案内される前に「シニア割り引きはある?」と聞きましょう。メニューの下の方に"Senior Discount"(シニア割り引き)と書いてあれば、注文する前に「私はシニアである」と宣言しましょう。 あなたが相当よぼよぼの外観を持っていない限り、生年月日を証明するもの(パスポート等)が必要です:-)。 【保険】 海外旅行者保険は非常に便利です。私の以前の同僚がアメリカで入院することになりましたが、旅行者保険で無料で済みました。旅行者保険は生命、病気、怪我などだけが対象と思われがちですが、実は盗難保険のオプションも選べます。これも同僚の一人でしたが、取材先の人々に上げる予定だったお土産品を部屋からごっそり盗まれたことがあります。警察署に出向き、盗難品リストと場所、時間などの届けを出し、そのコピーを貰って来て後に日本で支払いを受けました。 私の知人に保険会社勤務の人がいまして、彼によれば数万円程度であれば保険会社は黙って払うのだそうです。「そんな額に調査員を派遣していたら、調査費用の方が高くなる」と云っていました。 【水】 アメリカの水は大丈夫です。水道の水もそのまま飲めます。アメリカもヨーロッパも日本の水よりカルシウム含有率が高いので、せっせとお飲みになることをお勧めします。わざわざミネラル・ウォーターを買う必要はありません。 【税関】 日本から外国へ行く場合に「いくら現金を持っているか」を書く欄がありますが、外国で手持ちのお金を調べられたことは皆無です。ですから、これは悩まなくていいようです。日本へ帰国した時にはワイン、タバコなど何でもいいのですが、“必ず”申告するようにしましょう。100円でも申告する人は「正直者」ですので、税関のお役人もスムーズに通してくれます。トランクを全部開けさせられるのは、ほとんど申告しない人々です。たまに、税関の新人研修にぶつかったりすると、綿密に調べられますが:-)。 【参照】空港チェックインの英語、レストランの公式、食卓のマナー、レストランのチップ、ファースト・フード・レストランの公式、モーテル Red, white and blue: アメリカの国旗の色で、必ずこの順序で云われます。祝日の飾りの垂れ幕なども、この三色が好んで使われます。2001年の同時多発テロ事件の後、国民の一致団結の象徴としてミニチュア国旗を翻す車が多く見られましたが、国旗と並んで25cmほどの赤、白、青の帯状の素材を吹き流しのように翻す車も沢山見られました。意味合いは国旗と全く同じです。 小学校では毎朝国旗を前にして国に忠誠を誓う言葉を朗唱します(州によって違うかも知れませんが)。アメリカの国歌もまた星条旗を讃える歌であることにお気づきでしょうか?これらを通して育ったアメリカ国民には国旗への思い入れが非常に強いと考えなくてはなりません。「日の丸は是か非か」などと議論し、国旗に忠誠も誓っていない日本人とは大きく異なります(いい悪いの問題ではなく、単に違うと云っているだけですので、お間違えなく)。そういうアメリカ人が外国人に国旗を燃やされたら、我々には想像もつかない怒りが噴出します。この違いは認識しておくべきでしょう。 Red, white and green: クリスマスの装飾の色です。最近はこれに金色を混ぜることが多い。 Green: 3月17日はSt. Patrick's Dayです。St. Patrick(聖パトリック)はアイルランドの守護聖人で、この日はアイルランド系の人々がどんちゃん騒ぎをします。祝う人は身体のどこかにアイルランドの象徴である緑色の何かを身につけることになっています。緑色の帽子、スカーフ、ジャケット、ハンカチ、何でもいいのです。やはりアイルランドのシンボルである四葉のクローバーのバッジもよく使われます。 各地でパレードが行なわれ、ニュー・オーリンズのMardi Gras(マルディ・グラ)のように、ビーズやコップを投げたりもします。勿論、降って来るのは緑色のものばかりです。顔を緑色に塗ったクレイジーな人も出て来ます。熱狂的な地域では川に染料を流して、緑色に染めてしまいます。 Blue v. Gray: 南北戦争では北軍が青い軍服、南軍が灰色の軍服でした。"Blue v. Gray"と並んだ時は「南北戦争」を指します。 Pink or Blue 子供が生まれるとお祝いが届いたり、御近所に何か配ったりします。女の子の場合はピンク、男の子だと青。ま、これは日本のベビー服と同じ色ですね。 Purple, gold and green ニュー・オーリンズのMardi Gras(マルディ・グラ)のシンボル・カラー。垂れ幕や飾り、衣装、ビーズなどに使われます。 ある日本の英語読み物に、次のような話が載っていました。若い日本女性が初めて海外旅行に出た。飛行機内で配られた出入国記録用紙に、"Sex"という項目があった。彼女はかなり長い間ためらった後、"Three times a week."と記入した。本当は、ここは"Male"(男性)あるいは"Female"(女性)と書けばよかっただけなのに:-)。 以上は"sex"が「性別」であることを知らなかったという笑い話。しかし、職業からは性別が姿を消しつつあります。"Mailman"(郵便配達)は"mail carrier"になり、"policeman"(警察官)は"polise officer" になるなど。実際にこの分野への女性の進出は目覚ましいものがあります。男性的な制服に身を包んだ女性の姿は、セクシーでさえあります。 ところで、純粋にSexに関連する言葉はほとんどスラング(卑語)であって、普通の英会話には登場しません。「映画では"f**k"だの"f**kin' good"だの、しょっちゅう云ってるではないか」という御指摘があるでしょうが、大抵の映画は日常を描いたものではありませんし、教養ある人々を描いたものばかりでもありません。スラングが登場する映画は、それだけで厳格に保護者同伴指定を受けてしまうほどです。そういう具合ですから、映画ではボンボン出て来る言葉も、実際には使ってはいけないのです。 ポルノ小説という分野があります。これらは易しい口語がベースであることと、非常に判り易いシチュエーション:-)なので英語の読み物に慣れ親しむのには最適です。私も随分読みました。最初は解剖学的用語(身体各部を表す言葉)を覚えるために辞書が必要ですが、一度覚えてしまえば辞書無しで読めるようになります。 辞書を引いて驚くのは、日本に伝わっている解剖学的用語の大半はドイツ語あるいはローマ字読みだということです。これらは医学用語でもありますから、ドイツ語であって不思議はありません。この分野におけるドイツの影響は明治時代から始まっているからです。つまり、カタカナではあっても、英語ではないのです。よって、英米人には通じません。 無料の英文ポルノ小説は下記サイトに多数掲載されています。 http://www.literotica.com/storyxs/storyindex.shtml 『ゴルフ 80を切る!日記』という私のサイトで、アメリカの安くて近くてフレンドリーなゴルフを紹介しているせいで、「定年後はアメリカでゴルフ三昧出来ないか?」というような問い合わせを頂きます。言語の壁が克服出来れば、こちらの方が物価は安いし基本的に暮しやすいと云えましょう。アメリカで家を買ってこちらに永住したいという方には次の本がお薦めです。 『アメリカ遊学から永住権までQ&A100+〔最新版〕』(秋山愛子、辻由起子、山本美知子共著、亜紀書房刊、1998、\1,700、ISBN 4-7505-9815-1) 詳しい説明はそちらに譲るとして、ここでは極めて簡単に説明します。「永住権」を得るというのは俗に云う「グリーン・カードを取得する」と同義語です(現在はピンク色の永住許可証ですが、昔は緑色だったのでグリーン・カードと呼ばれました)。永住権は国籍とは全く関係無く、アメリカで働いて収入を得る権利が得られるだけです。日本国籍はそのまま維持出来ます。永住権を得て数年経つとテストを受けて「市民権」を得ることも出来ます。「市民権」を得るということは日本国籍を捨て、米国籍を得てアメリカ人になることを意味します。ずっと市民権を得なくても構いませんが、只の移民は福祉政策の対象から外そうという潮流があるようです。 市民権以前に、永住権を取るのもそう簡単ではありません。何しろ世界中の人々がアメリカに押しかけようとしているので、アメリカ側の制度やチェックも厳しいのです。アメリカ人と結婚するのが最も簡単な永住権取得法ですが、偽装結婚が後を絶たないため、先ず“仮の”永住許可証(グリーン・カード)が交付され、二年後にまだちゃんと結婚していると立証し、認められた場合に限って正式な(パーマネントな)永住許可証が得られます。昔はこれで済んでいたようですが、最近はパーマネントな許可証も数年おきに再交付の申請をしなければならなくなっています。 「別にずっとアメリカに住むわけではなく、行ったり来たり出来ればよい」という御希望もよく聞きます。ツーリスト・ヴィザで三ヶ月アメリカにいて、日本に戻り、またやって来て三ヶ月滞在する…ということは可能です。 問題はツーリスト・ヴィザでは、アメリカの"Social security number"(社会保証番号。以下SS#と略)が貰えないことです。"Social security"は国民年金制度に相当するものですが、このナンバーは国民総背番号制の側面を持っています。多くの州の運転免許証番号はSS#と同じです。逆に云うと、SS#を貰っていない人は免許も取得出来ないことになります。その他、クレディット・カードのチェックとかお金を借りるとかいう場合の身分証明にもSS#が使われます。ゴルフ三昧には車が不可欠ですが、ツーリストで入国した場合、国際免許証だけが頼りとなります。 以上の点について問題無いとすれば、アメリカの土地、建物は借りるにせよ買うにせよ、日本と較べると段違いに安いのでびっくりされるでしょう。勿論大都会ではそれなりの値段でしょうが、田舎ですと信じられないくらい安い。 私がこちらで最初に借りた家は$475.00で、寝室が三つ、居間、キッチン+ダイニング、風呂+トイレのバス・ルームが一つ、お手洗いだけのものが一つ。セントラル・ヒーティング、エアコン付き。冷蔵庫、洗濯機、乾燥機が完備。家と同じ面積の前庭、家の三倍の面積の裏庭がありました。東京の地主なら庭を全部つぶして五軒のアパートを建てるところでしょう。現在の価格が$500.00になっていたとしても、日本の感覚なら「安い!」と思えます。何しろ、私が西麻布で借りていた八畳・六畳・台所・風呂・トイレのおんぼろ(掛け値無しのおんぼろ)アパートで7万円しましたから。 こちらのアパートは寝室一つだと$300.00前後、二つだと$400.00前後という感じです(これも田舎値段ですのでお間違えなく)。一戸建てを二軒に分けた"duplex"が一般的ですが、三軒長屋や二階建ての四軒長屋式のものもあります。大抵はそういう長屋が数十軒並んで建っているのがアパートメントなので、表示も"Apartments"と複数になります。基本的な家具が付いたアパートは"furnished"で若干割高、そうでないのは"unfurnished"と呼ばれます。"Unfurnished"でもfridge(冷蔵庫)、stove(オーヴン+グリル)など最低の備品は付いています。大規模なアパートにはコイン・ランドリーが敷地内に設置されています。プールや遊園地があるアパートもあれば、テニス・コート、保育園を備えた大アパートもあります。なお、日本のような高層団地というのは(少なくとも田舎には)ありません。海岸沿いのリゾート地域には高層のリゾート団地が存在しますが。 一ケ月分の敷金というのはありますが、こちらにはあの不可解な(=不愉快な)「礼金」というものはありません。敷金は無断退去とか設備を汚したり壊したりした場合の損害賠償のための基金であり、何も悪いことをしなければ全額戻って来ます。これはリーズナブルです。戻って来ない「礼金」はアンリーズナブルです。月々の家賃以外にも搾り取ろうという日本の家主達はどういう魂胆なのでしょう。許せません。 アパートを探す時には新聞のClassified Ads(項目別広告)を利用することになります。日本の三行広告同様、独特の略語が用いられます。 例: A/C:エアコン(=Air Conditioner) BA:浴室(=BAthroom)【註】普通お手洗いが一緒になっている BR:寝室(=BedRoom) Cable: CATV端子あり CH/A:セントラル・ヒーティングとエアコン(=Central Heating/ Air Conditioner) HUD:低所得者用住宅としての特典("HUD"は"Department of Housing and Urban Development"の略で、年間収入の低い人に格安で住宅を提供する公的機関) WD or W&D:洗濯機と乾燥機(=Washer and Dryer) A/C "AC"は「交流電源」ですが、"A/C"となると"air conditioner"(エアコン)になります。日本では冷暖房をひっくるめて「エアコン」と云っていたと思いますが、こちらでは暖房は"heater"として区別します。A/Cとheaterは別個の設備になっているからです。なお、セントラル・ヒーティングは"CH"と略されます。 ASAP "As Soon As Possible"の略で、"Please send it to me ASAP."などと使います。主に電子メールで多用されています。会話で使う場合は、「エイエスエイピー」と発音します。カミさんによれば「エイサップ」とも云うそうです。 ATTN 郵便、電子メールなどで、ある会社の担当者や係を指す場合に使われます。「Apple Computerの佐藤さん」宛の場合、
ATTN: Mr. Satoh (営業部宛なら ATTN: Sales Department) B&B Bed and Breakfastの略で、日本で云うなら「民宿」です。夕食は出さず朝食だけ提供するのが名前の由来。南部の旧家を改造したB&Bは、高い天井、豪壮なベッド、優雅な家具調度の中で寝ることになるので、かなり贅沢な気分が味わえます。モテルに較べればお値段は高めですが、二人で泊まっても基本料金は同じなので、日本の民宿より安いと云えます。 BBQ "Barbecue"(バーベキュー)の略。 BTW これも電子メールに使われます。"By The Way"の略。略して時間の節約になるというより、電子メールを使い慣れているという見栄みたいな表現のような気もします。 BYO あるいは BYOB "Bring Your Own (Bottle)"で、「お酒は各自持ち込みで呑んで下さい」という意味。アメリカのパーティでも使われるそうですが、オーストラリアのレストランに多いことがよく知られています。アルコールを提供するライセンス料が高いので、小さいレストランにはお酒のメニューがありません。看板や入口にBYOと書いてあったら「持ち込み可」です。大抵は二、三軒隣りに酒屋があるので、そこでビールやワインを買って入ります。持ち込み料は取られません。 c/o "care of"の略で、日本の郵便で使われる「気付」にあたります。「誰々様方」というのにも使えます。いずれにしても、相手が一軒家を独占使用しているわけではなく、間借りかビルの一角にいる場合。 DOA "Dead On Arrival"(到着時に既に死亡、来院時死亡)の略です。なぜこのリストに含めたかというと、映画の批評などにも登場する言葉だからです。この場合、皮肉に「公開その日にポシャった映画」を意味します。 DUI "Driving Under the Influence"の略。日本なら「飲酒運転」となるところですが、アメリカでは麻薬の影響下で運転するヒトもいるので、どちらにも使えるようになっているわけでしょう。"DUI first offence"(初犯)、"DUI second offence"(二回目)などとなります。私の住んでいる町では、警察発表の犯罪記録が新聞に掲載されます。住所氏名入りですから町中に知れ渡ります。DUIで捕まりたくはないものです:-)。 FYI "For your information" I.O.U. or IOU "I owe you."(借りがあります)の音を当てはめたもの。「借用証」。 O.J. 日常会話の"O.J."は、殺人容疑で裁判になった元フット・ボール・スターのO.J.シンプスンのことではなく、Orange juiceを指します。飛行機の飲み物サーヴィスで聞かれた時など、"O.J., please."と云います。 POW "Prisoner Of War"の略で、「戦争で捕虜になった人」。アメリカではPOW経験者は優遇されていて、買い物などが割引きになるそうです。当人も車のナンバー・プレートに誇らしくPOWと書いたものを付けています。 R.S.V.P. フランス語の"Repondez s'il vous plait."(Please respond.=お返事をよろしく)の略。パーティなどの招待状の最後に記される。ホスト(ホステス)側が確かな参加人数を知りたい時に付ける。 TBA "To Be Announced"で、講師や題名が決まっていない場合に「追ってお知らせします=未定」という感じで用いられる。 最初の'Star Wars'が公開された頃ですから、もう20数年前のことです。私は初めての海外取材で『名曲アルバム』ヨーロッパ篇の取材に出かけました。羽田から出発して、帰りは成田という、そんな時代です。 日本では未公開だった'Star Wars'が、最初の取材地ロンドンで既に上映中でした。「一足先に見た」という見栄のために、劇場へ出かけました。X-wing戦闘機による最後の総攻撃には興奮し、大満足でした。 その後、スペイン、イタリア…と廻り、スイスでの取材の時のことです。スイスでの半分は東京音大の先生が案内して下さり、半分はスイス人女性コーディネーターのお世話になりました。この女性、可愛い、気さくな方でしたが、とてつもなく頑固。たまたま映画の話になり、私が「大好きな俳優はAlec Guinness(アレック・ギネス)だ」と云ったら、「彼はずっと前に死んでる」と云うのです。私がロンドンで見た'Star Wars'にAlec Guinnessが出ていましたから、「冗談じゃない、数週間前に最新作を見たばかりだ」と云っても、「それは昔の映像を改変して作ったに違いない」と全く動じません。証明出来ない私は腸が煮えくり返る思いをしました。皆様も御存知のように、Alec Guinnessが亡くなったのは、つい最近、2000年8月のことです。 1991年、私はアメリカ西部のMonument Valleyを取材していました。この時のコーディネーターはアメリカ在住の若い日本人女性でした。Monument ValleyはJohn Ford(ジョン・フォード)の数々の名作の背景となった場所でもありますが、1989年公開の'Indiana Jones and the Last Crusade'のロケ地の一つでもありました。インディアンのガイドから、「この珍しい岩でHarrison Ford(ハリソン・フォード)とSean Connery(ショーン・コネリイ)がどうしてこうして…」とかいう説明を聞きました。自然に我々の会話は、シリーズのどれが面白かったかというようなことに発展しました。ところが、女性コーディネーターは、私の「一作目がエジプトかどっかを舞台にしたナチとの闘い、二作目がインドかどっかのジャングルの中の邪教と闘う話」というのを「順序が逆だ」と云ってきかないのです。いくら説明しても、駄目。この女性はWashington D.C. にお住まいで、ヨーロッパに向うディレクターと私はそこで彼女と別れることになりました。数時間、自由時間があったので、私は古本屋に行き、ペーパーバックの'Movie Guide'を買い、Indiana Jonesシリーズの二本に赤線を引き、ブックマークを添えて彼女の机の上に置いて来ました。彼女がどんな顔をしたかは不明。 私は上のような分からず屋には頭に来るのです。教訓:欧米に住む女性と映画の話をしてはいけない:-)。 4→four、14→fourteenはいいのですが、40→fourtyとする間違いがあります(私がやりました)。正しくは"forty"。9→nineなので、ninethと書きたくなります。これも正しくは"ninth"。 なお、"fourty"とするミスは、アメリカの小中高生でも多く見受けられるそうです。どう指導しているかというと、何度も書かせて記憶させるしかないとか。 英文を書く場合、一文字の数字(1、2、3等)はone、two、threeと書き下すのが正しい方法だそうです。二文字以上は12、24、36と数字を書いてよい。 日付や住所には序数詞が使われますが、数字を使った場合でも1st、2nd、3rd、4th...10thと、元の単語の末尾が正しく使われます。 "More than 20 million Americans play golf every year. About a fourth of them are women." …この"a fourth"は"1/4"を意味します。"2/3"なら"two third"です。 「一時間半」と云いたい場合、"one hour and a half"と"one and a half hours"の二種類の云い方があります。後のは"hours"と複数になるのに注意。既に一時間を超えているから単数ではないわけです。混同し易いですね。 a+b=c. (a plus b equals/ are c) 電話番号を読み上げる時は、(601) 693-8125であれば、"six-oh-one, six-nine-three, eight-one-two-five"という風に云います。"oh"でなく"zero"でもいいですが、この場合「ゼロ」ではなく「ズィーロ」と正しく発音します。 クレディット・カード番号を読み上げる場合は、同じように一個、一個読むことも、二文字を一組として"forty-nine eight-zero, zero-two forty-five, ...."とすることも出来ます。有効期限("expiration date")が2002年5月の場合、'zero-five, zero-two'で通じます。カードにも「05/ 02」としか書かれていませんから、これで十分なのです。 映画を観たら必ず原題を覚えておきましょう。邦題が原題とはとんでもなく異なる場合があり、英米人と話す場合に邦題を“英訳”しても通じません。『翼よ!あれが巴里の灯だ』(原題:The Spirit of St. Louis)を'Look, Wings! That's the Lights of Paris!'と苦労して“英訳”しても、多分解って貰えないでしょう。 「'The Duel in Wilderness'?」 こういうクイズもたまには楽しいですが、一作品毎にこれをやったら草臥れてしまいます。『荒野の決闘』が'My Darling Clementine'であることを知っていれば、すぐ本題に入れます。 以下はキネマ旬報社の『アメリカ映画200』(1982年刊)に登場した名作群から、邦題が原題とかけ離れていて直訳では通じないものをピックアップしました。 『若草物語』 Little Women なお、黒澤映画のタイトルがアメリカにどう紹介されているか、メモしておきます。 『姿三四郎』 Sanshiro Sugata 以上は主に1999年にTurner Classic Movies(CATV)で黒澤作品22本が連続上映された時の英名です。翻訳担当はJanus Productions。 . アメリカのお金 外国のお金というのはオモチャのお金のように見えるものですが、もう六年も住んでいるのに、まだアメリカのお金に馴染めません。 硬貨にはニックネームがあります。普通に流通している硬貨としては、 種類 ニックネーム 1 セント ペニイ 5 セント ニッケル 10 セント ダイム 25 セント クォーター (*他に50セント硬貨、1ドル硬貨などもあるようですが、ほとんど見ません) 15年ほど前、私が初めてアメリカを訪れた頃は、クォーター(25セント硬貨)は非常に大事なものでした。公衆電話の基本料金がクォーターでしたし、空港で荷物を運ぶカート利用料もクォーターでした。当時はクォーターを集めるようにしたもので、私にとってはクォーターは真っ先に覚えた硬貨でした。今や、クォーター一つで出来ることは何もありません。電話は35セントが基本になり、カート代も$1.50もするところがあります。 1 セント(ペニイ)は唯一の銅貨で、一番安っぽく見えるのですぐ判ります。問題は5セント(ニッケル)と10セント(ダイム)です。どちらも銀色で、大きさが違うだけ。カミさんが「小さい方が格が上なのよ」と説明してくれた通り、10セントは5セントより小さいのです(上の写真参照)。 酒屋などで$19.10ぐらいの買い物をする際、「ダイムを持ってませんか?」と聞かれたりします。合計$20.10上げれば、$1.00のお釣りをくれるという寸法です。ところが、アメリカ生まれではないので、「ダイム」と云われてすぐ「10セント」とピンと来ません。財布から銀色のを引っ張り出して渡すと「それはニッケルです」と云われてしまいます。スーパーや大型食料品店では忙しいので、酒屋のような応対はしません。黙って50セントのお釣りをくれるだけ。50セントはクォーター二枚あるいは10セントが五枚です。怠惰に紙幣だけ出していると、硬貨がワンサカ溜ってしまいます。 紙幣で流通量の多いのは$1.00、$5.00、$10.00、$20.00、$100.00といったところ。銀行などでお金を引き出すと、基本的には$20.00か$100.00でくれます。"What do you want?"とか聞かれたら、"Twenties, please."(全部$20.00紙幣)とか"Two hundreds and twenties, please."($100.00を二枚と、残りは全部$20.00)などとリクエストします。 英米では人指し指で誰かを指さすと、それは「お前は悪者だ」、「あいつがやった」というような“告発”、“指弾”するジェスチャーになります。どうしても誰かを指ささねばならない時は、親指を使います。 所変われば品変わるで、日本の手招きで「こっちへいらっしゃい」というジェスチャー(手のひらを相手に向け、指を揃えてパタパタさせる)は、英米では「バイバイ」になります。 その「バイバイ」をひっくり返して、手のひらを上に向けてパタパタさせると、これが英米の「カモン」(こっちへ来なさい)です。 日本流の手を左右に振るジェスチャーは、英米では注意を喚起する行動であって「バイバイ」ではありません。 親指を立てる仕草は"good"を表します。反対(親指を地面に向ける)は"bad"です。これらはローマ時代からあったようで、映画などで皇帝ネロが「(罪人を)殺せ」などと指示する時に、親指を下に向けます。 "High five"(ハイ・ファイヴ)というのがあります。バスケット・ボールなどのスポーツ選手が流行らせたんだそうですが、妙技が披露された場合、周囲の人間が手を高く挙げてプレイヤーに近寄ります。プレイヤーはニンマリしつつパチンパチンと手を打ち合わせます。一説には、一々握手してると時間がかかるから…というのが起源だそうです。相手が興奮していて気づかない場合、"Give me five."と催促します。 High fiveするほどではない場合、げんこを突き出して待ちます。相手もげんこを突き出してポコンと打ち合わせます。これはユーモラスです。低めの"high five"にはもう一種類あります。こちらが手のひらを上に向けて近寄ると、妙技を披露した当人が上からポンと打ちつけ、次の瞬間手のひらを上に向けます。今度はこちらが上からポン。これでワン・セットになっています。次のは凄いです。ゴルフのシニア・ツァーで見られる光景ですが、妙技の後、一緒にプレイしている人間が駆け寄ってお互いに交差するように傍に立ち、相手の足先を掴むのです。これは"high five"ではなく"low five"と云うべきでしょう:-)。 あまり覚えない方がいいジェスチャーにも触れましょう。アクション映画などでお目にかかる、手の甲を相手に向け中指を立てるサイン("Fuck you!"=クソクラエ!)。カミさんと高速道路を走行中、追い抜いて行った車がこちらのすぐ目の前に進入して来ました。前はガラ空きなのですから、追い越し車線を長く走って、ゆとりを持ってこちらの車線に来るべきです。ブレーキを踏むことを強制されたので、頭に来て中指を立てるサインを振りかざしました。カミさんは「止めなさい!撃たれるかも知れないから…」と叫びました。そうなんですよね、異常なのもいるし、そういうのが拳銃を持っていたら何をされるか分りません。 十年ほど前、仕事で初めてアメリカをドライヴしました。西部の砂漠地帯を走行中、パトカーがランプをチカチカさせて近寄って来ました。スピード違反を見つかったようです。路肩に止め、外へ出ようとした時、コーディネーターの女性が「出ちゃいけません。じっとしていないと、手向かうと思われて撃たれます!」すぐ撃たれるアメリカは怖い!。国際免許証を見せ、目的地を聞かれました。「その町はもうすぐだから急ぐ必要はない。ゆっくり走りなさい」という注意だけで済みました。身動きしない方がいい場合もあるという一例でした。 Winston Churchil(ウィンストン・チャーチル)が流行らせたVサインですが、掌側を相手に向けるのが正式です。手の甲を向けると、上の"Fuck you!"と間違われる恐れがあります。 ・ 'Vocabulary Tests & Exercises for Overseas Students' たった60頁ほどの小冊子ですが、いい勉強になります。安いのでまとめて数冊買って、遠慮無くどんどん書き込んで使うのがいいようです。もう絶版かも知れませんが。 ・『日本文化を英語で説明する辞典』 日本の行事、風習、伝統など300項目が和英両方の言葉で説明されています。「もののあわれ」、「腹芸」、「縁」、「ホンネとタテマエ」など、説明に苦労する純日本的思考も載っています。 ・『やさしいアメリカ日常語』シリーズ 題名に“暮らしで見つけた”という枕詞が付いていますが、筆者の豊富な体験談と会話例を集めた新書判シリーズ。読み物としても最適です。2000年4月現在9冊発行されています。 ・知的生き方文庫 ・丸善ライブラリー ・講談社現代新書 ・『アメリカ英語背景辞典』 日本でも「京のぶぶずけ」とか「目黒のさんま」とか、そのもの以外の意味を含む表現が多数あります。これらはいわれや出典を知らないと何のことか解らず、おかしくも何ともありません。 アメリカでも歴史、文化を土台に、会話や新聞・雑誌には何の説明も無く名前やフレーズが引用されることがあります。この“辞典”には"I'm from Missouri."(私はミズーリ州の出身です)という台詞がどういう意味を含んでいるか、"Where's the beef?"(ビーフはどこ?)の出典とその使われ方等々が易しく解説されています。政治、軍事、映画、TV、スポーツ、諺など、分野もさまざまで、写真やイラストも多く楽しい本になっています。意味を知るだけでなく、会話にも応用出来れば最高です。 ・『脳のメカニズムからみた 英会話習得法』 がむしゃらに勉強するのでなく、記憶を有効に定着させる学習法が説明されます。おまけとして、「タイピング習得一週間」という記事も付いています。一週間でタッチ・タイピングがマスター出来ればめっけものです。 ・『英語は右脳ですぐ話せる』 日本医科大教授が数々の実験結果から「なぜ日本人は英会話が苦手なのか?」を解明。分析的な左脳ではなく、直感的な右脳(イメージ)による英語習得を勧めます。 ・'Is That What You Mean?' 1 & 2 頻出する50の誤用が楽しい漫画風イラストとともに解説されます。一つの表現に二頁使われていて、例えば" After two hours, the train arrived on the platform."という文に、線路でなくホームを走る電車、逃げ惑う人々が漫画風に描かれ、"If the train is on the platform you have a disaster."という説明があります。頁をひっくり返すと、"After two hours, the train arrived...the platform."「"On"ではない別な前置詞を使いなさい。"to"でもありません」というヒントと共に、遅れて着いた電車に憤慨している客のイラスト(これはまとも)が出ています。巻末に解答が出ていて、正解は"at"です。 ・'Basic English Usage' 文法・表現について易しく解説した本。時制とか、比較級などを図解入りで示してくれます。ただし、文法用語も全部英語なので、大学生以上でないと使用は難しいかも知れません。読む本というより、手元において随時参照する本。二色刷。 ・Longman Dictionary of Common Errors' 間違い英語の集大成は色々な本が出ています。これはイギリスで出版された本ですが、ちゃんと米語にも目くばせされていますし、用例の膨大なことと解説の丁寧さで群を抜いています。間違い例を覚えるといけないのでそれらは飛ばし、私は正しい例と説明だけ読むようにしました:-)。 ・『日本人に共通する英語のミス・ビジネス編』 会社の取り引きで英語を使う方にお薦め。というか、必須の本でしょうね。 ・『アメリカ200のキーワード』 アメリカに30年暮した著者が、日本人にアドヴァイスしている事柄、知っておくとアメリカ訪問や滞在がより快適に、楽しくなる事柄をまとめたのが本書。キーワードがABC順に並んでいて検索し易い上に、索引もあります。何度も助けられています。 ・『たのしい英文法』 私のように中学、高校の英語の授業をサボった人のための本。実際には中学生の英文法の理解を助けるために書かれたものですが、どんな落ちこぼれも「わかった!」と叫ぶことが出来る本。 ・'Longman Dictionary of Contemporary English' (LDCE) 平易な言葉で説明される英英辞典。この例文を真似すれば間違いなし。イギリス生まれですが、ちゃんと米語も取り入れられています。"Map"を引くと、何故か日本地図が出て来る。 ・『リーダーズ英和辞典』第2版 最新の英語を最大数網羅しようと努力している辞典。勿論、語義や文法上の注意も含まれていますが、収録語数の多さが最大の眼目。翻訳などには必須でしょう。 ・『セイコーIC Dictionary TR-9700』 【特別付録】 先ず覚えなければいけないのは、ヴィデオ撮影でも「撮影」は"filming"と称することです。「フィルムじゃない、ヴィデオだ!」と抵抗があるかも知れませんが、コーンスターチなのに片栗粉と云っていたり、円の時代に銭湯と云ってるのと同じだと思うしかありません。 映画界では"cameraman"(キャメラマン)と云うと「キャメラ・オペレーター」を指すことが多いようです。一人であっても「撮影監督」的立場であれば"cinematographer"(シネマトグラファー)あるいは"director of photography"(ディレクター・オヴ・フォトグラフィ)と云うべきでしょう。発音は"cinema-TO-grapher"、"pho-TO-graphy"のように、真ん中の"to"(ト)にアクセントがあります。 海外取材と云えば、ATAカルネ(簡易通関)の手続きをすることが多いと思われます。私はカルネ提出書類をコンピュータでレイアウト・印刷してしまうというソフトを開発しました。カメラやマイクなどの単価をインプットすれば、最終的な合計を計算して、合計が\1,760,200であれば、One Million Seven Hundred Sixty Thousand and Two Hundred Yenと翻訳もします。これは好評でした。しかし、数年後のある日、愕然としました。数字の翻訳プログラムのミスを発見したのです。4→Four、14→Fourteenはいいのですが、40→Fourtyとしていたのです。正しくは"Forty"でした。タイプライターをお使いの方々も、十分御注意下さい。 外国の空港に到着したら、先ず機材をまとめ、カートを調達します。アメリカはカートが有料です。通関までは、便宜上撮影機材と私物トランク類とに分けてカートに乗せます。 準備が整ったら"customs office"(税関事務所)を探します。最も簡単な方法は、その辺の係官にカルネの書類の封筒を見せ、"Where should I go?"とか聞くことです。空港によっては、別の階の出国フロアに事務所がある場合もあります。こうなると、重い荷物を乗せたカートを押して、エレベーターで上がったり下りたりしなければなりません。留守番の人に私物カートを残して、機材カートだけで事務所に向かいます。 私は、二人ぐらいで"customs office"まで機材を運んだ場合、カートに見張りを残して、一人でカルネの書類とカメラだけ持って事務所に入るようにしています。勿論、機材全部を持ち込む方が素直ですが、大抵は細かく調べず、一番高価なカメラとレンズの製造番号ぐらいをチェックすることが多いのです。で、"Do you carry all the equipment from number one to twenty-three?"(1番から23番まで全部揃っていますか?)とか聞かれたら、"Yes."と答えます。万一、"Please show me all of them."(機材を全部見せなさい)と云われたら、ドアを開けてカートを運び込みます。こういう場合もあるので、一応事務所前までは機材を持って行った方が時間の節約ですし、印象もいいと思います。 税関の役人も誰でもカルネの書き方をマスターしているとは限りません。次の国の頁に書いたり、機材総数を間違えたりすることもあります。よく目を光らせて、妙なことが起らないようにしましょう。どことどこへ書いて貰うのか、こちらから指で教えて上げられる位が理想的です。 ウン十年前、私にとって初めての外国はイギリスでした。ヒースロー空港の税関の役人と話したのですが、その時私は手荷物のことを何の躊躇いもなく"luggages"と云っていました。後で知ったのですが、"luggage"はuncountable(数えられない名詞)なので、sを付けないのです。アメリカでは"luggage"ではなく"baggage"と呼びます。やはり、sは付きません。ついでですが、"equipment"も数えられません。 嵩張る荷物を持ってホテルや取材先を出たり入ったりすることになるわけですが、エレヴェーターなどでは"Out, please."(下ります)と云った後、"Excuse us." (通して下さい)と云います。つい"Excuse me."と云いそうになりますが、取材クルー数名がドヤドヤと下りるわけですから「私一人」だけではありません。"Excuse us."は二人以上が行動する場合、どこででも使えます。 目的地に着いたら、撮影場所の確認や選定をし、照明用電源を借りることになります。ここで重要なのは「コンセント」は日本語であって、英米人には全然通じないということです。"AC outlet"(エーシー・アウトレット)あるいは単に"outlet"がいわゆる“壁コン”に相当します。 一寸細かくなります。"close-up"ですが、「クローズアップ」と濁るのは日本語で、英語では「クロースアップ」です。また、「ヘッドフォーン」も日本語で、正しくは"headphones"(ヘッドフォーンズ)と複数にします。英語では二つ合わさったものは、ズボンでも、メガネでも全て複数になります。 ヘリコプターなどによる航空撮影は"Aerial shot"(エアリアル・ショット)です。「エアー・ショット」では正しくありません。パイロットと自己紹介しあったら、もうそこからファースト・ネームで呼びあえます。騒がしく、気ぜわしいヘリコプターの上で、"Mr."を使って悠長にやりとりするのは馬鹿げています。こちらが雇い上げているわけですから、"Mr."と持ち上げる必要もありません。ただし、高度な訓練を受けた専門家ですから、命令口調ではなく"John? Turn right here, please."、"Thanks, John. I finished filming around here. Let's go ahead to the next place."などと丁寧に云った方がいい関係を保てると思います。機長には"captain"という呼び方もあります。私はまだ使ったことがありませんが。 入ってはいけない所が沢山あります。"OFF LIMIT"、"KEEP OFF"、"PRIVATE"などと書いてある所は全部駄目です。山や野原でも"Posted"(【告】)として"Private property"(私有地)とか書いてあったら、断わりなく入らないことです。「英語が理解出来なかった」という口実で何とかしのげるだろうとお思いかも知れませんが、先にズドンとやられたら口実を述べる暇もありません。 【参照】空港チェックインの英語、丁寧な表現、レストランの公式、食卓のマナー、レストランのチップ、ファースト・フード・レストランの公式、Toilet、危険な言葉 [一般] [風俗・慣習] [食事] [発音] [口語] [文法・表現] [その他] [Home] Copyright © Eiji Takano 2001-2019 |